飛行機にぎりぎり間に合わない!!時の対応方法【国内】

旅の移動手段として欠かすことの出来ない飛行機。
普段からよく飛行機を利用している人ならともかく、そこまで頻繁に使用する機会がない人にとっては、空港に何分前までに到着しておけば良いのかな?と不安になりますよね。
もちろん余裕をもって空港に到着しておくことが一番望ましいですが、公共交通機関が遅延していたりといったやむを得ない事情で、どうしても空港への到着時間が出発時間ぎりぎりになってしまうという場合もあるかもしれません。
そんな時、果たして飛行機は待っていてくれるのでしょうか?
また、もうどうやっても出発時間に間に合わないことが確定した場合、どのような対応をとることが最善なのでしょう。
順番に紹介していきます。

搭乗時間ぎりぎり!このままでは間に合わない「かもしれない」場合

搭乗手続き期限まで猶予がほとんどない。
けれど、もしかするとうまくいけばぎりぎり間に合うかもしれない!!
このような場合、空港ではどのようなことが起きるのかについてと、この場合にとるべき最善策を併せて紹介していきます。

注意この記事における「搭乗時間に間に合わない」とは、ほとんどの航空会社が定める航空機搭乗手続きの期限である『飛行機出発時刻の20分前』を指します。

基本的に飛行機は待ってくれない

飛行機は基本的に待ってはくれない

まず最初に、「飛行機は待ってくれません」
特別な状況下における例外なども多少はある(※後述します)ものの、出発時間になったら飛行機はしっかり出発します(当たり前といえば当たり前なんですが・・)。
JRなどの鉄道や新幹線などが時刻表通りに運航しているのと同じイメージを持っていれば間違いないです。
詳しくは後述しますが、一定の状態下にある場合に、放送(アナウンス等)で搭乗に間に合わせようと職員が助け舟を出してくれるケースも確かにあります。
ただし、これをあてにするのは非常に危険ですし、ほんの僅かに融通をきかせてくれたとしても、結局最後には飛行機は出発していきます。

間に合わなそうであれば、すぐに航空券の変更や払戻手続きを開始するべき

Webか電話ですぐに航空券の変更や払戻手続きを始める方が安全

搭乗時間ぎりぎりで間に合わな「そう」なのであれば、その時点でもう無理矢理に間に合わせようとはせず、素直に別の便(後の時間の便)へ航空券を変更することを強くおススメします。
航空券の変更手続きの期限も航空機の搭乗手続きと同様である場合が多いです。
つまり、出発時間の20分前までがチケット変更手続きの期限というわけです。
なんとか間に合わせようとして死に物狂いで空港まで向かったはいいものの、結局間に合わない・・という事態になってから慌てて航空券の変更手続きを始めようとしても、今度はその変更手続きの時間が間に合わなくなるかもしれません。

飛行機の定時運航について

飛行機は搭乗者も特定されており、新幹線などと比較しても乗客数もそこまで多くないのだから、3~4分くらいの遅れなら多少融通をきかせられないのだろうか?
と感じる人もいるかもしれません。
しかしながら、航空機もJRや新幹線と同じく定時運航を大切にする理由があります。

まず第一に、他のお客様の存在があります。
こういう言い方をしてしまうのは心苦しいのですが、飛行機に乗るのは1人だけではありません。
遅れて来るわずか数人の対応により、その他の全てのお客様に遅延の影響を受けさせてしまうというのは、航空会社としては好ましいとは決していえないわけです。

次に、飛行機の運航の方法があります。
どういうことかというと、実は、飛行機はかなり過密な時間設定の中で日々運航されているという事情があります。
どこかの空港でほんの少しでも出発時間に遅延が生じると、それが玉突きとなってその日のその他の便に徐々に影響(遅延)を与えてしまうといったことが起こりえるということですね。

飛行機は一見するとレールもありませんし、広大な空を自由に飛んでいるかのように見えますが、実はそんなことはなく、あの広大な空にはいくつかの見えないレール(航路)が敷かれているのです。
飛行機はそれらの目には見えない航路に沿って秩序を保って飛行しています。
それに加えて、飛行機は1回飛行したらその日はもうお休みなどということはほとんどなく、A空港からB空港へフライトしたら、その後はB空港からC空港へ飛び、その後すぐにC空港からまたA空港へ飛ぶ、といったような過密スケジュールとなっていることが多いです。

そのような仕組みの為、どこか一か所の空港でのちょっとした遅れでも、それがどんどんと他の空港(その日の運航計画)の遅れにじわじわと直結していくというわけです。

搭乗手続き時間の期限(飛行機出発時刻の20分前)を過ぎるとどうなるか

ほとんどの航空会社は搭乗時間の20分前までに保安検査場を通過する必要がある

搭乗手続きの期限である「飛行機出発時刻の20分前」になっても保安検査場に入れなかった(チェックイン出来なかった)場合、どのような状況となるのでしょうか。
ここで簡単に整理していきましょう。

航空券が使用出来なくなる(=飛行機に乗れなくなる)

正規に購入している航空券を所持していても、その飛行機への搭乗は出来なくなってしまいます。
ただし、搭乗予約者数が非常に少ない場合や、遅延時間が極わずかである場合、また、地方空港など施設がコンパクトな場合など、いくつかの条件がうまくはまるなどすれば、もしかすると搭乗させてもらえる可能性も僅かにあります。
ただしこれは本当にただの偶然であるとしか言えないもので、極稀なケースです。
基本的には「時間に間に合わなければ搭乗出来ない」と考えるのが無難です。

航空券での搭乗は出来なくなる
空席待ちの人に席が販売される(=飛行機に乗れなくなる)

「空席待ち」とは、いわゆるキャンセル待ちのことです。
搭乗手続きの期限である「飛行機搭乗時間の20分前」を経過した時点でチェックインしていない席はキャンセル扱いとされます。
そうなるとすぐに、当日の空席待ち(キャンセル待ち)をしている人に対して、その席(間に合わなかった席)が販売されてしまうわけです。
こうなると、間に合わなかった航空券は確実に使用出来ません。

混雑時は空席待ちの人も結構多い
航空券の変更が出来なくなる

航空会社によって若干異なりますが、ほとんどの航空会社では航空券の変更手続きが出来なくなります。
搭乗手続きの期限前であれば数百円ほどの手数料で航空券の変更が出来たのに対し、搭乗手続きの期限を過ぎた後は航空券の変更自体が出来ません。
搭乗手続きの期限を過ぎた後でも「航空券の払戻」は受け付けてくれる航空会社がありますが、その場合でも正規運賃(購入した航空券)の※約2割から、航空券の種類によっては約9割もの手数料を支払う(差し引かれる)ことがあります。
※航空券の種類や航空会社によって異なります。

手数料が高額となる場合もある

尚、航空券の種類によってはそもそも初めから「変更不可」のものもあり、その場合はそもそも変更が出来ません。
また、変更が可能な航空券であったとしても、搭乗手続きの期限時間を過ぎてしまうと、変更は出来なくなる場合が多いです。
いざとなった時に慌てないためにも、自身の購入している航空券の種類やキャンセルポリシーについて予め確認しておくと安心です。

航空券の変更手続きは、空港の当該航空会社カウンターや当該航空会社の公式HP、直接電話をかけて行うことも出来ます。

アナウンス等で個人名で呼び出しされている人は何?

空港にいると時々、「〇〇様〇〇様、いらっしゃいましたらお近くの◇◇航空の職員にお声がけください。」といった呼び出しのアナウンスを聞いたことがある人もいると思います。
この類のアナウンスが行われる理由はいくつかあるのですが、その中には「搭乗時間(出発時間)直前なのにまだ現れないお客様を呼び出している」というものもあります。

ところが、基本的には搭乗手続き時間の期限(飛行機出発の20分前)を過ぎたからといって、まだ来ていない全ての人をアナウンスで呼び出すということは基本的に行われません。
間に合わない人がいても自動的にキャンセル扱いとされてしまうのが基本的な対応です。
では、アナウンスされる人とされない人の違いはどこにあるのでしょうか。

この類のアナウンスをされるのは、次の条件に該当している人です。
『搭乗手続きの期限(飛行機出発の20分前)までにチェックイン手続きを済ませている。』

ここでいうチェックイン手続きとは、①「荷物の預け入れ手続きを行った」場合と②「保安検査場を通過した」場合です。
搭乗手続きの期限時間までにこの2つのいずれか(もしくは両方)を済ませている場合というのは、簡単にいえば『航空機に乗る一歩手前』の状態まで進めているわけです。
よって、この2つの状況にある人達に限っては搭乗時間前になっても搭乗していない場合、アナウンスで捜索されることになります。

①「荷物の預け入れ手続きを行った」
この場合、荷物だけ貨物室に搭載し、所有者は航空機に搭乗しないという状況が生じてしまいますが、これは爆発物やその他危険物だけを航空機に送り込んだという疑いに繋がりかねず、航空保安上禁止されています。
そうでなくとも、荷物だけが目的地に送られてしまうのでは所有者としても困ってしまいますね。

②「保安検査場を通過した」
この場合、その人は危険物等所持制限区域(いわゆる『出発ロビー』)の中にいるはずですから、手続きとしてはもう航空機に乗るだけという段階です。
ここまで進んできている場合、何らかの事情で動けないなどの事情がない限りは、搭乗口の近辺にいる場合も多く、搭乗までに必要な手続きは既に終わっているので、あとは搭乗するだけということで、なるべく搭乗していただく方向で対応されます。

一つだけ注意してもらいたいこととして、ここで紹介している①もしくは②の状態にある場合でも、呼び出しは行ってもらえるものの、それによって飛行機がいつまでも出発を待ってくれるわけではない、ということです。

搭乗手続き締切時間に間に合わず!搭乗が「間に合わなかった」場合

搭乗手続きの期限にぎりぎり間に合わず、購入していた航空券の飛行機に乗れなかった場合についてはどうすればよいでしょうか。
手続きの期限である時刻を経過してしまい、飛行機が出発してしまった後の状態です。

航空券の払戻手続きを行う

この状態になってしまうと残念ながら選択肢はほとんどありません。
購入していた航空券の払戻手続きを行えるかどうかを航空会社に確認しましょう。
飛行機の出発時間後の払戻手続きには、一定の手数料(キャンセル料)が発生することがほとんどです。
この手数料(キャンセル料)は航空会社によって、また、購入している航空券の種類によって異なります。
例えば日本航空(JAL)の場合、次のような手数料が発生します。

払戻手続きは、空港のチェックインカウンターや、航空会社のHP、電話など

■特典や割引などのない普通運賃航空券の場合

■先得(予約日の〇日以上前であれば大幅な割引が適用される航空券)の場合

普通運賃の航空券であれば運賃額の20%、特殊な割引が適用されるような航空券などの場合は運賃額の90%が手数料として求められてしまいます。

https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/charge/

航空券によっては運賃額の9割の手数料を引かれてしまうこともあるわけです。

搭乗手続きの期限時間前であれば払戻の手数料をある程度抑えられますし、そもそも航空券の変更手続きが出来る場合もあります。
搭乗手続きの期限に間に合わない可能性がある場合は、余裕をもって航空券の変更手続きなどを検討することがおススメです。

航空券を改めて購入する

航空券の払戻手続きを終えたら、改めて航空券を購入しましょう。
当日中の別の時間帯で飛行機を探すことになると思いますが、当日すぐ購入出来る航空券は割引がない正規料金のものが大半です。
それでも、どうしてもその日中に目的地に向かいたい場合などは、航空会社を限定せずに航空券を探す方が良いでしょう。
その方が単純に選択肢が増えます。

航空会社の公式HPや航空券比較サイトなど、オンラインが便利

当日中に急いで航空会社や航空券の検索から予約(購入)手続きまで行う場合には、「航空券比較サイト」が便利です。
航空券比較サイトとは、航空会社とそれぞれの扱う航空券を条件から一度に検索し、目的の航空券をそのまま予約(購入)出来るというものです。
当たり前ですが、ここで購入出来る航空券は、当該航空会社が扱う正式な航空券と同じものです。
これらの予約サイトで一度に各航空会社の航空券を比較し、金額や時間帯など自分にとって一番条件が良いところを見つけて購入するのがおススメです。

航空券比較サイトの中でも比較的有名なところを2か所ほどリンクしておきます。

■エアトリ

格安航空券を比較・予約【エアトリ】|飛行機チケット・LCC予約
格安航空券・飛行機チケット・LCCの比較サイト「エアトリ」です。エアトリなら、日本国内の航空会社14社の一括比較検索ができます。

■ソラハピ

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まとめ

搭乗手続きの締切時間に間に合わない可能性がある場合は、無理に間に合わせようとせず、すぐに航空券の変更か払戻手続きを行うことをおススメします。

空港に到着してからの搭乗手続きが締切時間に間に合う算段がつくのであれば別ですが、繁忙期の空港は駐車場も混雑しますし、保安検査場に長い待ち列が発生することもあります。
空港によっては、保安検査場を通過してから後の出発ロビー(危険物等所持制限区域)から搭乗ゲートまでかなり距離があるところもあります。
よほど空港の構造を理解していたり現地の混雑状況を把握しているなどの特段の事情がない限り、こと飛行機に関しては、「ぎりぎりなんとか間に合うかもしれない」という考えは不確実性が高い、ということを覚えておくと良いでしょう。

なによりも、空港に余裕を持って到着することが一番大切です。
空港はその土地をぎゅっと圧縮したその土地を感じられるような観光地でもあり、お土産も買えますし食事をすることも出来る空港が多いです。
飛行機の離発着を眺められる展望台も多くの空港では設置しています。


空港を旅の目的地の一つとして捉えることが出来れば、到着する時間も自然と余裕をもって設定出来るのではないでしょうか。
良い旅を!!

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