空港の保安検査、何を出せばいい?流れ・準備・完全ガイド!
空港の保安検査場。
トレーを手に取って、荷物を載せて、順番を待つ・・。
飛行機を利用した旅に慣れている人にとっては何でもない場所ですが、たまにしか飛行機に乗らない方にとっては、ちょっと緊張する場所かもしれません。

パソコンってカバンから出さないといけないんだっけ??

ペットボトルはどうするんだったかな??

後ろの人を待たせてしまっては申し訳ないなあ・・
前の人の様子を見ながら、慌ててカバンを開ける。
トレーが足りなくてもたついてしまいそうになる。
誰でも一度くらいはそんな経験があるのではないでしょうか?

焦れば焦るほど、スムーズにこなせなくなりがちですよね・・。
でもご安心ください!
保安検査は流れと準備さえわかっていれば、驚くほどスムーズに通ることが出来ます。
更に最近は、パソコンもペットボトルもカバンに入れたまま通過出来る保安検査場が全国で増えているのをご存じでしょうか。
「え、カバンから出さなくてもいいの!?」と驚くものもあるかもしれませんが、もちろん大丈夫です。
ということで、この記事では、以下の内容を中心にご紹介していきます。
・保安検査の全体の流れ
・カバンから出す必要があるもの、出さなくてよいもの
・(上の内容に関連して)どの空港なら、カバンから出さずに済むのか
・金属探知機に引っ掛かりやすい意外なもの
・空港(保安検査場)への到着時間がギリギリの場合の対処法

仕事柄、旅に関わる日々を送っている筆者としても、この保安検査は「知っているかどうかで、旅のスタートの快適さが大きく変わる」場面だと感じています。
出発前にさっとこの記事に目を通していただければ、今までよりは保安検査場で落ち着いて対応が出来るようになるかなと思いますので、是非読み進めてみてください。
保安検査は、たった3ステップです

まずは保安検査全体の流れをつかむことから始めましょう。
といっても、難しく考える必要はなくて、まずは単純化して全体を俯瞰してみましょう。
慣れていないと複雑に思える保安検査ですが、シンプルにまとめると、やることはたった3つだけです。
保安検査場に入ったら、検査場に備え付けられているトレーを取ります。
ここの中に自分の手荷物と、身につけているものを全て載せていきます。
上着は脱いでトレーへ載せましょう。
ポケットの中身も、基本的にはすべて出してトレーに載せます。
スマホ、財布、鍵、小銭、ハンカチ・・「ポケットは空っぽ」が基本です。
リュックやカバンは、そのままトレーに載せてしまってOK。
リュックやカバンの中から何を取り出すべきかは次の章で詳しく説明しますが、迷ったらその場の検査員さんに聞いてしまうのも安心ですね。

トレーに載せた自分の荷物はベルトコンベアでそのまま流れいきますので、自分自身は金属探知機のゲート(※)をくぐります。
(※空港によって設置されているものがやや異なる場合もありますが、最も一般的な金属探知機を例にしています。それ以外であっても、基本的にはゲートのような形をしたものが主流です)
通過時に「ピーッ」という音が鳴らなければ、そのまま通過でOKです。
仮に音が鳴ってしまったとしても、全く何も心配はいりません。
保安検査場の検査員さんが金属探知機の棒(ハンディタイプのもの)で、身体に身に着けつけているものの何が反応しているかを確認してくれますので、検査員さんの指示に従ってください。
ちなみに、ベルトについている金属製のバックル部や、ポケットに入れっぱなしでわすれていた小銭が原因、などというのが割とよく聞くパターンだったりします。
靴や服に付いている装飾部が金属製で反応していた、なんて話も聞きますね。
落ち着いて検査員さんの指示に従えば、すぐに解決しますので安心してください。

ゲートを通ったら、あとはトレイに載せた自分の荷物がベルトコンベアで流れてくるので、それを受け取ります。
ここでトレイから荷物を受け取るのですが、ここで忘れ物が起きやすいので注意してください。
トレーの中に、スマホや財布などの小物は残っていませんか?
ベルトを外していた方は、再び着用して締め直すことをお忘れなく。
自身の荷物を全て受け取ったら、保安検査は完了です。
あとは搭乗ゲートへ向かいましょう。

いかがでしょう?
こうして並べると、全体としては思ったよりシンプルではないでしょうか。
「トレーに載せる」
「ゲートを通る」
「受け取る」
単純化すればこの3つだけです。
あとは「何を出すのか」といった要所ごとの注意点だけ分かっていれば、もう迷うことはありませんね!
次の章からは各工程ごとの注意点などをもう少し掘り下げて見ていきましょう。
カバンから出すものと出さなくていいもの

ここがある意味、保安検査において一番迷いやすいところです。
結論から言うと、カバンから出す必要があるのは基本的には次の3つです。
順番に見ていきましょう。
パソコン・タブレットは出す
まず最初に、ノートパソコンやタブレットです。
これらの電子機器類は原則として手荷物用のカバンに入れている場合は取り出して単独で手荷物用トレーに載せます。
理由はシンプルで、機械がぎっしり詰まっていてX線が通りにくいから。
PCもタブレットも精密機器で機器類がみっちり詰まっているせいか、X線が通りにくく、その先の空間透過することが困難なのだとか。
ちょうど陰というか死角が出来てしまうというと分かりやすいでしょうか。

ですから、これらをカバンなどの手荷物の中に入れたままにしてしまうと、PCやタブレットの陰に隠れてしまう場所が生じてしまい、内容物の完全な検査が出来なくなってしまうわけです。
その結果、「カバンの中から出してください」と言われてしまい、ほぼ確実にもう一度やり直すということになります。


ちなみに、スマートフォンやデジタルカメラくらいのサイズなら、カバンから出さないでそのままでもOKと言われることも多いです。
判断の基準(目安)としては「ノートパソコンくらいの大きさかどうか」と覚えておくとよいかもしれません。
上着は脱いでトレーへ
次に上着類です。
個人的には、意外と分かりにくかったり、勘違いされやすいところの一つだと感じています。
上着といっても色々ありますが、分かりやすいところでは、コート、ジャケット、パーカー、カーディガン、セーター、ダウンベストなどでしょうか。
これらは原則としてすべて検査の対象になります。

「セーターも?」と思うかもしれませんが、政府広報でもはっきり明示されている項目です。
金属探知機に反応しない持ち込み禁止物を、衣類の下に隠せてしまうため・・というのがその理由。
ちなみに、当たり前ですが裸になることまで求められるわけではなく、基本的にワイシャツやTシャツは脱ぐ必要はありません。
判断に悩む場合もあると思いますが、原則としては「羽織っているものは脱ぐ」と考えておけば大丈夫です。
脱がないといけない上着だと判断された場合、検査員の方が個別に声を掛けてくれる場合もありますので、指示に従いましょう。

余談ですが、厚着をする冬場は上着も厚かったり数が多かったりで、脱いだりそれをトレーに置いたりするのに時間がかかりがちです。
トレーに載りきらない場合、一人で複数枚のトレーを用いる必要もありますので、結果として検査場の混雑が発生しやすいです。
冬場は少し早めに空港に向かうと安心だと思います。
ポケットは、空っぽにする
次はポケットの中身です。
ここは飛行機に慣れていない人でもなんとなく感覚で分かる部分だと思いますが、同時に見落としやすいところでもあります。
この部分がスムーズにこなせれば、金属探知機で止められてしまう可能性はぐっと減ります。
ポケットに何を入れるかは人によりますので、具体的な物品を挙げるのは難しいところですが、スマホ、財布、鍵、小銭、ハンカチ、リップクリーム・・などが一般的でしょうか。
これらの対象に限らず、ポケットに入っているものは、原則としてすべてポケットから出してトレーに載せます。

尚、ベルトも、金属のバックル部が大きいものや装飾が多く付いているようなものの場合、金属探知機に反応する可能性があるので、出来れば先に外しておくと安心です。


もし可能ならば、保安検査場に並んで待っている間にポケットの中身を全て手持ちのカバンに移してしまうと楽です。
手持ちのカバンは中身を取り出す必要はなく、そのままトレーに載せるだけで済むので、ポケットの中から物を慌てて取り出すより圧倒的にスムーズです。
【要注意】モバイルバッテリーは扱いが変わりました
次にモバイルバッテリーの扱いについて。
ここは要注意ポイントです!
前提として、モバイルバッテリーを預け入れ荷物に入れることはできません。
必ず手荷物として機内に持ち込む、という対応を選ぶことになります。
さらに、2026年4月24日から日本を発着するすべての便でルールが新しくなっています。
| 項目 | 新しいルール |
|---|---|
| 持ち込み個数 | 1人2個まで(160Wh以下) |
| 機内での本体充電 | 禁止 |
| 他の機器への給電 | 禁止 |
| 収納棚への収納 | 不可(常に見える場所へ) |
個数や容量の超過、機内での本体充電は航空法違反にあたり、罰則の対象になります。

保安検査の際には、モバイルバッテリーの個数確認のためにカバンから出すよう求められることもあります。
検査場で慌てないよう、バッグの取り出しやすい位置に入れておくのがおすすめです。

飲み物(ペットボトル)は荷物から出す
ペットボトルや水筒の扱いは、意外と勘違いされやすいポイントです。
まず、飲み物も基本的には全て検査の対象です。
たとえペットボトル等の容器であって未開封であったとしても、カバンから取り出してトレーに載せる必要があります。
「未開封なら大丈夫でしょ」と入れっぱなしにすると、再検査になって余計に時間がかかってしまいます。

さらに知っておきたいのが、開封済みの場合はもうひと手間かかるということ。
液体の成分を調べる専用の装置で検査を受けることになり、装置がない検査場では、その場でひと口飲んで安全性を示すよう求められることもあります。
とはいえ、難しいことは何もなくて、カバンから取り出すべき対象がPCやタブレットの他に、ペットボトルも含まれる、と考えるとシンプルで分かりやすいかと思います。
- 開封済の飲料の検査にしても、そこまで時間を要するものではありませんが、どうしてもスムーズに検査を通過したいという場合は、以下の選択肢を検討しましょう。
- ・未開封のものを持ち込む(検査がスムーズです)
- ・保安検査を通過した後に、売店や自動販売機で買う(検査そのものが不要になります)
特に後者は確実です。

もし出来るのであれば、「飛行機の中で何か飲みたい」という時は、保安検査を通ってから改めて飲料を買う。
これが出来るなら、保安検査場の通過という観点では一番楽な方法かもしれません。
なお、国際線はさらに厳しい制限があります。
液体物は100ml以下の容器に入れ、1リットル以下の透明な袋にまとめる必要があります。
中身が少なくても、容器が100mlを超えていればアウト。
この点は特に注意してください。
ただし国際線でも、保安検査を通過した後に免税店などで購入したものは持ち込めます。

靴は必ずしも脱ぐ必要はない
最後は靴についてです。
靴は、基本的には脱ぐ必要はありません。
ただし、くるぶしを覆うブーツや底の厚い靴、金属の装飾が多い靴などは個別に検査の対象になります。


靴も上着と同様で判断が難しい要素なので、詳しくは靴と上着に特化した記事にまとめています。
よろしければ是非そちらも併せてご覧ください。

「カバンから出さなくもいい空港」も増えています

ここまで、手荷物から「パソコンやタブレットは出す」や「飲み物は出す」のように、保安検査場を通過するうえでの基本的なルールについて紹介してきました。
実は今、その常識が徐々に変わりつつあるのをご存じでしょうか。
その理由は、昨今全国の空港で導入が進んでいるスマートレーンと呼ばれる新しい保安検査レーンです。
最新の機器を備えたスマートレーンであれば、パソコンであれペットボトルであれ、カバンに入れたそのままで検査を受けられるんです。
何がそんなにスゴいのか
スマートレーンが従来の保安検査機器レーンと異なる部分をまとめてみました。
・パソコンやペットボトルの取り出しが不要
→従来より高性能な検査装置の為、手荷物のカバン等に入れたままで検査が可能
・最大4人が同時に準備できる
→従来の検査場は構造上、基本的には先に並んでいる人が先に検査を受けるが、
スマートレーンは、準備が先に出来た人から先に進んでいける(追い越し可能)
・荷物を置くトレーは全自動で運ばれる
→自分でトレーを持ったり押す必要は原則としてない
・検査後で空になったトレーは自動で回収される
→検査が完了した後、使用していたトレーを自分で運んで返却する必要がない
ちょっとした部分だとはいえ、積み重なると検査場の混雑減少に繋がりますし、単純に私達利用者側としても簡単になるのはありがたいところです。
スマートレーンで特に恩恵が大きいと言われることが多いのが、「追い越しができる」という点。
従来のレーンでは順番通りの対応が原則となってしまう為、身に着けている物や服装、荷物の量によっては、前の方の検査で少々時間を要するようなケースも起こりえます。
それが、スマートレーンであれば、準備が完了した人からどんどん先に進んでいくことが可能です。
ブーツを脱ぐのに手間取っていたり、カバンの底からパソコンを探していたり、なんてことで手間取ったりしてしまうことは誰しもあると思いますが、そんな時でも後ろの人達は準備出来次第で先に進めるので、安心してゆっくり対応することが可能です。

厳密には少し異なりますが、イメージしやすいように表現するなら、複数人が同時に検査を開始することが出来る、という感じでしょうか。
筆者も特に冬場など厚着するシーズンではどうしても準備に時間を要してしまうので、後ろに並ぶ人が追い越して先に進んでくれるのは気持ち的には結構有り難かったりします。

複数人が同時に準備出来て、準備が出来た人から自身のトレーを目の前のレーンに押し出す。トレーは自動で動くので、自身はそのまま金属探知機に歩いていく。
どこの空港で使えるの?(2026年時点)
「じゃあ、どの空港にあるの?」というのが気になりますよね。
羽田空港や那覇空港、新千歳空港など、主要空港を中心に導入が進んでいます。
ただし、ここで大事な注意点が。
同じ空港の中でも、スマートレーンと従来型レーンが混在しているんです。
さらに導入は現在進行形で進んでいるため、「どの空港のどこにあるか」は刻々と変わっていきます。
その空港の保安検査場がスマートレーンなのかどうか?をその場でなんとなく見分けるコツをお伝えします。

スマートレーン導入済の空港をリストでまとめるつもりだったのですが、状態は変わる上に、公式に情報が確認出来ない箇所もあるので、リスト掲載は諦めました。。
見分け方は簡単!この2つだけ(※筆者の個人的な視点です)
あくまでも筆者が考える個人的な内容であって、公式な情報ではありません。
単なるコツというか目安、程度で捉えるようにしてください。
① 検査場の入口にある案内表示を見る
ほとんどの空港で、スマートレーンには、その旨の表示や案内のようなものが出ていることが多い印象です。
分かりやすいのが、「パソコン・ペットボトルの取り出し不要です」等の注意書き。
こういった掲示があれば、スマートレーン導入済だと判断出来ると思います。
② レーンの形を見る
これは空港によって異なるので難しいところですが。。。
トレーに荷物を取り出す為の準備台が並んでいて、複数人が一度に同時に荷物を準備できる形になっていればスマートレーンの可能性が高いように思います。
荷物を置いたトレーがベルトコンベアで自動的に流れていくような構造も目印になります。

スマートレーンなのかどっちなのか迷った時は、迷ったらPCやペットボトルは出しておけばいいと筆者は思います。
スマートレーン化していて、出さなくていいレーンであったとしても、荷物から出してしまっても別に何の問題もありません。
逆に、出すべきレーンで出さなかった場合は、再検査になって時間を取られてしまいます。
それに、案内を担当する検査員さんが必ずいるので、聞けるなら聞いてしまうのが確実ですし、大きな声で案内をしてくれているなら、それにしっかり耳を傾けておきましょう。
金属探知機に引っかかる意外なもの4つ

トレーに荷物を置いたら、いよいよ金属探知機を通過します。
この時、金属探知機のゲートで「ピーッ」と音が鳴ってしまう原因としてよくある5つをピックアップしておきました。
通過する際には注意してください。
① ベルトのバックル
個人的には一番気を付けたいのがこれです。
特に大きめの金属バックルだと、ほぼ確実に反応します。
対策はシンプルで、最初から外してトレーに載せておくこと。
あるいは、飛行機に乗る日はバックルの小さいベルトや、ゴム製のベルトを選ぶという手もありますね。

② ポケットの中の小銭・鍵
先の章で「ポケットは空に」しますとお伝えしましたが、忘れやすいのが小銭や鍵なんです。
カバンに入れたつもりが、コートの内ポケットやお尻のポケットに残っていた・・というのがよくあるパターンでしょう。
検査場に並んでいる間に、全ポケットを一度手で触って確認する習慣をつけると安心だと思います。

③ アクセサリー類
ネックレス、ブレスレット、大ぶりの指輪、ヘアピンなどなど。。
金属製のアクセサリーは反応する可能性があります。
政府広報でも「貴金属やアクセサリー類は身につけない」よう案内されています。
そうはいっても、身に着けないわけにいかないところでもあるとは思うので、検査場で外すのが面倒であれば、出発前か空港に着いたタイミングなどでカバンに入れておければ快適かなと思います。

④ 服や靴に使われている金属パーツ
ここも結構見落としがちなポイントなんですよね。
以下のようなものが挙げられています。
- ・ブーツに付いている金具や装飾
- ・デニム(パンツ)等に付いている大きめのリベットやスタッズ
- ・ワイヤー入りの下着
- ・安全靴(つま先に鉄板入り)
もちろん、外すことが出来ないものもあります。
「身につけているけれど外せないもの」は反応しても仕方がありません。
その場合は検査員さんが確認してくれるので、慌てずに指示に従えば大丈夫です。
鳴っても、焦らなくて大丈夫
ちなみに、これだけは覚えておいてください。
当たり前ですが、ゲートが鳴っても、別に悪いことをしたわけではありません。
鳴ったら、検査員さんがハンディタイプの探知機で、どこが反応しているかを調べてくれます。

鳴ってしまっても焦る必要はありません。
落ち着いて検査員の指示に従いましょう。

原因が分かればすぐ終わりますし、そもそも鳴っている人も、筆者が体感するだけでも結構沢山います。
もう間に合わない!そんな時の対応

渋滞にはまった!
電車が遅れた!
お土産選びに夢中になってしまった。
理由は色々あれど、気づけば搭乗予定の飛行機の出発時刻が迫っているのに、保安検査場には長蛇の列が・・。
想像するだけで冷や汗が出ますよね。
でも、こんな時だからこそやるべきことがあります。

列に並んだまま、ただ待っている他にやれること
焦っているとはいえ、どうしようもないし・・と考えて、普通は黙って列に並び続けてしまいますよね。
気持ちは分かりますし、対応としては間違ってはいないのですが、航空機の出発時刻ぎりぎりの状態なのであれば、遠慮せずに近くにいる保安検査員さんか航空会社の職員さんに声をかけましょう。
「〇時〇分発の便なのですが、間に合うでしょうか?」
この一言で、状況が変わることがあります。
当然ながら航空会社さんとしてもお客さんには時間内に搭乗してもらいたいと考えているので、出発時刻が近いお客さんがいれば、他のお客さんより優先的に案内してくれたり、比較的空いている別の検査場を教えてくれたり、と、何らかの対応をとってくれることが大半です。
保安検査場の検査員や航空会社職員さん達はどの検査場が混んでいるかを把握していますし、検査場の混雑度合いや航空機の出発準備状況を見て、最善の対応を取ってくれます。


声をかけるのは勇気がいりますが、乗り遅れることに比べれば些細なもの!
飛行機の出発時刻になると、例え搭乗旅客で到着していない人がいたとしてもそのまま出発してしまうことは普通にあります。
そもそも、何分前に着けばいいのか
なにより時間に余裕をもって空港に到着出来るのが一番なので、到着時間についての目安も押さえておきましょう。
| タイミング | 目安 |
|---|---|
| 保安検査場の通過 | 出発の20分前まで(国内線・大手航空会社の場合) |
| 搭乗ゲート到着 | 出発の10分前まで |
ここで注意したいのが、この「20分前」は検査場を”通過”する時刻だということ。
検査場に並び始める時刻ではありません。
混雑していれば、列に並ぶだけで検査完了まで10分や20分かかることも珍しくありません。
出発時刻の20分前ではなく、もっと早く保安検査場に並ぶ必要があるというわけですね。

余裕を持つなら、この時間
空港や航空会社の公式HPなどによる案内も参考になるので、旅の前日までに事前に確認しておくことをおすすめします。
たとえば成田空港の場合、国内線でも出発の2時間以上前の到着を推奨しています。
「2時間は早すぎない?」と思うかもしれませんが、これには理由があります。
- ・チェックインカウンターが混んでいるかもしれない
- ・手荷物を預ける列が混んでいるかもしれない
- ・保安検査が長蛇の列かもしれない
- ・そもそも空港が広くて、検査場も含めて搭乗までに歩く距離が長く、時間がかかる
特に大きな空港だと施設は大きいものの利用者も非常に多いので、こういったことが起きやすいです。
時期や時間帯にもよりますが、これらの要素が全部重なった時でも間に合う時間、を想定して行動することが推奨されるということです。
ちなみにLCCを利用する場合は、締切がさらに早いことがあります。
航空会社によって基準が異なるので、予約時に必ず確認しておきましょう。

早く着きすぎた時は、展望デッキで飛行機を眺めるのが筆者の定番。
時間が余るのも、旅の楽しみのうちです。
そもそも、なぜ検査は必要なの?

ここまでで保安検査の手順の話をしてきました。
検査についての注意点が少しでも伝わったのであれば嬉しいです。
最後に少しだけ、なぜこの検査があるのかにも簡単に触れておきましょう。
知っていると知らないとでは、あの待ち列に並ぶ時間の意味が少し変わって見えるかもしれません。
実は法律で決まっています
意外と知られていないものの、空港で飛行機に搭乗する際に保安検査を受けることは法律上の義務です。
詳細はここでは割愛させていただきますが、2022年3月10日に航空法が改正され、航空機に搭乗する旅客は保安検査を受けなければならないと法律において明確に定められました。
保安検査を受けずに検査場の先へ進んだ場合は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金という罰則も設けられています。
「そんなことする人いるの?」と思うかもしれませんが、実際に検査を拒否したり、無理やり通過しようとしたりする事例があったことが、法改正の背景にありました。

法改正以前は、やや曖昧な状態になっていて、実質的に航空会社が航空機搭乗者に対して協力してもらうという位置づけだったんです。
航空会社には「旅客運送約款」という決まりがあり、これにも保安検査を受けることが記載されています。
2019年から、保安検査が強化されました
せっかくなので、もうひとつ。
実は日本では2019年9月13日から保安検査が強化されています。
具体的には、
・国内線でも、コートやジャケットなどの上着をX線検査する
・安全靴、厚底靴、ブーツ、くるぶしを覆う靴はX線検査する
- という運用です。
- これらは時限的なものではなく、「恒久的に強化します」と明記されています。
さらに、爆発物の検査装置を使った検査も加わりました。
「昔はそこまで言われなかった(脱着しなくてよかった)のに・・」
と感じる方がいるとすれば、それはこのタイミングでの変化かもしれません。

検査は「誰かのため」ではなく「全員のため」
保安検査の目的は、ハイジャックやテロを防ぐこと。
つまり機内にいる全員の安全を守るための仕組みです。
考えてみれば、これはとても心強いことでもあります。
自分が検査を受けるということは、同じ飛行機に乗る全員も検査を受けているということ。
あの機内で安心して眠れるのは、乗っている人全員が同じ手続きを通ってきているからなんですよね。
数分の待ち時間と引き換えに、空の上での安心を全員で共有している。
そう考えると、あの列も少し違って見えてきませんか?


何度も書いていますが、保安検査員さんから指示があれば協力するのは大切なポイントです!
人によっては、「なんで自分だけ?」と感じる時があるかもしれませんが、保安検査は手順に従って公平に行われているものです。
落ち着いて応じれば、それが結果的に一番早く終わる方法でもあります。
まとめ 「出発前チェックリスト」

最後に、この記事で紹介した内容をチェックリスト形式でまとめてみました。
チェックリストといっても、「こうしたらいい」というよりは、この記事で紹介した内容を並べた内容です。
出発前にさっと確認してみてください。
- モバイルバッテリーは2個まで(3個以上持っていないか確認)
- モバイルバッテリーは預け入れ不可。手荷物に入れる
- パソコンはカバンの取り出しやすい位置に
- 飲み物を持ち込むなら未開封のものを(開封済みは検査に時間がかかります)
- ポケットの中身をすべてカバンへ(小銭・鍵・スマホ・ハンカチ)
- 上着を脱ぐ準備
- アクセサリー類を外す
- パソコン・飲み物をすぐ出せるように
- 1,トレーに載せる(上着・ポケットの中身・パソコン・飲み物)
- 2,ゲートを通る(鳴っても焦らない)
- 3,荷物を受け取る(トレーに忘れ物がないか確認)
- ・保安検査場の通過:出発の20分前まで
- ・搭乗ゲート到着:出発の10分前まで
- ※混雑を考えると、検査場にはもっと早く向かうのが安心です
覚えておきたい、たったひとつの原則
ここまで色々とお伝えしてきましたが、全部覚える必要はありません。
迷ったら、出す。分からなければ、聞く。
これで大丈夫です。
パソコンも飲み物も、出さなくていいレーンで出しても何の問題もありません。
判断に迷ったら、その場の検査員さんに聞けば教えてくれます。
時間がなければ、係員さんに声をかければ道が開けることもあります。
保安検査は、慣れていない人を困らせるための場所ではありません。
同じ飛行機に乗る全員が、安心して空を飛ぶための入り口です。
さあ、まだ見ぬ景色を求めて次の旅に向かいましょう!!



