「サブスク」と言われたら真っ先に何を頭にイメージするでしょうか。
アマゾンプライムミュージックなどの音楽配信サービスでしょうか。それとも、ネットフリックスなどの動画配信サービスかもしれませんね。キントなどの車のサブスクという方もいるでしょう。
この「サブスク」という言葉やサービスも今やすっかり世の中に定着したものだと個人的に感じています。
その種類も実に多種多様で、中には「え?そんなものがサブスクで?」というようなサービスも出てきていますね。
もはや、サブスクとして扱えないものなどないという時代になってきているのかもしれません。
これだけ世の中で定着しているということは、やはりそれだけ需要がある、ということなのでしょう。
そして実はこの流れ、「旅」もご多分に漏れず、なのです。
旅行のスタイルが多様化している現代において、新しい旅の形態として注目されているのが「旅行サブスク」です。
これは月額料金を支払うことで、様々な宿泊施設を利用できるという新しいサービスで、うまく活用出来れば予算や目的に合わせた自由な旅を賢く楽しむことができます。
そこで、この記事では、そんな「旅行サブスク」の概要や特徴と、いくつかの有名なサブスクサービスを紹介していきます。
そもそも旅行サブスクってなに?
旅行サブスクは他の「サブスクリプションサービス」と同様で、端的にまとめるならば、月々一定の料金を支払うことで全国の宿泊施設を好きな時に利用できるタイプと、一つの宿泊施設をいつでも好きな時に利用出来るというタイプの2つに大別することが出来ます。
一定の期間内であれば様々な宿泊施設を何日でも宿泊することができたりもするので、通常とは異なる柔軟な旅行計画を立てることもできるなど、旅のプランの幅がぐっと広がります。
旅行サブスクの特徴
旅行サブスクの特徴についてポイント毎にまとめてみました。
1. 月々の定額料金で、自由度の高い旅が出来る
旅行サブスクは他のサブスクサービスと同様で、毎月一定の金額を支払うサービスです。
利用の有無に関わらず一定の金額が発生してしまいますが、その分、一般的な旅と比較して自由度の高い旅を企画することなどが出来てしまいます。
サービスによってやや内容は異なりますが、季節による宿泊料金の変動の影響を受けることもなく、即時予約が可能な宿泊施設もあります。
宿の料金表などを比較しながら宿泊先をどうしようどうしよう、、と悩んで決める旅よりも(それも旅の楽しさの一つですが)、宿泊施設の選択肢が豊富かつ自由になるので、自由度の高い旅行を楽しむことができます。
サブスクサービスは各社、複数のプランを用意している場合が多いです。
月額利用料や宿泊数の制限があるなど様々ですので、利用目的や予算に合わせた最適なプランを選ぶことが可能です。
2. 様々なタイプの宿泊施設が利用可能
全国の宿泊施設を選択出来るタイプのサブスクサービスでは、リゾートホテルからゲストハウスや、一部のサービスでは空き家まで宿泊施設として提供されている場合もあるなど、多様なタイプの宿泊施設を選ぶことができます。
更に、旅のサブスクは月額定額制であるが故に、一般的には個別にそれぞれの宿泊先を予約するよりも金額的にお得になります。
自分の好みや目的に合わせて都会のホテルから自然豊かなリゾート地の宿まで幅広い選択肢から自由に選ぶことができるので、普段であればあまり宿泊することがないような宿泊施設をあえて選択してみることもしやすくなるのではないでしょうか。
但し、サブスクサービスによって選択出来る宿泊施設が異なりますので、登録する場合はどのような宿泊施設を選択できるのかの事前確認は忘れずに行いましょう。
3. 自分に合った使い方が選べる
冒頭でも簡単に紹介しましたが、旅行サブスクサービスには大きく2つのパターンがあります。
1つ目は、特定の宿泊施設が自社で提供しているサブスクサービス。
このサービスは、泊まれる施設として選べるのはその会社が運営している宿泊施設のみとなりますが、その代わり(?)いつでも好きな時に宿泊することが出来ます。
例えば旅行としてではなくて、長期間宿泊する「ホテル暮らし」などの非日常を体験してみることが出来ます。
他にも、いつかその場所に本格的に移住してみたいと考えている人にとっては、実際に移住する前にまずその土地の暮らしを仮体験する、というような目的で利用することも出来ます。
2つ目パターンは、対象を特定の宿泊施設に限定せず、提携している全国津々浦々様々な宿泊施設を自由に選んで宿泊出来るというもの。
このパターンのサブスクサービスは選べる宿泊施設が全国にあるというのが最大のメリットです。
但し、365日いつでもかつ何拍でも宿泊出来るというわけではなく、拍数や利用出来る日程に制限がある場合があります。
このように、旅のサブスクは旅に限らず、長期出張や留学、テレワークなど様々なライフスタイルに合わせた利用ができるサービスです。
宿泊の人数も1人限定のものから複数人まで自由に選択出来るものまで、サブスクの提供企業によってサービスの内容が異なっているので、自分の目的や希望、用途に合わせたサービスを選ぶことができます。
4. 特典やキャンペーンがある場合も
旅行サブスクのサービスには特典やキャンペーンが付属していることもあります。
例えば、ホテル内施設の利用が付帯していたり、ポイントやギフトカードが付与されたり、初月のサービス利用料金が割引となるなど様々です。
これらの特典を上手に活用することで、更にお得に旅行を楽しむことができます。
主要(メジャー)な旅行サブスクサービス
旅行サブスクの簡単な概要について紹介したところで、次は実際にサービスを展開している旅のサブスクサービスをいくつか紹介していきます。
HafH(ハフ)
「HafH(ハフ)」は、株式会社KabuK Style(カブクスタイル)が提供する旅行のサブスクリプションサービスです。
気軽に始めたい人向けのお得な料金プランと、徹底的にサービスを利用したいヘビーユーザーな方向けのプランの2種類のプランが用意されています。※2024年1月現在
シンプルな構成なので、旅のサブスクサービスを初めて利用するという人にとっても非常に分かりやすいです。
また、国内外で約2,000以上という圧倒的な数の厳選された宿泊施設を定額でお得に利用することができるのもHafH(ハフ)の強みの一つといえるでしょう。
「HafH(ハフ)」の特徴
・国内外の宿泊施設が2,000以上、風情のある旅館から華やかなホテルまで豊富な選択肢から選ぶことが出来る。
・土日祝日などやハイシーズンによる料金変動の影響を受けない。
・料金プランがシンプルなので、初めての利用でも選びやすい。
・一般的なサブスクサービスに存在する「利用(宿泊)数の上限」を必要に応じて増やすことが出来る。
・サービスを使わない月があっても、利用出来るポイントを翌月へ持ち越していける。
HOSTEL LIFE(ホステルライフ)
「HOSTEL LIFE(ホステルライフ)」はLittle Japanが提供する旅のサブスクリプションサービスです。
その名の通り、北海道から沖縄まで日本全国にある30を超えるホステルに自由に宿泊が出来ます。
プランによっては住民票を置くことが出来る場合もあり、旅は勿論、それだけでなく、移住などその土地での暮らしを実際に体験してみたいという人向けのもメリットが多いサービスです。
ちなみに、ホステルとホテルは異なるものです!念のため。。
「ホステル」という単語にはあまり聞き馴染みがない人もいるかと思います。
ホテルと似ていますが、厳密には定義が異なります。
こちらのサイトが非常に詳しく分かりやすく説明されていますのでご紹介させていただきます。
HOSTEL LIFE(ホステルライフ)の特徴
・全国の厳選された約30のホステルに宿泊が出来る。
・長期滞在を見越したプランがあり、宿泊先に住民票を移すことが可能なところもある。
・その土地の環境や人とのコミュニケーションを楽しめる宿泊先が揃っており、充実した旅を楽しめる。
・長期滞在が可能なので、その土地で仕事を探すことも可能で、移住前の準備が出来るなど利用の幅が広い。
Unito(ユニット)
「Unito(ユニット)」は、株式会社Unitoが提供するサービスです。
キャッチフレーズは「暮らしの最適化の追求」ということで、住居やホテルなどを従来なかった新しい形の斬新なサービスをいくつも展開しています。
特に、都心部と地方の2拠点生活を送りたい人や、短期間の出張などビジネスライクな利用方法に強みがあります。
Unito(ユニット)の特徴
・コンシェルジュによる充実したサポート体制。
・東京や大阪など国内主要都市の施設が多く、都心部での短期~長期滞在や宿泊に強い。
・ホテルや一軒家からマンスリーマンション、カプセルホテルまで滞在施設の選択肢が幅広い。
・週末は郊外の実家、平日だけ会社近くの都心に住むなど、ビジネスに特化した使い方が柔軟に出来る。
まとめ
今回紹介させていただいた旅のサブスクの中でも、特に「HafH(ハフ)」は旅行サブスクリプションサービスの中では非常に多くの人に支持されているサービスです。
月額定額料金で海外まで含めた日本全国の様々な宿にいつでも宿泊でき、思い切って自由な旅行を計画することが可能です。
旅に限定せず、日常や仕事から移住先の選定まで幅広くサービスを利用してみたいという場合は、「HOSTEL LIFE(ホステルライフ)」や「Unito(ユニット)」も非常におススメです。
将来的に地方への移住をしたいという人は、まずはその土地をもっと深く知る為にも「HOSTEL LIFE(ホステルライフ)」のサービスを利用してその土地の人達と触れ合ってみても良いでしょう。
勤務先が都心部で毎日の通勤電車が辛いものの、都心の会社の近くにわざわざ家を借りるほどの距離でもない、、という人は、「Unito(ユニット)」のサービスを利用して、平日だけ都心部に2つ目の拠点を作るという利用方法を検討しても良いかもしれません。
「旅行」と「サブスク」に連関性を感じにくいという人も多いと思います。(というか筆者の私がそうでした。)
ですが、そういう人ほどしっかりこのサブスクサービスに触れてみたいただきたいと考えています。
ご自身の旅の頻度や関わり方などによりますが、きちんと理解してうまく利用出来れば絶対損をしない素敵なサービスが沢山揃っています。
既に素晴らしいサービスが沢山ありますが、旅のサブスクはまだまだこれからももっと発展していく余地のある分野であると感じています。
旅のサブスクを上手に活用して、新しい旅のスタイルを確立させてみてはいかがでしょうか。
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