待ちに待った旅行の日が目前!!
久しぶりに飛行機を使って遠い場所まで旅をする予定です。
ところが、折しも季節は冬、まるで神様が意地悪でもしているのかと疑ってしまいたくなるほどの雪の日と旅行日が重なってしまいました・・。
なぜよりによって今日なんだ!!なんて思って落ち込んでしまう瞬間ですね。
雪が降った場合、残念ながら飛行機が欠航や遅延するリスクが高まってしまうのは事実です。
但し、必ず欠航となるわけでもありませんから、筆者としてはどんな時でも希望は捨てないでいるようにしていたりします。
とは言っても、希望を捨てないのは良いとしても、実際に雪によって飛行機が遅延や欠航してしまったり、またはその可能性が高いという時に備えて、対処や対応方法は知っておくべきというのも事実です。
この記事では、雪による欠航・遅延が発生した際の具体的な対策などを解説していますので、是非参考にしてください。
雪による飛行機の欠航・遅延の頻度や、起きてしまった時の対応
雪による飛行機の欠航や遅延は、個々人の努力如何で何とかできるものではありません。
防ぐことは出来ませんので、どのような時期や場所で雪による欠航や遅延が起きているのか、といった発生頻度や確率を知り、いざ欠航や遅延が起きてしまった場合の対策についてしっかり備えることが大切といえます。
降雪による影響の可能性を事前にある程度把握出来ていれば、降雪の影響を受けないように出発の日や時間をずらすような計画を立てたり、万が一の遅延や欠航に備えた宿泊先の手配といった計画の見直しなどが検討出来ます。
雪で飛行機が欠航になる条件とは?
降雪が飛行機の運航に影響を及ぼす可能性があるとして、雪と言っても降る量や時間など状況は千差万別です。
みぞれのような雨と雪の中間程度のものや、または雪であってもほんの少しパラついたくらいでも欠航となってしまうのでしょうか。
降雪による欠航は、雪が直接的な原因となる場合もあれば間接的な影響を及ぼすというものもあり、一概に明確な基準というのは実はありません。
離着陸が危険と判断されるような状況になっている場合や、悪天候が長時間続いている場合などが特に欠航(や遅延)の可能性が高まります。
といっても中々イメージが湧きにくいですよね。
もう少し具体的には次のような状況下で欠航(や遅延)の可能性が高まります。
– 降雪量が多く滑走路が利用できない
– 強風や積雪で視界が悪く、離着陸が困難
– 機材の故障や凍結、除雪作業が追いつかない
– 空港周辺の交通機関が大幅に遅延し、乗客が集まらない
– 悪天候による遅延が一定時間を超え、機体の運用スケジュールが乱れる
飛行機は滑走路の状態の他、視程など様々な条件において安全な数値がそれぞれに規定されています。
そのうえに航空機の機体毎の性能差などもあり、一律に完全に統一された基準を設けることは極めて困難な事情があるのだと思います。
余談ですが、空港においては滑走路や誘導路など全ての範囲において路面の滑りやすさや積雪の深さ、雪質などを詳細に調査して情報として公開しています。
この調査の基準ややり方は統一化されていて、パイロットもそれらの情報を確認して安全な離着陸が可能かどうかを判断する材料の一つとしています。
但し、この基準や調査方法については現在も改正や見直しが繰り返されており、従来は調査していた摩擦係数といった数値の調査を廃止するなど、常に試行錯誤が繰り返されています。
残念ながら広く一般向けに周知されている情報ではないので(厳密には公開されているので誰でも見ることは可能です)、この情報をもって飛行機の欠航や遅延を見極めるということ使い方はあまり現実的ではありません。
上述した通り、滑走路の状態だけで欠航や遅延が決まるというわけではないので尚更です。
とはいえ、これら滑走路の状態には一定の安全基準が定められているので、もしも滑走路の状態がその安全基準において飛行可能となる基準値以下であった場合は、その空港の今後の天候予報次第ではあるものの、遅延か欠航が確定する可能性が高くなります。
欠航や遅延になってしまった場合の対応
乗る予定であった飛行機に欠航や遅延が発生してしまった場合は、航空会社各社において細かな手続きの違いはあれど、基本的には振替便や払い戻し手続きを行うことが可能です。
JALやANAなど航空会社の多くは、自社の公式サイトやアプリで常に最新の運航状況を公開してくれていますので、それらの情報を確認しながら、指示に従って操作していけば手続きが可能です。
通常、航空券の払戻はその飛行機が出発する時刻前までに行わないとキャンセル料が発生しますが、雪などの天候による不可抗力で欠航した場合は、搭乗時刻の前後に関わらず払戻処理が可能となります。
その日にどうしても振替便を探したい場合などは別として、欠航となった場合に急ぐ必要がないのであれば、後でしっかりと落ち着いた状態で払戻の処理を進めるというのも選択肢としてはありかと思います。
また、オンライン上だけでなく、もし既に空港に到着しているのであれば、空港にあるその航空会社のカウンターでも払戻や振替の手続きが可能です。
但し、空港や時期・時間帯によってやや異なるとはいえ、欠航となってしまった場合はその飛行機に乗る予定だった人達が一斉に航空会社のカウンターに並ぶので、それなりの待ち時間が発生することも多いのは覚えておくと良いでしょう。
それと、飛行機のチケットの払戻や変更だけで安心せず、事前に予約していたホテルなどの宿泊施設があれば、そういった先への連絡も忘れずに行なうように注意しておきましょう。
上述の通り、天候などの不可抗力による欠航や遅延であれば原則として私達利用者側に費用負担は生じないですが、LCCや格安航空会社など一部で払戻を受け付けている期限が短いなど条件が細かく異なる場合がある為、搭乗券の購入時にはしっかりキャンセルポリシーや運賃規定を把握しておけば安心です。
欠航や遅延が発生しやすい時期はあるのか
欠航や遅延が発生する確率は、時期や地域によって異なってきます。
国土交通省が遅延便や欠航便の数を路線別や航空会社別に統計資料として公開しているので、欠航数や遅延の便数を見ることは可能ですが、航空会社毎に就航している航空路線は異なりますし、仮に同じ路線であってもその数も時間帯も異なりますので、単純な数値だけの「多い少ない」の比較は困難だと思います。
ただ、今回の記事テーマである「雪」という観点だけでまとめるとすれば、日本においては冬季にあたる12月頃から2月や3月にかけての降雪が多くなる為、特に北海道や東北、北陸地方など降雪量の多い空港路線は欠航や遅延が多く発生するといえます。
一方で、夏から秋にかけての台風シーズンにおいても、沖縄などの台風の影響が比較的多い場所の路線が欠航となる場合があるので、一律いつの時期が欠航しやすい(遅延しやすい)時期です!ということを示すのは難しいと思います。
自分が計画している旅の目的地の空港が決まったら、その空港に就航している路線の遅延や欠航便が多い時期を調べるというのが一番効果的な調べ方といえます。
欠航が決まるタイミングとその理由
旅に出発する日の朝、外を見たら雪が降っていました。
自分が乗る予定の飛行機の運航状況をHPで調べても、特に欠航などの記載はなし。
外を見るとかなりの量の雪が降っているけれど、本当に予定通り飛行機は飛ぶのだろうか・・?
こんな気持ちや不安感は誰でも一度は経験したことがあると思います。
一体、飛行機が雪による欠航を決定するのはどれくらいのタイミングなのでしょうか。
残念ながら、雪などの天候を理由として飛行機の便が欠航かどうかを決めるタイミングに決まりはありません。
欠航とするかどうかは、現在の天候だけでなく、今後の見通し(予報)や、離着陸する空港の滑走路の除雪状況、当日の旅客数など様々な要因で判断されます。
もちろん、視程や積雪量などで航空会社が定める基準や、航空機メーカーが定める安全が確保される規定数値を満たさないような天候や状況であれば、有無を言わさず欠航となります。
しかし、そういった情報は一般人である私達の視点からでは見ることや判断することが出来ません。
そうはいっても、直前になって「欠航」しますとなると、旅客にとっても困ったことになる場合があるので、可能な限り航空会社は前日までの天気予報などの情報から当日も早い段階で欠航の判断をする場合が多いです。
とはいえ、どうしても突発的な悪天候や除雪作業の遅れなどで、直前になって急に欠航が決まる場合はあります。
パイロットが危険と判断して欠航となるようなケースもありますし、目的地まで飛行出来たものの、目的地の空港が降雪していて着陸が出来ずに引き返すというケースも稀に発生します。
雪で飛行機が欠航になるかどうかはあくまでも推測するしかありません。
それ故に、欠航の可能性まで考慮した旅行計画を立てるということが大切となってきます。
いずれも基本的なことにはなりますが、例えば次のような対応を心がけるようにしましょう。
雪による欠航や遅延の対応策まとめ
最後に、ここまでの情報を簡単にまとめておきます。
雪に影響される主要空港の特徴と航空会社ごとの注意点
雪による影響が比較的多く発生している空港のうち、主要のところとは?
また、航空会社毎に対応には違いがあるのでしょうか?
ここからはそんな点について紹介していきます。
雪に影響を受けやすい空港は
降雪による欠航や遅延など、空港によって雪の影響を受けやすい空港を見てみましょう。
国内においては、北海道の新千歳空港をはじめとした道内各地の空港、また、青森空港や山形空港、庄内空港などの東北地方の空港、他にも新潟空港や富山空港なども降雪による影響を受けやすい空港といえます。
いずれも降雪量の多い地域なので、どうしても降雪による欠航や遅延が起こりやすいです。
降雪量の多い地域を目的地とした旅行などであれば、特に空港を利用する日の天候に早いうちから注意をはらうようにし、遅延や欠航が発生した場合に備えた計画や準備を行うことが大切です。
また、欠航とまでいかなくとも、降雪が多い地域の空港の場合、除雪などの為に滑走路が一時的に閉鎖されるといった場合もあり、そうなると、出発や到着時刻が大幅に遅延する場合もあります。
空港周辺の状況や天候情報、自分が乗る予定の航空会社の運航情報などを逐一確認し、余裕をもった予定を立てておきましょう。
遅延であっても欠航であっても、旅行の予定を立てる際には利用する航空会社の規約をしっかりと確認し、「まさか自分には関係ないだろうい」という気持ちではなく、もしかしたら起こりうるかもしれない・・という気持ちで計画や予定を立てることが望ましいです。
ANAやJALなどフルサービスキャリア
ANAやJALなどの大手航空会社を中心としたフルサービスキャリアを利用する場合、雪などによる欠航・遅延に対しては、自社に限定せず他社の便も含めた振替便の手配や払い戻し対応などを手数料なしで受け付けてくれます。
払戻を受け付ける期間も比較的に長めですし、欠航や遅延の状況によっては空港までの交通費用などのその他の費用のサポートや、宿泊施設の手配までしてくれる場合もあり、非常に手厚い対応をしてもらえます。
ANAやJALなどのフルサービスキャリアを利用することは、降雪による対策としても良い選択肢の一つであると思います。
LCCなどと比較した場合、確かに料金はやや高めですが、筆者など、降雪の多い地域への旅行をする時は、リスク回避という意味でフルサービスキャリアを利用させていただくことが多いです。
ピーチやジェットスターなどのローコストキャリア
フルサービスキャリアと比較してお得な料金で飛行機の旅を楽しめるのがLCCの最大メリットの一つです。
お得な旅の強い味方のLCCですが、降雪による欠航や遅延という点で見ると少々注意が必要な場合もあります。
各社によって異なりますので、一律同じというわけではありませんが、遅延や欠航シチュエーションでの対応が限定的といえます。
どういうことかというと、例えば他社便への振替は出来ず、選択肢はあくまでも自社における他の便への振替のみであったり、宿泊施設の手配などのプラスアルファの手配や配慮が行われない、などが一般的です。
各航空会社のキャンセル・変更ポリシーが異なるので、自身が利用する航空会社のHPなどでしっかり事前に情報を確認しておきましょう。
雪による欠航・遅延対策のまとめと今後の展望
気象技術の進歩や航空機材の改良など、技術の進歩は日進月歩です。
空港も航空会社も、遅延や欠航を少しでも減らす為に様々な対応を行っています。
降雪が多い地域では特に、雪による影響を少しでも軽減する為に非常に多くの施策が組まれています。
近い将来に、降雪による欠航などとは無縁の時代が来るのかもしれません。
とはいえ、そんないつ来るかまだ分からない遠い未来でなく今の時代であっても、私達旅行者側がとれる対策だって色々とあるわけです。
一言で言えば、事前の情報収集と万が一を想定した対策をとること、となります。
今回の記事を参考にしていただいて、リスク回避を含めた旅の計画も立ててみてください。
初めのうちはピンとこないことも多いかもしれませんが、何度か繰り返しているうちに、徐々に自身のスタイルにぴったりはまるいい計画の立て方が見えてくると思います。
そんな計画を立てられるようになれば、旅の初心者は卒業といえるかもしれません。
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