靴は脱ぐ?上着はそのまま?保安検査場をスムーズに通過するポイント

いざ飛行機で旅へ!
気分も高々に空港に到着し、はやる気持ちを抑えつつ必要な手続きをしっかりと済ませれば、あとは保安検査を通過するだけです。
しかし、そんな気分が高揚した人の前にそびえる最後の関門が保安検査場。
慣れてくればなんてことのないものではありますが、まだ数えるほどの回数しか通ったことがないくらいの時などは何かと不安や疑問が出てきますよね。
あれって持ち込めるのかな?
こんなものを持っているけど、どうすればよいのだろう?
検査場の前まで来て、ふと「どうすればいいのかな?」と疑問が浮かぶことってあると思います。

この記事では、そんな、まだあまり飛行機に慣れていない方に向けて、保安検査場を通過するうえで特に注意をしておいたり、理解しておくことでよりスムーズに通過出来るようになるポイントを、今回はその中から「靴」と「上着」の扱いについて説明していきます。

保安検査場における靴の扱い

まず最初に、保安検査場を通過する際の「靴」の扱い方について説明していきます。
靴にも何か注意することがあるのか?と疑問に感じる人もいるかもしれません。
そうなんです。実は靴も一定の規制(ルール)が存在します。
今までは何気なく通過出来ていた人でも、ある時突然検査場の職員さんに呼び止められることがあるかもしれませんので、ルールとして知っておくと安心です。

必ずしも靴を脱ぐ必要はない

保安検査では、通過する人全員が必ず靴を脱がなくてはならないわけではありません
冒頭で「保安検査場での靴にもルールがある・・」なんて始め方をしているので、いきなり拍子抜けするかもしれませんが、保安検査だからといって全員が靴まで脱ぐ必要はないのです。
ただし注意が必要なのは、あくまでも『検査の対象外の靴であれば、脱がなくてもいい』ということです。
もしも履いている靴が検査の対象となる靴なのであれば、必ず脱がなくてはなりません。
では、「検査の対象となる靴」とはどのようなものを指すのか見ていきましょう。

検査の対象となる靴

保安検査場で検査の対象となる靴を端的にいうと、「くるぶしを覆っている靴」です。
国土交通省や政府広報のHPでイラスト付きで分かりやすく説明されていますので見てみましょう。

国土交通省HP「保安検査を強化しています」より引用

また、くるぶしを覆っていない靴であっても、靴底が厚い靴や、特に装飾が多い靴などについても検査の対象となる場合があります。
政府広報のHPでも説明されています。

政府広報オンライン「保安検査場をスムーズに通過するためのコツは?」より引用


「くるぶしを覆っている」「底が厚い」「金属などの装飾が多い」など、検査対象であるかどうかを判断する為の一定の指標は示されているものの、実際に自分が履いていく靴が検査対象となるのかどうかを自分自身で判断することは残念ながら困難といえます。
スムーズに通過することを目的に考えるならば、保安検査場で検査員に確認してみるのが一番ですが、余裕があるならば、言われる前に自ら靴を脱いで専用のトレーに載せてしまうというのも一つかもしれません。
かくいう私も基本的に靴は自ら脱いで検査していただいているのですが、今まで、保安検査員の方から「(その)靴は脱がなくても結構ですよ!」などと言われたことはありません。
靴まで脱いで検査するということは、保安という観点からすればより厳重(緻密)な検査を行うことなので、あえて保安レベルを下げるような提案をしてくることはないということでしょう。

保安検査場における上着(コードなどのアウター類)の扱い

次は、保安検査場を通過する際の上着(コートなどアウター類)の扱いについて説明していきます。
上着と一口で言っても、靴と比べて非常に様々な種類が存在する為、判断に悩むことも多いのではないでしょうか。
上着にも靴と同様で一定の規制(ルール)が存在しますが、これは意図を理解出来れば非常にシンプルで分かりやすいです。
ルールを知って、安心して保安検査に臨みましょう。

上着は原則として脱ぐ必要がある

コート、ジャケット、パーカー、ダウンベスト、セーター、カーディガン等、上着には様々な種類が存在しますが、原則として上着類は全て脱いで検査を受ける必要があります

国土交通省HP「保安検査を強化しています」より引用

政府広報のホームページも確認しておきましょう。

政府広報オンライン「保安検査場をスムーズに通過するためのコツは?」より引用

「上着」の中に持込規制品を隠すことが出来てしまう恐れがあることから、このような検査を行っているようです。
金属類のものであれば門型金属探知機を通過する際に反応しますが、持込制限品には金属製品以外のものも存在するので、このような対応はやむを得ないところでしょう。
とはいえ、自分が来ている上着ははたして脱ぐ必要があるのかどうか?と判断に悩むことも多いかと思います。
概ねの判断方法として、「屋内や屋外ごとに都度着脱をする類の上着」や「ボタンやジップなどで前開きのタイプで着脱が比較的容易なもの」といった形状の上着類は全て脱ぐ必要があるという理解でよいでしょう。
前開きタイプ以外のトレーナーやパーカーといった頭から脱がないと脱げないタイプの服は、必ずしも脱がなくても指摘されないです。※検査の必要があると保安検査員が判断すれば、脱ぐ必要がある場合は勿論あります。

スムーズに通過したいのであれば、面倒でなければ上着類は全て脱いでしまうのが一番簡単です。経験上、「上着は脱がなくていいです(脱がないでください)」と言われることはまずありません。
ただしこれらはあくまでも目安です。正確な判断が必要な場合は現地の保安検査員の方に確認を行ってください。

上衣はどこまで脱ぐ必要があるか?脱げない事情がある場合などの対応。

まれに上着類を全て脱いで、結果として上半身が下着の状態になっている人がいたりします。
保安という意味では望ましい状態といえなくもありませんが、そこまで脱ぐ必要はありません。
着ている上衣を脱いだらその下が下着であるといった場合は、勿論その上衣を脱ぐ必要はないです。
また、スーツのワイシャツなども、多くの方はその下には下着を着用していると思いますので、ワイシャツまで脱ぐ必要はありません。
このあたりはその人がどのような着方をしているかどうか次第なので、一概にどこまで脱ぐ必要があるかどうかの基準は示せないところです。

尚、どうしても上着を脱げないかもしくは脱ぎたくない場合は、正直にその旨を保安検査員の方に相談してください。
あくまでも持込制限品の検出が検査の目的なので、上着を脱がずに別の方法を検討してくれる場合もあります。
例えば、上着は着たままで、保安検査員によるボディチェック(上から手で触って、隠しているものがないかどうかを確認する)で対応してくれることもあるかもしれませんし、もしくはどこか周囲の目から隠れる場所で検査してくれるかもしれません。
必ず行ってくれる対応ではないものの、それでも大抵の場合は、配慮した対応を模索してくれると思いますので、困ったら遠慮せずに検査員の方に相談してみてください。

保安検査をスムーズに通過する為に

ここでは、保安検査における「靴」と「上着」の扱いについての簡単な説明でした。
保安検査場ではお土産類の扱い方やPCの扱い方など、スムーズに通過する為のポイントが他にも色々あります。
大原則としてのルールは全国統一で定められていますが、保安検査場の設備や航空会社、時期に応じてなど細部で異なる扱いをしている場合があります。
不安に感じる点があれば、必ず現地の保安検査場の職員さんに確認をするようにしてください。

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