傘といえば日常生活では切っても切り離せない大切なアイテムですよね。
それは旅であっても同じです。
突然の雨や強い日差しから身を守るためにも、傘は旅における必需品の一つと言えるでしょう。
ところで、折り畳み傘ならともかく普通の傘となるとそれなりの長さがありますが、旅の移動で飛行機に乗る時、持っている傘をそのまま飛行機の自分の座席まで持っていくことは出来るのでしょうか??
1,飛行機に乗る時の傘の扱いについて
結論からいきますが、航空機へ傘の持込みをすることは可能です。
さらに、ANAやJALといったフルサービスキャリアであっても、ピーチなどのLCC航空会社であっても対応に違いはありません。
飛行機に搭乗する際、傘を持ち込めるというのはどこの航空会社でも同じと考えて良いでしょう。
そして、機内への持込が可能であるだけでなく、預け入れ荷物として預けることももちろん可能です。
自分自身の荷物の数などをみて、傘を預けるかどうか判断すると良いですね。
傘を飛行機の機内に持ち込めることは分かりました。
では、傘であれば無制限に航空機内へ持ち込むことが出来るでしょうか?
持ち込むことは出来ても、無制限にOKというわけではありません。
ここからは、傘を飛行機の機内へ持ち込む場合における留意点を説明していきます。
機内へ持ち込める荷物の数には制限がある
航空機の機内へ持ち込める荷物の数には制限があるので注意が必要です。
航空会社によって制限される数に違いはありますが、ほぼ全ての航空会社が航空機内への荷物の持ち込み数に制限を行っています。
搭乗者一人につき持ち込める荷物が2つまでという制限が一般的かと思います。
傘ももちろん「荷物」に含まれるので、傘を持ち込むならば、それ以外にあと1つしか荷物を持ち込めないという点には留意する必要があるでしょう。
機内へ持ち込める傘の個数には制限がある
上述の通り、機内に持ち込める手荷物の個数は「身の回り品」1個と「手荷物」1個の合計で2個までというように定めている航空会社がほとんどです。
ここでいう「身の回り品」とは、ハンドバックやカメラ、PCケースなどの小物類を指し、「手荷物」とは、スーツケースやリュックなど比較的大きい方の荷物全般を指します。
傘はどちらに分類されるかというと、「身の回り品」に分類されます。
その為、この持込み数制限においては、傘は一人あたり1本までしか機内に持ち込むことが出来ないということになります。
一人で2本以上の傘を持ち歩くという人はあまり多くはないとも思いますが、原則として機内へ持ち込める傘は1本までという認識をしてる方が安心といえます。
傘の形状によっては機内への持込不可となる場合も
先端が鋭利であるなどで傘の形状が凶器になりうるものであると判断され、機内への持込みが禁止される場合もあります。
こればかりは自分だけで判断するのは難しいと思いますので、どうしても機内へ持ち込みたい傘なのであれば、保安検査を受ける前に航空会社職員などに持込の可否について確認してみるのが良いでしょう
機内では傘の置き場所にご注意
無事保安検査を通過し、機内へ傘を持ち込むことが出来たとします。
広くはない機内にあって傘はそれなりの大きさがあるものなので、置き場には十分な配慮をしていきたいところす。
通常、飛行機の機内で荷物を置ける場所は座席の上の荷物棚の中か、自分の座席の前の座席下のスペースのどちらかですが、傘の形状や大きさから考慮していくと、自分の足元(前の座席の下のスペース)に置く方が望ましいです。
席の上の荷物棚は、飛行機の離着陸や飛行中の揺れなどで中の物がずれたり移動したりしますので、傘をここに入れておくと、棚から取り出す際に誤って落下し、自分や他の乗客にけがを負わせてしまうという恐れがある為です。
2,傘は機内に持ち込むべき?それとも荷物として預けるべき?
傘を機内へ直接持ち込むか、それとも荷物として預けるかはもちろん最終的に自分自身の荷物等の状況を見て都度判断することになりますが、その判断の一助となるような情報をいくつか紹介していきます。
傘を預けるか持ち込むかの判断をするためのヒントにしてみてください。
傘を機内に持ち込むことのメリットやデメリット
■手荷物を預ける手続きが不要となる
傘を機内へ持ち込むのであれば、手荷物を預ける手続きは不要となりますので、チェックインの後そのまますぐに保安検査場へ向かうことが可能となります。
もし傘を荷物として預ける場合、手荷物カウンターや自動預け入れ機などでの手続きが必要となり、混雑する時期や時間帯などによっては、その手続きだけで15分~30分以上の時間を要してしまうという場合も稀にですがあります。
ただし、傘の他にも預け入れる予定の荷物があるという場合には、傘を預けることによって増える手間というのはありませんし、最近は荷物の自動預け入れ機の設置も進められているので、従来のような長時間の待ち列に出会うということ自体が減ってきているともいえます。
■到着後すぐに出発出来る
傘を機内に持ち込んでいれば、目的地に到着した後もそのまますぐに出発することが可能です。
もし傘を預けていた場合は、目的地に到着後に預け入れ荷物の受け取りを行う為の時間が発生します。
これには少々時間を要する必要があるので、預けた傘を返却してもらう為に多少の時間をロスすることとなります。
とはいえ、10分前後(長くても15分を超えることはないと思います)という程度の時間でしかないですし、この過程のせいで旅全体のスケジュールを調整する必要が出るというほどのロスはないともいえます。
なので、これは時間的なものというよりも、気持ちや気分的な面での快適さや気分の良さを感じられるかどうか、といえるかもしれません。
■機内で傘の置き場所を考えて確保する必要がある
傘を機内へ持ち込む場合、機内で傘を置くのにちょうどよい場所を探す必要があります。
航空機の機内は決して狭いというわけではありませんが、荷物を置ける場所に制限があるのも事実です。
傘の場合、長さがあるものが多いと思いますので、置き方も制限されやすいです。
機内では足元(自分の前の座席の下)か頭上の荷物棚内が荷物を置く場所ですので、そのどちらか空いている場所を探して傘を置くことになります。
頭上の荷物棚の場合、万が一棚から傘が落ちてくることがあればケガの可能性もあるので、可能であれば足元に置くことが良いと思います。
ただ、足元に置けるかどうかは傘の長さ次第で、置けない場合は頭上の荷物棚を使用せざるをえません。
荷物棚の中であっても、傘の長さによって置く向きが制限されますし、既にほかの人の荷物が入っている場合は置き方に悩むこともあるかもしれません。
更には、傘が濡れた状態のままで持ち込まないようにする必要もあります。
濡れたままだと他の人の荷物を濡らしてしまう可能性がありますし、濡れた水が垂れたり広がっていったりするかもしれません。
傘を預けることのメリットやデメリット
■傘の置き場所などに煩わされないで済む
傘が手元にないことで、非常に身軽となり色々な行動が楽に出来ます。
これはもはや筆者個人の完全な主観ともいえるのですが、傘があるとどこに行くにもやや煩わしさを感じてしまうので、これがないことで得られる開放感は中々なものです。
実際、機内でも傘の置き場所などに悩む必要がないので、ゆっくり時間を過ごすことが出来ます。
■他の手荷物との衝突や破損、紛失のリスクがある
傘を荷物として預けると、当然、他の預け荷物と一緒に扱われることになるので、他の荷物とぶつかったりして、キズなどが生じる可能性はあります。
さらに、傘は似ている柄や形状の物が多いので、荷物の受け取り時などに誤って別の人に持っていかれるなどして紛失してしまうという可能性もあります。
非常に高価な傘であったり、大切なもので絶対に傷つけたくないといったものであれば、機内へ持ち込むべきしょう。
なお、傘の紛失防止のために、周囲と差別化をはかれるようなものを取り付ける方法が有効です。
傘を荷物として預ける際に、傘に名札やシールなど周囲からすぐに見分けられるようなものを取り付けておきましょう。
3,国内線と国際線での傘の扱いの違い
傘の持ち込み方法について、国内線と国際線で異なることはありません。
但し、国内線の主要な航空会社のほとんどが傘の持込を認めているなど、ある程度画一的な対応となっているのに対し、国際線(海外)の航空会社では、国や航空会社毎に扱いが大きく異なる場合もあるので、利用する前にしっかり情報を確認しておくことが望ましいです。
傘の持ち込みルールの違いに注意
国内線ではほとんど全ての航空会社が傘の持ち込みを認めるなど、ある程度画一的なルールを定めています。
一方で、国際線の場合、航空会社や空港ごとに異なる規定が存在することもあり、利用する航空会社のHPなどで事前に確認しておくことが必要といえます。
傘の機内持ち込みを認めていない航空会社などもありますので注意してください。
他にも、機内持込みや荷物としての預け入れのいずれの場合においても、荷物の預け入れ可能な数などから異なり、細かく制限ルールを課している場合もあります。
4,まとめ
旅の中では傘が必要となる場面が少なくありません。
傘に限ったことではありませんが、特に国際線を利用する場合は、傘の扱いが航空会社によって異なることを理解しておくと安心です。
旅の内容に合った傘選びや、航空機での移動時の扱いなど注意点を事前に把握しておくことで、楽しい旅を更に素敵で快適に過ごせるようにしていきましょう。
コメント