飛行機に乗りこんで座席へ座る。
その後飛行機はゆっくりと動き出し、いよいよ離陸!一気に地上が眼下の景色へと移行していく中で気分もワクワクで高揚感に包まれると共に訪れるのが耳の嫌~な痛み・・。
痛みには個人差があると思いますが、筆者は結構ひどく痛みがちな方で、ひどい時は飛行機を降りてからも1日2日の間、頭痛と併発して痛みが残る場合もあったりします。
この痛みのせいで、せっかくの楽しい旅の気持ちが台無しになってしまうと言ってもよいくらい。
ところで、この嫌な耳の痛みをある程度軽減させることが出来る方法や道具があることはご存じですか。
痛みを完全に防止できるのか、それとも軽減する程度に留まるのか、もしくは残念ながらあまり効果がないということもあって、それはその時の気候状況や個人差によって異なる為、万人に効果が発揮されることを確約出来るものではありません。
でも、あの痛みを経験していると、簡単にできる対策法や安価なグッズで多少でも軽減されるのなら・・・、なんて、藁をもつかむ思いで試してみたくなりませんか。
もし耳の痛みがなくなれば、飛行機内の移動時間も快適に過ごせるだけでなく、到着後、旅行中の体力や気分もグッと楽になって、ワクワク気分のまま十二分に楽しい時間を過ごせますね。
この記事では、なぜ飛行機に乗ると耳が痛くなってしまうのか、その原因と、痛みを軽減する為の簡単な対処方法、そして耳の痛みを軽くするグッズについてご紹介していきます。
飛行機に乗ると耳が痛くなる原因

飛行機に乗っていると耳が痛くなる場合があるその原因を少し調べてみました。
耳が痛くなる原因は気圧の急激な変化
飛行機に乗っている時に耳が痛くなる主な理由は、「気圧の急激な変化」と、これにうまく対応できない「耳管(じかん)の働きの不十分さ」にあるようです。
人間の耳には、外部の気圧変化に対応するために「耳管(じかん)」という部分がありますが、この耳管がスムーズに機能しないと鼓膜の内外で気圧差が生じてしまい、耳の痛みにつながります。

飛行機は離着陸時に機内の気圧が急速に変動する為、その結果、耳の奥(中耳)と機内の気圧差が一時的に大きく開いてしまいます。
通常、鼓膜の内側(中耳)と外側(外界)では気圧をほぼ同じに保つために、“耳管”と呼ばれる管を通じて空気が出入りしていますが、飛行機の離着陸時のように外部の気圧が急激に変化すると、中耳と外部の圧力調整が追いつかなくなることがあるのです。
その結果、中耳の圧力と外部の圧力に差が生じ、鼓膜が内側に引っ張られたり外側に押されたりして強い痛みが起こる場合があるということなんですね。
それと、上のイラストを見てもらうと分かりやすいんですが、この耳管は鼻の奥とも繋がっています。この後紹介しますが、そういった構造から、唾をのみ込んだり喉の乾燥などと直接的に関係してくるんです。
耳が痛みやすいタイミングと体調
飛行機に乗っていると耳が痛くなる原因は分かりました。
でも、飛行機に乗れば必ず痛くなるかといわれると、不思議と痛くならない時もありませんか?
普段の健康や体調によっても痛みやすさや痛みの程度に影響があるようです。
- 離陸・着陸時の急激な気圧変化
飛行機の高度が上がると機内は減圧され、逆に降下時には加圧されます。気圧の変化する幅と速度が大きくて速いと、耳(耳管)に負担ががかかりやすく、 耳の内側と外側の圧力調整が間に合わなくなって痛みやすくなります。 - 体調不良時や疲労時
風邪、鼻炎、花粉症などで鼻やのどが詰まりやすい状態だと耳管の働きも低下するため、健康時よりも耳管が開きにくくなってしまい、圧力調整が十分に出来ずに耳が痛くなりやすくなります。 - 機内の乾燥
航空機の客室は湿度が低く、のどや鼻が乾きやすい環境で、唾液の分泌が減ると唾を嚥下(えんげ)する回数も自然と減少します。
耳管は唾の飲み込みなどの動作でも開くそうですが、それが減ることで耳管も開きにくくなり、痛みに繋がりやすくなります。

何もなくても手軽に出来る対策

耳が痛くなる原因は機内の急激な気圧変化と耳管の働きが間に合わないことにあることが分かりました。
ではここからは、耳の痛みを防いだり、耳が痛み出してからの痛みを軽減する簡単な方法をいくつか紹介します。
ポイントは耳管の構造とその働きです。
耳管は耳と鼻の奥を繋いでいます。(※上のイラストを併せて見てくださいね。)
そんな耳管をうまく機能させる(開かせる)為の動作を意識的に行うことで、耳の中と外の気圧差を調整させて痛みを軽減することが出来る場合があるんです。
- あくびをしたり唾を飲み込む
あくびをしたり唾を意識して飲み込むことで、耳管が開き気圧差を解消しやすくなり、耳の痛みの軽減に繋がります。 - 水や飴を口に含む
機内の乾燥による口内の乾燥を軽減する為にこまめに水分を摂ることも有効です。同様に、飴やガムなどを噛むことで唾液を増やすのも良い方法でしょう。
加湿することで唾液を増やせれば、耳管を働かせることが可能となり、耳の痛みの軽減をすることが出来ます。 - 鼻をつまんで息をゆっくり吐く(耳抜き)
鼻を軽くつまんだ状態で、頬を膨らませるようにゆっくり息を吐き出します。うまく出来れば耳管の通りを良くすることに繋がりますので、耳の痛み軽減に効果的です。 - リラックスして過ごす
緊張していると余計に口内も乾燥し唾液も出にくくなりやすく、耳管の働きにも影響を与えやすいです。音楽を聴いたり、機内サービスを楽しむなど、自分なりのリラックス手法を取って気持ちが安らげる環境にすると、耳管の働きにも良い影響があります。
あくびをしたり唾を飲み込む
耳の中と外の圧力調整を行っている耳管ですが、これを開く最も簡単な方法は、あくびや唾を飲み込む動作なのだそうです。
耳管を開けることが出来れば耳の中と外の圧力調整がより効果的に働くので、結果、痛みの軽減や防止に効果的ということになります。
飛行機の機内は乾燥しやすく、また、飛行機の離着陸の急激な気圧差などでもともと唾液の分泌は減りがちです。
そういった状態で耳管を意識して働かせるためには、特に離陸・着陸時はあくびをしてみたり、唾をこまめに飲み込むことを心がけてみると良いでしょう。

水や飴を口に含む

機内の乾燥で唾液が出にくくなることも耳管の働きに影響します。
機内の乾燥で鼻や喉も乾きやすくっていれば、唾液の分泌自体が少なくなってしまい、唾をのみ込みたくとも呑み込めません。
そこで、こまめな水分補給で喉の乾燥を防ぎましょう。
意識的に喉を加湿することで唾液を出やすくしておき、耳管を働かせてあげる状態を作りやすくするということです。
甘い飴やガムを噛むことで唾液を増やすことも効果的で、特に、ミント系のフレーバーだと鼻や喉をすっきりさせてくれるのでおススメですよ。
鼻をつまんで息をゆっくり吐く(耳抜き)
耳の中と外の圧力調整をしている耳管を自分で意識して動かすという方法もあります。

1,鼻を軽くつまむ(※強くつまむ必要はありませんし、慣れてきたら必ずしも鼻をつままなくても出来ます)。

2,口を閉じた状態で、頬をふくらませるようにゆっくり息を鼻の奥に送り込みす。

3,鼻の奥で溜まった空気を鼻でも口でもなく両耳から外に逃がすようなイメージで吐き出します。
(※口を閉じたままで息を吐きだすので、実際には鼻から大半の空気が出ていきますが、イメージとしては、空気を耳から外に出すイメージで吐き出します。ちなみに、筆者はこのタイミングで唾を飲みこむ動作も一緒に行っています。)

4,うまくいくと、耳の中で「ポン」や「プツッ」という軽い音や感覚がある時があります。これで耳管を通る空気が通りやすくなります。(※音がしない場合も多いです)

5,1~4を繰り返す。
離陸時や着陸時に耳に違和感があったら、すぐにこの耳抜きを何度か繰り返して試してみると良いかもしれません。
筆者の個人的な感覚では、耳に痛みが出る前から、離着陸のタイミングで何度か繰り返してこれを行っておくと、そもそも痛みが出ないことが多いです。
(※個人差はあると思います)
尚、この耳抜きは、あまり強い勢いで息を吹き込む(「3」の工程)と、耳に負担がかかりすぎて逆に痛みが増す場合があるそうですので、無理のない力加減で、少しずつゆっくり何度かに分けて行うことが大切です。
リラックスして過ごす

これはもう読んで字のごとくといいましょうか。
飛行機に乗っているときは、離着陸への不安や揺れへの緊張などで、無意識に体が強張ってしまいがちで、それらがストレスや緊張の高まりに繋がります。
極度の緊張やストレスによって唾液が減り唾を飲み込む回数も減り、耳管の働きが不十分になってしまいます。
リラックスするのが最大の対策といえますが、リラックスする方法は人によって千差万別です。
好きな音楽や映画を視聴して気をそらしたり、足の位置を変えるなどで少しでも楽な姿勢をとったり、軽く深呼吸をして心拍数を落ち着かせるなど、自分に合ったリラックス方法を見つけて実践してみてください。
一見遠回りのように思えますが、間接的とはえい耳への負担を軽減することには繋がりますし、なによりリラックス出来れば機内で過ごす時間も快適になりますからね!
飛行機に乗った時の耳の痛みを軽減するおすすめ耳栓

ここまで、飛行機で耳が痛くなった場合の手軽な対策紹介してきました。
それでも、体質や体調によって耳の痛みが続いてしまう場合もあるかもしれません。
そこで、飛行機で起こる耳の痛みを軽減するおススメの耳栓をご紹介します。
耳の痛みから解放されれば、機内はゆっくり食事を楽しんだり好きな映画やドラマを見られる快適な時間へと変わります。
快適な移動の後、目的地に着いてからは更に楽しい非日常の旅行も待っているとなれば、もうこれは気分が高揚しないわけにはいかなくなりますね。
快適なフライトの為の高機能耳せん「サイレンシア フライトエアー」
耳の痛みを軽減する耳栓はいくつかありますが、その中でもおすすめなのが、サイレンシア フライトエアーというスウェーデン製の商品です。
飛行機での耳の痛みを軽減したい方に特化して作られており、気圧の変化から耳を保護してくれます。
特徴
様々な機能に特化した耳栓を30年以上製造してきたスウェーデンのサイレンシアは品質も折り紙付きといえます。
この「サイレンシア フライトエアー」を使うことで、気圧変化による耳のストレスを大幅に軽減できるため(※効果は個人差がある可能性があります)、機内を快適に過ごすだけでなく、目的地到着後の旅も最大限に楽しめるようになるでしょう。
- 特殊フィルター搭載
気圧差を穏やかに調整するフィルターが付いているため、痛みの原因となる急激な圧力変化を緩和します。 - 耳にフィットしやすい形状
ソフトな素材で耳にやさしくフィット。長時間装着しても不快感が少なく、快適なつけ心地を保ちます。 - 繰り返し使用可能
汚れなどが気になる場合は水洗いして、何度でも再利用できます。コストパフォーマンスに優れます。

~サイレンシア公社HP「製品情報」より引用~SILENCIA® FLIGHT AIR
サイレンシア®・フライト・エアー快適なフライトのための耳せん
耳せん内部に気圧変化を緩やかにする調整機能がついていることで、飛行機内での気圧変動によって起こる鼓膜や耳の痛み・不快感を軽減します。
装着部が5段フランジ構造になっており、しっかり耳にフィット。遮音効果による安静も得られ、飛行機旅行での体調維持に最適です。
長さを調節できるコード付き。
更にハイグレードな「サイレンシア フライトプラス」もおススメ
同社の同系列の製品には、更にハイグレードな「フライトプラス」という製品もあります。
どちらも金額が大きく異なるわけではないので、身体にあった方を選ぶと良いでしょう。
~サイレンシア公社HP「製品情報」より引用~SILENCIA® FLIGHT PLUS
サイレンシア®・フライトプラス気圧調整機能に加え、遮音性能やフィット感もハイグレード
耳せん内部に気圧変化を緩やかにする調整機能がついていることで、飛行機内での気圧変動によって起こる鼓膜や耳の痛み・不快感を軽減します。
気圧耳せんの中では最も高い遮音性能と、段階的にソフトにフィットする3段フランジで耳への負担を軽減し、長時間のフライトでも快適に過ごすことができます。海外旅行などの長距離フライトに最適な耳せんです。
まとめ

この記事では、飛行機で耳が痛くなる原因と簡単に出来る対処法、そして、痛みを軽減する便利なグッズを紹介しました。
せっかくの旅行も、耳の痛みがひどくてなかなか治らないようでは気分が下がってしまいますね。
まずは簡単に出来る対処法を試してみていただいて、それでも耳の痛みが軽減しない場合には、この記事で紹介した便利な耳栓を試してみるのが良いかと思います。
体質によって個人差があるので、一概に最善の対応というのはないのかもしれませんが、耳の痛みで旅や旅行を敬遠してしまうのは非常に勿体ないです。
簡単にできる対策や安価なグッズがあるので、諦めずに是非一度試してみてください。
楽しい旅行を十二分に満喫する為にも、打てる手はうっていきましょう^^
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