例えば比較的長い期間の旅行に出かける時など、持っていく荷物を最小限に抑えたいということってありませんか。
人にもよって異なるとは思いますが、2泊や3拍程度であればともかくそれ以上の拍数となると、持っていく衣類のことで悩む人が多いのではないでしょうか。
大きなカバンを用意して拍数分の衣類を全て持っていくというのも一つの選択肢ですが、なるべくなら持っていく荷物を少なくしたいと考える人もいると思います。
少しでも少ない荷物で長期の旅をするとなれば、旅行中の洗濯がポイントとなってきます。
この記事では、旅行中の衣類の洗濯や選び方、乾燥方法などのテクニックをご紹介していきます。
ホテルでの手洗い洗濯のコツ
ビジネスホテルはもちろんのこと、宿泊施設によっては洗濯機や乾燥機まで設置されているところも多くあります。
そういった宿泊施設であれば洗濯機を使うことで少ない衣類だけでも旅を続けることが出来るでしょう。
一方で、そういった設備がないような宿泊施設もあると思います。
もし洗濯機がない宿泊施設であっても、洗濯機を使わずに手洗いで衣類を清潔に保つという方法があります。手洗いで本当に大丈夫?と不安な気持ちになるかもしれませんが、ほんの少しの工夫を加えることで効果的に洗濯を行うことができます。
きれいな作業スペースの準備
手洗いを始める前に、作業を行う場所があるかどうかを確認し、その場所が清潔な場所であるかどうかも確認しておきます。
基本的には洗面所や浴室などを使用させていただくことになると思いますので、きちんと周囲の掃除をして、安心して洗える環境となっていることを確認しましょう。
宿泊規約などを確認することも大切です。
宿泊施設によっては禁止事項などを定めている場合もあるかもしれませんので、しっかりチェックしトラブルとならないように気をつけてください。
場所を確保出来たら、あとは必要な道具や洗剤、乾いたタオルを事前に用意しておくとスムーズに作業を進めることができます。
あると便利な道具についても後ほどご紹介していきます!
洗濯ラベルの確認
衣類の洗濯タグは一応確認しておくことが望ましいです。
洗濯機ではなく手洗いなので、必ずしも洗濯ラベルの推奨通りの洗い方とはならないですが、「家庭での洗濯禁止」などの『禁止』表示だけでも念のためチェックするべきでしょう。
普段から家庭などで手洗いを行っているという人ならともかく、旅先で臨時で行うというような『初めて』行うという手洗いの場合は、衣類に予期せぬダメージを与えてしまう恐れもあります。
大切にしている衣類やデリケートな素材・特殊な加工が施された衣類などは事前に家庭などで手洗い洗濯を試してみるか、そもそも手洗い自体を避けた方が良いです。
洗濯ラベルは色々な種類があり、全ての意味を記憶するのは大変ですが、最低でも以下のマークの有無はチェックするようにしてください。
洗剤を用意し効率的に洗う
手洗いを行ううえで、もちろん洗濯洗剤は使用する方が汚れが落としやすいです。
宿泊施設に設置されているようなシャンプーやボディソープを使用することも不可能ではありませんが、可能であれば予め洗濯用の洗剤を所持していくのが良いでしょう。
実際に洗濯を行う段については、洗剤は例えばワイシャツの襟や袖の部分といった汗や皮脂汚れなどが目立つ部分に前もって塗布しておくと効果的に洗浄することが可能です。
手洗いの方法については、株式会社ハンズさんのHPが分かりやすく説明されていますので、紹介させていただきます。
水温の選定
手洗い洗濯時には使用する水の温度にも気を配りたいところです。
基本的には水よりもある程度温度の高いお湯の方が洗浄効果が高いのですが、縮みや色落ちが起こることもあるため、洗濯する衣類の素材に適した温度を選ぶことが重要です。
先に紹介した通り、洗濯ラベルを確認することで推奨される温度が分かります。
出て来るお湯の温度については、宿泊する施設自体の構造や水栓の構造、給水装置や温度設定次第で変わるので一概にはいえませんが、60~70度の設定としている施設が一般的のように思います。(※筆者の勝手な推測です。)
多くの宿泊施設が手元で温度を調節出来るタイプが主流になっているかと思いますので、普段ご家庭で設定している給湯温度を目安として調節すればよいでしょう。
1度単位まで調節するなどあまりに厳密になりすぎる必要もないとは思いますが、どこまで厳密に行うかは自分自身の判断で行ってください。
どうしてもなんとしもて温度までしっかり測りたいという場合は、ハンディタイプの水温計が1,000円前後で購入出来ますので検討してみるといいかもしれません。
乾燥と干す場所の工夫
手洗いが完了したら、あとは乾燥ですが、旅先での手洗い洗濯における最も重要な点がこの「乾燥」といえるかもしれません。干す場所や環境次第で乾くかどうかがかなり左右されてしまう為です。
手洗いした衣類は、しっかりと乾燥することが重要で、乾燥が不十分だと、残った水分がカビや悪臭の原因になりかねません。
宿泊施設によっては物理的に干す場所が限られる場合も多いですが、出来る範囲で工夫してしっかり乾かすことが大切です。
おすすめの干し場所は次の通りです。
エアコンの近く:エアコンの風が直接当たる場所は一つの候補です。風通しが良くなるため、軽い衣類やTシャツであれば比較的乾燥しやすいです。
浴室の使用:換気ファンのある浴室であれば湿気を外に逃がしやすく、衣類が乾きやすい環境です。
但し、浴室乾燥機などではなく、自然吸気タイプなどの換気システムの浴室だと逆に乾きにくいです。
あくまでも筆者の体験談から来るものですが、余程強力な換気ファンや浴室乾燥機などがない限り、浴室内にある洗濯干し用のバーやロープにかけておくだけでは一晩では乾かないです。
浴槽にお湯を入れているなら当然ですし、シャワーをさっと浴びたというだけであっても、浴室内全体が濡れていれば衣類は一晩では乾かないでしょう。
衣類の種類や宿泊施設の構造などで左右されますが、しっかり乾燥させるためにも、エアコンや換気扇などといった空調のそばに干す方が効率よく乾燥させることができます。
空調のそばが難しいとしても、部屋の中のどこか空いている箇所を活用して干すのがおすすめです。
ただし、宿泊施設の規約や室内備品を傷つけるようなことがないように十分に注意してください。
脱水の工夫
前述した通り、衣類の手洗いにおいて「乾燥」は最重要な点です。
そして、衣類をきちんと乾燥させるためには、洗濯の後にいかにしっかり脱水をするかというのが大きなポイントとなります。
脱水の具体的な方法としては次の通りです。
基本的な脱水法:衣類をビニール袋や大きなタオルに入れ、広げた状態で水分を絞り出します。しっかり広げることで、水分が均等に抜けやすくなります。
バスタオルを活用する方法:バスタオルを平らに広げ、その上に絞りたい衣類を置きます。タオルを衣類に巻き込んで、力強く絞ることにより、タオルが衣類の水分を吸収します。
とにかく少しでも衣類の水分を取り除くことを意識することがポイントといえます。
Youtubeで色々な便利テクニックが紹介されていますので、参考にしてみてください。
「これいいな」と感じられるものがあればお借りして実践してみるのも良いと思いますよ。
旅行中の衣類の手洗いにあると便利な道具
ここからは、旅先の宿泊施設などで衣類を手洗いする際に、あると便利な道具について紹介していきます。
基本的には洗濯用洗剤と乾いたタオルがあれば手洗いすること自体は可能なのですが、これらのグッズがあればもっと手洗い洗濯がやりやすくなること間違いありません。
洗濯バック(もしくはジップロック)
普段、手洗い洗濯などをしていない人はあまり聞き馴染みがないかもしれません。
洗濯袋などとも呼ばれるもので、形状は大きめのナップサックというのでしょうか。
袋になっているので、中に水と洗剤、衣類をいれてもみ洗いするだけというお手軽なものです。
これがあれば、宿泊施設の部屋にある浴室や洗面台などの設備が狭くて手洗いが難しいなんて場合も心配無用です。
宿泊施設などの設備に左右されることなくどこでも手洗い洗濯が可能となりますので、あると良いというよりは必須に近い商品ともいえるかもですね。
旅だけでなく災害時などにも活用できるので、一つ用意しておくと便利です。
洗濯袋がないとしても、大きめのジップロックで代替可能です。
やり方は洗濯袋と同じで、ジップロックの中に洗剤とお湯を入れてジップをしっかり閉じ、中に衣類を入れて優しく振るだけ。
はい、洗濯完了。
どうしても手でしっかり一つずつもみ洗いするのと比較すると細部まで綺麗に洗濯することは出来ないかもしれませんが、これ一つでどこでも安定して洗濯が出来るので、選択肢として用意しておくのは十分にありだと思います。
セームタオル
手洗い洗濯の最重要な点は「乾燥」であると先にご紹介しました。
そして、衣類をきちんと乾燥させる為には、いかにしっかり衣類の水分を取り除くことが出来るかどうかが関わってくるというのもお伝えした通りです。
一般的なタオルでもこと足りるのですが、徹底的に準備をするのであれば、脱水の用途にぴったりなのが「セームタオル」です。
セームタオルとは、通常のタオルよりも吸水性に優れたタオルのことで、水分を素早く吸収してくれるうえに、軽くて持ち運びも楽々。
洗った後の衣類をこのセームタオルでしっかり包み込むことで、余分な水分をしっかり吸収させることができますよ。
トラベル洗濯セット
ここまで紹介してきました「洗濯バック」や「セームタオル」に加えて、手洗い洗濯用の「洗剤」と吸盤フックや折り畳みハンガー、ロープといった衣類を干す為の道具等までひとまとめにしたトラベル用洗濯セット(グッズ)が販売されています。
洗濯バックに加えて、ロープや吸盤付きフックといった干す道具があることで、まさに場所を選ばずに洗濯から干すことまで可能となるので、宿泊施設などで室内干しのスペースがない場合でも、かなり色々な工夫が出来るようになります。
初めて商品を選ぶときは、このようないくつかの商品がセットになっているものが便利だと思います。
使っていく中で、徐々に要不要が見えてくると思いますので、少しずつ自分自身にとって最も使いやすい構成に変えていけばよいのではないでしょうか。
ドライヤー
洗濯にドライヤー?と思う方もいるかもしれませんが、実は手洗い洗濯においてドライヤーは意外にも役立つグッズとなります。
用途はもちろん衣類の乾燥!
手洗い洗濯における重要な要素である「乾燥」において非常に効果的なのがドライヤーです。
上の『脱水の工夫』でも紹介していますように、大きめのジップロックなどの袋に洗った衣類を入れて、袋の中にドライヤーを差し込んで温風を当てる手法が効果的です。動画もご参照ください。
うまく使うことで短時間で衣類を乾燥させることができますよ。
洗濯の為に持っていくのではなく、あくまでも本来用途として持っていくのだと考えれば、心理的な負担も小さくて済みますし非常におススメです。
まとめ
旅行中の手洗い洗濯には多くのコツがありますが、アイテムの活用と適切な手順を踏めば、スムーズな洗濯が可能となります。
旅先で手洗い洗濯を行うということを前提にすることで、持っていく荷物を最小限に抑えられるので、大きなメリットとなるでしょう。
手洗い洗濯用の便利グッズも色々なものが販売されていますので、興味があれば是非色々と眺めてみてください。
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