空港は旅の移動手段としても仕事の移動手段としても、生活する上であらゆる場面で利用される交通インフラの一つです。
日夜多くの人が利用する空港ですが、東京や大阪など主要都市に設置されている空港は公共交通機関が充実しているとしても、地方に設置されている空港の多くは今も公共交通機関が十全に備わっておらず、空港まで行く為には車での移動がほぼ必須。というところも存在します。
そもそも、例え公共交通機関が充実している都心部の空港であっても、旅や出張等で多くの荷物を抱えての移動となれば車での移動が非常に便利なのも事実です。
そういった観点から(?)、都心部地方部を問わず国内の空港はそのほぼ全てに大きな駐車場が設置されています。
ところで、空港の駐車場と言われるとその料金体系などが気になりませんか。
普段からよく空港まで車で移動していて駐車場も頻繁に利用している!という方にとっては何てこともない話かもしれませんが、普段あまり空港を利用しない人にとっては、空港と同じくらい空港の駐車場も不安になってくるところではないかと思います。
そこでこの記事では、空港の「駐車場」における一般的な料金体系の紹介や、そもそも駐車場が無料の空港なんてものがあるのかどうかまでも含めて紹介していきます。
空港の「駐車場」について
日本全国各地に設置されている空港ですが、その全てに空港専用の駐車場も併設されています。
ここからは、空港の「駐車場」について色々な観点からご紹介していきます。
空港の駐車場は24時間営業している?
空港というとなんとなーく24時間休みなく運営しているというイメージがありませんか。
特に海外と繋がる路線がある空港なんかは余計にそう感じますよね。
実は空港自体は24時間運用していないところも多いのですが、駐車場に限っていえば、いわゆる主要(大きな)空港のほとんどが24時間営業を行っています。
空港を利用する人は日帰りではなく長期で車を停め続ける場合が多いので、車両の出入庫が24時間可能というのは非常に便利ですよね。
空港は旅客サービスを目的とした便以外にも、貨物便など様々な用途で利用がされます。
従って人の移動を対象としたサービス(旅客)としては24時間営業は行っていないものの、貨物便などの運航は24時間行われているという空港もあり、そういった空港は旅客ターミナルビルは24時間営業しなくても空港としては24時間運用している、ということになります。
そしてそういった空港の駐車場は24時間営業している(入出庫可能)場合が多いです。
概ね大きな空港の駐車場は24時間営業しているといえますが、駐車場が24時間営業していない空港もまだまだ多く存在しています。
実際に空港を利用する場合には最新の情報を必ず確認してください。
空港の公式HPで事前チェックしましょう。
ちなみに、、
営業時間を過ぎてしまい、駐車場からの出庫が出来なくなってしまった場合であっても、空港によっては出庫出来る場合があります。
空港は敷地内を24時間警備していることが大半な為、駐車場の営業時間外であっても、出庫したい車両がいれば警備員が特別に対応してくれる場合もあります。
空港の入口にあるインターホンやHP上の連絡先などに電話をすれば警備員さんと話をすることが出来ますので、どうしても営業時間外で車両を出したい場合は一度相談してみてもよいかもしれません。
■24時間営業している駐車場の特徴をなんとなくまとめてみる
注意:裏付けなどなく、私の個人的な経験から出てきた勝手な内容なので、ネタとして見てください。
今まで24時間営業している空港の駐車場をいくつか見てきて、なんとなくそれらの空港や駐車場の特徴が見えてきた気がします。
24時間営業している空港駐車場にはずばり以下の条件があてはまる、、ような気がするのです。
①有料の駐車場である。
②空港の入口に門のようなものがない(空港を閉鎖出来るような構造になっていない)。
③無料と有料の駐車場が両方ある、または、設置場所の異なる駐車場が複数ある。
1つ目。
駐車場が有料の場合はその駐車場は24時間営業していることが多い気がします。
有料ということは駐車場の入口に料金収受の為のゲートが設置されているので、そうであれば24時間運用も比較的容易であろう、というのがその理由でしょうか。
次に2つ目。
空港の正面入口などに門のようなものが設置されていない場合、その空港駐車場は24時間運用しているという印象があります。
もし空港の正門等に門が設置されていると、空港運用(営業)時間終了後にそれらの門を完全に閉めてしまい、空港敷地内を完全に閉鎖してしまう可能性が高いからです。
空港が閉鎖されるということは、敷地内に設置されている駐車場も当然一緒に閉鎖されてしまいます。
3つ目。
無料駐車場と有料の駐車場が別々に存在していたり、空港内に複数の駐車場が設置されている場合、その空港の駐車場は24時間営業していることが多い気がします。
正確にいうと、24時間営業している駐車場もある、ということです。
空港内の様々な場所に複数の駐車場が設置されているタイプの空港の場合、いずれかの駐車場が24時間営業しているといった場合があります。
空港駐車場の一般的な料金体系は?
空港の駐車場の料金体系は分や時間単位で料金が課金されていく、いわゆる時間貸しの形式が主です。
料金自体は街のコインパーキングなどと違いはありませんが、空港によって24時間最大料金(「一泊料金」という呼び方をしている空港もあります。)が設定されていることも多く、1日を超えて駐車する車両が多いということを予め想定した設定がされています。
その他、空港駐車場の特徴として駐車場毎に料金が異なるという点が挙げられます。
端的にいえば、旅客ターミナルビルに近いなど相対的に便利な場所にある駐車場ほど料金が高めに設定され、旅客ターミナルビルまで多少離れていて長めの距離を歩かなくてはならないような駐車場は料金が少し安い、いったものです。
ここでは空港の駐車場の料金体系というのがどのようなものであるのか?を見る為の一例として、羽田空港の駐車場料金体系を紹介します。
羽田空港は国内でも最大規模の空港で駐車場も多く、駐車場毎に運営会社が異なるうえ、料金体系も駐車場によって違います。
同じ空港内の駐車場でも、料金体系など様々な違いが存在するという点を見てみてください。
注意駐車場料金は時期によって変動する場合があります。最新の情報は必ず公式ホームページをご確認ください。
駐車場「P2」と「P3」は次の料金体系となっています。(※2023年10月現在)
駐車場「P1」と「P4」「P5」は次の通りです。
羽田空港の駐車場を一例としてご紹介しました。
空港の駐車場もその他の街中のコインパーキングと同様、一般的な料金体系としては時間貸スタイルです。
もちろん料金は空港ごとに異なりますが、ある程度長期間の駐車を見越した駐車料金システムとなっています。
駐車場が無料の空港
空港の駐車場はその料金体系も様々だということを紹介したところで、ここからは全国の中でも駐車場の利用料金が無料となっている空港を紹介します。
並べてみると単純な数だけで見れば非常に多いように感じますが、いずれも比較的小規模な空港が多いです。
駐車場が無料というのは、空港まで車で移動する人にとっては非常にありがたいですね。
有料と無料の駐車場が混在している空港もありますし、空港によっては、例え駐車場の利用料が無料であっても、一定の日数以上駐車をする場合には事前に空港管理会社へ届け出が必要という場合もあります。
実際に空港を利用する場合は事前にHPなどを確認するようにしてください。
≪駐車場の料金が無料の空港≫ (※2023年10月時点)
■(北海道)帯広空港
■(北海道)稚内空港
■(北海道)中標津空港
■(北海道)紋別空港
■(北海道)利尻空港
■(北海道)奥尻空港
■(青森)青森空港 ・・・一定の条件※を満たした場合のみ ※空港有料道路を利用した場合
■(青森)三沢空港
■(秋田)大館能代空港
■(岩手)花巻空港
■(山形)山形空港
■(山形)庄内空港
■(福島)福島空港
■(茨城)茨城空港
■(東京)大島空港
■(東京)新島空港
■(東京)神津島空港
■(東京)三宅島空港
■(東京)八丈島空港
■(新潟)佐渡空港
■(長野)松本空港
■(静岡)静岡空港・・・第2、第3、第4駐車場のみ無料
■(富山)富山空港・・・「有料駐車場」も別途あり
■(石川)小松空港・・・国際線利用者のみ
■(石川)能登空港
■(福井)福井空港
■(大阪)八尾空港
■(和歌山)南紀白浜空港・・・一部有料駐車場あり
■(兵庫)但馬空港
■(鳥取)鳥取空港
■(鳥取)米子空港
■(岡山)岡山空港・・・第2、第3、第4駐車場のみ無料
■(島根)出雲空港
■(島根)石見空港
■(島根)隠岐空港
■(山口)山口宇部空港
■(佐賀)佐賀空港・・・P1ーP5のみ無料
■(長崎)対馬空港
■(長崎)福江空港
■(長崎)壱岐空港
■(鹿児島)鹿児島空港・・・臨時駐車場※のみ ※常設駐車場が満車の場合のみ開放
■(鹿児島)種子島空港
■(鹿児島)屋久島空港
■(鹿児島)奄美空港
■(鹿児島)喜界空港
■(鹿児島)徳之島空港
■(鹿児島)沖永良部空港
■(鹿児島)与論空港
■(沖縄)伊江島空港
■(沖縄)粟国空港
■(沖縄)久米島空港
■(沖縄)慶良間空港
■(沖縄)下地島空港
■(沖縄)多良間空港
■(沖縄)与那国空港
■(沖縄)波照間空港
■(沖縄)北大東空港
■(沖縄)南大東空港
まとめ
空港の駐車場も一般的な時間貸駐車場と大きな違いはありません。
車で空港に行ったことがないという人でも必要以上に恐れる必要はないでしょう。
但し、空港という特殊な立地や用途を考慮された形の料金体系などが存在していることもあるので、事前に空港HPをチェックすることをおススメします。
長期で駐車する場合に申請が必要な空港があったり、空港ターミナルビルから少し離れていても無料の駐車場が設定されている場合がある場合があります。
空港の利用用途や駐車期間などを考慮し、それらに応じて駐車場所を賢く選ぶことで旅の満足度を上げることが出来るでしょう。
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