旅行のメリットとは?旅で得られるもの一覧

―趣味は何かありますか?
―休みの日は何をしていますか?
このような質問に対して、「旅が好きで、休みがあるとふらっとどこかに行ってしまう」という人や、「時間がなくても近所の景観がよい公園などを散策するなどしてプチ旅行気分を楽しむ」という人、皆さんの周りにもいませんか。

なぜこうも「旅」は人を惹きつけてやまないのでしょうか。
そこでこの記事では、科学的な難しいアプローチではなく、もっと単純明快に「旅」で得られるメリットについて紹介していきたいと思います。
・・・といっても、旅で得られるものは千差万別かつ無限大です!
なので、あくまでも代表的なメリットに絞っていきましょう。

日本人の国内旅行概況

身近で「旅行が好き」と話す人は沢山いるし、そもそも自分自身も旅行が好き。
日本人はどれくらい旅行が好きなのでしょう?
旅のメリットに入る前に、指標となりそうな数値をさらりと少しだけ見てみましょう。

日本人の国内旅行

さて、一体どれくらいの人(日本人)が国内旅行を楽しんでいるのでしょうか?
観光庁が「旅」に関する様々なデータを集計していますので見てみましょう。
その統計データによれば、コロナが流行する前の年である2019年には延べ6億人弱の日本人が国内旅行を楽しんでいるようです。

※出典:観光庁HP「統計情報・白書 ー 旅行・観光消費動向調査」

少々乱暴な計算ですが、単純にみれば、日本人1人あたりが平均して年間で5~6回も旅行を楽しんでいるという風に読むことが出来ます。
旅行好きな人が極限られた少数である、という結論を出すには少々大きすぎる数値といえるでしょう。

日本人の海外旅行

では、日本人による海外旅行の場合はどうでしょうか。
同じく観光庁のHPにある統計データを見てみると、2019年では約2億ほどの人が日本を出国しています。
日本の人口が約1億人と考えれば、乱暴な計算ですが日本人1人あたり年間2回の海外旅行を楽しんでいるとみることが出来ます。
国内旅行ほどの数値ではないにせよ、決して少ないとはいえない数値といえますね。

出典:観光庁HP「統計情報・白書ー訪日外国人旅行者数・出国日本人数」

日本人の旅行に関する統計

これらのデータから、日本の多くの人達が旅行を楽しんでいるということが垣間見れました。
コロナの影響で旅行者数は落ち込んでしまいましたが、それでもここまでの資料から、多くの日本人が旅行を好んでいるという結論に至れます。
これらはあくまでも統計データですが、こういったものから次の旅行の目的地のヒントになるような情報が見つかることもあるかもしれません。
是非一度、観光庁のHPなどを閲覧してみてください。

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観光統計・白書 | 観光庁

旅行のメリット

日本人の多くが旅行を楽しんでいるという事実が分かりました。
ここからは、そんな旅(旅行)がもたらしてくれるメリットについて見ていきましょう。

最初に、旅(旅行)がもたらしてくれるメリットを大きな分類でまとめてみました。

旅(旅行)のメリット
  • 自分自身の精神的な成長が出来る
  • 自らを取り巻く環境を客観的に見直すことが出来る
  • 新しい環境(世界)を作るきっかけになる
  • 心の回復が出来る

一つずつ順番に紹介していきます。

自分自身の精神的な成長が出来る

①行動力が鍛えられる

旅(旅行)は、まず企画することから始まります。
どこを旅の目的地とし、それ以外にはどこを巡るのかを決める。
そして、旅に最も適した日程を定め、目的地や目的に適した移動手段を決め、移動の経路を決める。
旅は、始める前の準備段階から様々な経験を積むことが出来ます。

当然ながら、旅(旅行)が始まってからも行動力は常に必要となります。
予め決めたスケジュール通りに行動するのも、旅先で見つけた興味深い場所にふらっと寄り道するのも全ては自らの行動次第です。
旅においては、全てのことが自らの行動に起因します。
厳しい言い方かもしれませんが、行動しなければ何も生じません。
しかし、行動しさえすれば、それらのあらゆる行動に対して確かな反応を得ることが出来るのが旅のメリットの一つです。
あらゆることについて、自ら行動しなければならない。
しかし行動しさえすれば必ずその反応(成果)を得ることが出来る。
そんな環境下にある旅を通して、必然的に行動力が鍛えらるようになります。

②状況対応力が身に着く

旅をしていると、予期せぬ事態に出くわすことが往々にしてあります。
予定していた飛行機が欠航になってしまったり、予約していた電車が遅れるなんてことがあれば、目的地としていた観光地がお休みだったりなどということも。。

そんな事態に出くわした際にどうするのか?
例えば、移動手段であれば代替の方法を模索してみる。
例えば、目的地が休みで訪問出来なかったのであれば近郊の別の観光地を訪ねてみたり、もしくは予定していた計画を前倒して進めていく。
旅で出くわす予期せぬ事態は様々ですが、そういった様々な事態に何度も直面し、そのたびに回避していくことを繰り返していく中で少しずつ状況対応力が磨かれていきます。

場数を踏んでいくと、ある程度の事態については予め想定して旅の計画を立てるなんてことも出来るようになってきます。
慣れてくるとそういった事態すら楽しめるようになるかもしれません。
不測の事態によって、全く新しい観光地を知ることが出来たり、より快適な移動手段を見つけたりすることもあります。
不測の事態も悪いことばかりではないということですね。

③感受性が豊かになる

旅とは、自らにとって非日常の世界を覗き見ることであると言うことが出来ます。
そういった非日常の世界とは、息を吞むような絶景かもしれませんし、見たこともないくらい美しい植物かもしれません。
全く新しいものに触れることによる感動は言うまでもありませんが、たとえそうではないものであっても、旅という特別な環境下においては、不思議と感動や感嘆を覚えやすいものです。
こういった経験や出会いを繰り返すことで、徐々に感受性が豊かになっていきます。
感受性が豊かになると、旅で出会うもの全ての刺激が良い方向に増していくので、旅というものがますます楽しいものに変わっていきます。
それだけでなく日常生活においても、普段から見ているものや接しているものが不思議といつもと異なるように見えたり感じられたりすることがあります。
例えば、毎日何気なく見ている朝日や夕日も、実はとてつもなく美しいものであったんだ、ということにある時ふと気が付くことがあるかもしれません。
毎日色々なことに感謝や感心出来るのって結構素敵なことだと思いませんか。

自らを取り巻く環境を客観的に見直すことが出来る

①新たな価値観や文化との出会い

旅(旅行)とは、非日常の世界に自ら飛び込んでいくことです。
そうやって飛び込んでいく先にも当然そこで暮らす人々がいてその土地の社会や文化があります。
その土地の文化は私たちが普段生活している文化とは全く異なるものかもしれません。
また、その地で暮らす人々は、自分自身には全く存在しない価値観を持っているかもしれません。
こういった新しい人や文化との出会い自体も旅の魅力といえますが、こういった新しい要素と触れ合うことで、自分自身が普段置かれている環境(文化・価値観)と比較するということが可能となります。
自らの価値観や置かれている文化を相対的に見ることが出来る(客観的に見ることが出来る)ということですね。
そうやって自らの価値観や文化を客観的に見ることで、今まで気づくことの出来なかった魅力が新しく見えてくることもあります。
旅をすることで、自らの置かれている環境を今まで以上に知ることや発見することが出来るというわけです。

新しい文化と触れ合うことで新たな刺激を受ける。写真はローマのコロッセオ
②旅先の場所から自分自身の環境を覗いてみる

①と似ていますが、旅先の土地の人の視点からの自分自身の環境を知るのも新しい発見に繋がります。
例えば、旅先の土地の人に自分自身の土地の話を聞いてみたり、旅先のローカルな情報誌や新聞などに目を通してみるなどがそれです。
旅先の土地の人達が考えたり感じているリアルな感情を感じることは本当に大切です。
これは分かりやすく単純にした例ですが、例えばある名産品で有名な土地があったとします。
旅で訪れたその名産品で有名なその場所で現地でとれる名産品を堪能しようとしたところ、実はその名産品のほとんど全てはとれてすぐに特定の地域に運ばれてしまう為、収穫する現地で流通するはほとんどない、など。
これは現実の話ではなく少々極端な例えですが、旅を通して現地を訪れることで知ることが出来る事実というのは大なり小なりあります。
こういった情報を知ることも、自らの置かれた環境を客観的に見つめることに繋がります。

見慣れた自分の街を一歩離れた場所から改めて眺めると、新しいことに気が付くことも多い

新しい環境(世界)を作るきっかけになる

新しい出会いを探している人にとって、旅(旅行)はその最も有効な手段の一つとなりえます。
勿論、旅(旅行)の進め方次第で変わってはくるものの、旅という特別な環境が、全く見ず知らずの人達との交流や繋がりをつくりやすいのは事実です。

旅をしている最中の自分は、置かれた環境が非日常であるということによって、多くの場合、普段だと中々出来ないような行動をしやすくなっていることが多いですし、相手も旅人であれば尚更意気投合しやすいでしょう。
相手が地元の人であったとしても、こちらが「旅人」で地元の人間ではないという特殊な事実というのは、相手にとっては十分に刺激的であり、時には魅力的にもうつるものです。

新しい人達との出会いが新しい人脈となり、ひいては自分自身にとっての全く新しい環境(世界)をつくることに繋がっていくこともあります。
生き方や人生が変わる転機となることだった十分にありえます。
これってものすごく魅力的だと思いませんか。

心の回復が出来る

心の安らぎは体の回復と同じくらい重要

個人的には、旅のメリットの中でもかなり大きな割合を占めるのがこの部分です。
家でじっとしていることでも身体を休めることは出来ますが、心の回復となると話は変わってきます。
心の回復とは一概に単純に語れる要素ではないのも事実です。
家で何もせずじっとしていることが心の回復に繋がるという人もいるでしょうし、スポーツをすることが心のリフレッシュに繋がるという人もいるでしょう。
人によって心の回復やリフレッシュ方法が異なるというのは大前提ですが、それを踏まえてもなお、旅(旅行)がもたらす心の回復(リフレッシュ)効果は多くの人にとって一定以上の効果があります。
勿論、薬品ではないので、旅をすることで強制的に人の心が回復させられていくという類のものではありません。

ですが、例えば美味しいものを食べたとき。
例えばとてつもなく美しい景色やものを見たとき。
例えば人の優しさに触れたとき。
例えばちょっとした出来事がうまくいって「ああうまくいってよかった」と感じられたとき。
例えば人に感謝されたとき。
挙げたらきりがありませんが、心がふっと温まる瞬間というのは、その内容に違いはあってもどんな人にも存在していると思います。
まさに、旅(旅行)とは、そういった「心がふっと温まる瞬間」が沢山起こる(または、起こる可能性が高い)ものと言えるのです。

旅に出よう

旅の魅力を語ろうとすると、どうしても主観的な内容になってしまったり、精神面のメリットばかりが目立ってしまいがちです。
ですが、行動力や企画力など自分自身のスキルが向上するのは間違いありませんし、単純に土地勘や知識もつきます。
そして、広い世界を知ることは、身近な自分自身やその自分を取り巻く世界をより詳細に知ることにも繋がります。
新しい人との出会いもありますし、人生観が180度変わることだってあります。

旅のメリットや可能性は無限大です。
そして、どんな色にも形にも出来るのが旅の面白くも奥深いところです。
旅に関しては間違いはありません。
旅慣れていない人は、まず最初はほんの小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。
普段通っている方向とは逆方向の電車に乗ってみたり、いつも歩いたり車で走っているのと1本だけ違う道をなぞってみるのも立派な旅です。
旅を通して成長して、人生をより豊かなものにしていけたら素敵ですよね。

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