日本を代表する空の玄関口の一つである羽田空港。
関東圏でなくとも一度は誰もが立ち寄ったことがあるのではないでしょうか。
その規模にふさわしく、毎日多くの人がひっきりなしに利用する巨大空港です。
しかしそれゆえに、公共交通期間ではなく車で羽田空港へ向かおうものなら、空港の駐車場が満車でいつまでも車を停められなくて困ってしまった・・という人も多いのではないかと思います。
混雑するから公共交通機関を利用すればよい、と言われれば確かにその通りではあるんですが、大きな荷物があるなど、どうしても車で空港まで移動したい場合というのも時にはあるでしょう。
この記事では、羽田空港の駐車場が大混雑している時期でも、うまく駐車場を利用する為のポイントを紹介していきます。
混雑することが予想される時期に車を使って羽田空港に向かう場合などは、予め駐車場の事前予約をしておけば、当日空港に着いてから駐車場がなくて「飛行機の出発や到着に間に合わないよ!!」という焦りから解放されます。
落ち着いて移動が出来ますし、余裕をもって空港に到着して、お土産をみてまわったり、食事をするなどのゆとりも出来ますよね。
前置きが長くなってしまいました。
さっそく本題に入っていきましょう!!
羽田空港駐車場の基本情報

羽田空港には各ターミナルに隣接した公式駐車場(P1~P5)が整備されています。
いずれの駐車場もターミナル直結または連絡通路でスムーズに移動ができ、利便性が高い反面、繁忙期には早い時間帯から満車となる場合があります
羽田空港駐車場の概要は次の通りです。
駐車場の概要
国内線第1ターミナル・第2ターミナル、そして国際線ターミナル(第3ターミナル)に隣接した公式駐車場が整備されています。
一般的に「P1〜P5」と呼ばれており、ターミナルごとに以下のように対応しています。
- P1・P2:国内線 第1ターミナル(主にJAL・スカイマーク・スターフライヤーなど)
- P3・P4:国内線 第2ターミナル(主にANA・ソラシド エア・など)
- P5:国際線 第3ターミナル(国際線各航空会社)
羽田空港公式ホームページより引用
いずれの駐車場も、ターミナルビルに直結または連絡通路で接続されているため、雨天時や荷物が多い場合でも比較的スムーズに移動できますよ。
駐車可能台数・規模
各駐車場は数千台規模の収容台数を持っていますが、繁忙期(GW、お盆、年末年始など)にはやはり早い時間帯から満車に近づくことも多いです。
各駐車場ごとの概ねの収容台数を下にまとめました。
駐車場 | 最寄りの ターミナル | 収容台数 | 大型車 | 自動二輪車専用 |
---|---|---|---|---|
P1 | 第1ターミナル | 2,351台 | 不可 | あり |
P2 | 第1ターミナル | 2,315台 | 不可 | あり |
P3 | 第2ターミナル | 2,449台 | 不可 | あり |
P4 | 第2ターミナル | 3,087台 | 可(屋外) | あり |
P5 | 第3ターミナル | 2,910台 | 可(屋外) | あり |
どの駐車場も入出庫自体は24時間可能ですが、上限の収容台数を超えれば一時的に入場規制がかかる場合があるため、入庫には注意が必要です。
駐車料金
羽田空港公式駐車場の駐車料金は、駐車場によって、また、多客期と呼ばれるハイシーズンなど時期によって料金が異なります。
基本的には時間単位で課金される形式といえますが、最大料金や課金方式が駐車場毎に僅かに異なります。
また、最大料金も基本的には24時間(1日)ごとに計算される形式となりますので、連泊で駐車するという場合は、駐車日数に応じて最大料金が一日ごとに加算されていきます。
長期駐車する際は、駐車料金も念頭に置いて旅行予算を検討しておくことが望ましいといえます。
料金体系は公式サイトに詳細がまとめられていますので、こちらをご確認ください。
羽田空港駐車場の混雑予測

名実ともに日本一の羽田空港。
その圧倒的な利用者数の多さゆえ、どうしても混雑しやすい場所といえます。
誤解を恐れずに言えば、基本的に常に混雑しているといってもよいかもしれません。(注:筆者の個人的な感覚です)
とはいえ、そんな状態の中でも相対的に最も混みやすい時期もあります。
ある程度予想は出来るかなとも思いますが、羽田空港の駐車場混雑予測を見ていきましょう。
混雑しやすい時期
年間を通して特に混雑しやすいと思われる時期をまとめました。
月 | 混雑予想 | 備考 |
---|---|---|
1月 | 高 | ・年末年始(12月末~1月初旬) 旅行や帰省ラッシュで、非常に混雑します。1/1~3はほぼ確実に満車とも |
2月 | 低 | |
3月 | 中 | ・春休み(3月中旬~4月初旬) |
4月 | 中~高 | ・ゴールデンウィーク前半(4月下旬~) |
5月 | 高 | ・ゴールデンウィーク(5月初旬~) 連休中は大混雑必至。連休最終日付近は出庫待ちで待ち列が出来ることも |
6月 | 低 | |
7月 | 中 | ・夏休み(7月中旬~8月末) |
8月 | 高 | ・夏休み(7月中旬~8月末) 特にお盆(8月10日~8月16日頃)は大混雑!満車が続くことが多いです |
9月 | 中 | ・シルバーウィーク(9月中旬~下旬) カレンダーの並びで3連休となっていたら注意! |
10月 | 中 | ・秋の行楽シーズン(10月~11月中旬) 紅葉シーズンや旅行需要の高まりで週末を中心に混雑が続きます |
11月 | 中 | ・秋の行楽シーズン(10月~11月中旬) 10月と同じで、紅葉シーズンや旅行需要の高まりで週末を中心に混雑が続きます |
12月 | 高 | ・年末の帰省・旅行シーズン(12月下旬) 旅行客や帰省ラッシュで長期駐車が増える傾向なので、混雑が常態化しやすい |

羽田空港駐車場の今!混雑状況はリアルタイムでチェックできる
羽田空港の駐車場公式サイトでは、駐車場のリアルタイムの空車情報や現地の映像がライブ配信されています。
「これから空港まで車で行こうかな」と考えている時に、予め状況をチェックしておけば、現地で慌てなくて済むでしょう。
空車状況はこんな感じで表示されます。↓ 非常に見やすいです。
羽田空港の駐車場公式サイトより引用 週末ともなると、ほぼ全ての駐車場が満車となることが多い
羽田空港の公式サイトにリンクがありますが、「アイポスネット」というサイトでも満車空車の状況を知ることが出来ます。
それから、P2とP3駐車場だけですが、現地の映像も公式サイトで見ることが出来ます。
この映像だけで現地の状況を把握することは難しいですが、雰囲気というか現地の空気感?を感じる端緒にはなるいかも?

公式サイトのリンクをたどれば、このような感じでP2とP3駐車場の一部の区画の映像を配信してくれています。
駐車場混雑時にもうまく利用する為のポイントや裏技(※裏技と言うか心構え?)

裏技、、とまでは言えないかもしれませんが、混雑必至の羽田空港駐車場をストレスなく利用する為に予め抑えておくべき情報があるのは事実です。
ここからは、そんな「知っておくべき情報」や「抑えておくと良い情報」について紹介していきます。
事前予約しておく
羽田空港駐車場のうち、P1以外の駐車場は事前予約が可能です。
予約の場合は駐車場利用料以外に予約の為の別料金が発生してしまいますので、予約なしで停めるより余分にお金はかかりますが、当日来て「車を停められない・・」という事態を回避出来ると考えれば支払う価値はあると個人的には感じます。
駐車場利用日の30日前より予約が可能となります。
予約が可能な車室や料金などはP2とP3、P4、P5でそれぞれ異なりますので、詳細は公式サイトをご確認ください。
ただ、旅行需要が回復してきている昨今の影響か、羽田空港駐車場の混雑はかなりの状態となってきており、予約の時点で既に争奪戦の様相を呈しているようです。
長期休暇などの混雑必至の日の予約は、それこそ大人気タレントのイベント様に、予約開始から数十分もかからずに満車となってしまうこともあるようです。
予定が決まっていて、車で移動することが必須であれば、早々に予約を行うことが肝要といえます。
希望日の予約枠が満車でもチャンスはある?
前述の通り、予約を取るのも大変な羽田空港駐車場ですが、繁忙期などで既に予約枠が埋まっていたとしても、チャンスはまだあるかもしれません。
実は、利用日(出発日)の直前になってから予約をキャンセルするというケースが発生する場合があります。
大型連休など予約が可能となった直後に埋まってしまう日程でも、その直前あたりでキャンセルが発生して、ふっと突然空き情報が出るということがあるんです。
どうしても予約を取りたい!という場合は、満車だったとしても諦めずに公式サイトをこまめにチェックしてみると良いかもしれません。
ただし、この方法は確実に空きが出るわけではありませんし、空いたスペースをうまく予約出来る保証もありません。
ですから、駐車場の予約以外に別の方法等を検討することは当然に必要といえます。
新しい駐車場の利用方法!?民間の駐車場で満車知らずのストレスフリーな旅をしよう
akippa(アキッパ)という駐車場の予約サービスがあります。
「駐車場を貸したい」という人と、「駐車場を借りたい」という人を繋いでくれる大変便利なサービスです。
このサービスをうまく使えば、羽田空港の満車に悩まされることもなく、悠々自適に空港に到着し、出発までゆっくりお土産を選んだり食事を取ることが出来るかもしれません。
このakippaというサービス、実は羽田空港駐車場の公式サイトでもしっかりリンクが貼られて紹介されていますので、いわば公認サービスといえます。
登録も簡単で、必要なのはメールアドレスとパスワード設定だけ。
あとは、akippaの公式サイトや専用アプリからいつでも駐車場の予約が出来てしまいます。
是非活用してみてください。↓↓

深夜や早朝など比較的空いている時間帯を狙って移動する
羽田空港の駐車場は24時間営業であることを踏まえて、あえて利用する当日の早朝や前日の深夜時間帯など、いわゆるオフピーク時間に空港に到着してしまうというのも手段の一つです。
ただ、羽田空港には早朝から航空機の便がありますので、早朝の場合でも一定数の利用者はいます。
そういった人達が車を駐車し始めるのは一般的には早ければ午前4時から5時頃にかけてと思われます。
それも踏まえて、前日の深夜~早朝1時台くらいを狙って到着してしまえば比較的空いている状態で駐車場に入れるかもしれません。
この方法は駐車場の空きを確保しやすくなるだけでなく、周辺道路の渋滞に遭うこともなくなる可能性が高いので、そういう意味では一石二鳥といえそうです。
ただ、深夜や早朝にわざわざ移動してまで駐車場の確保が必要かどうかは、その必然性について、他の手段なども検討しながらしっかり考えても良いかもしれませんね。


第1から第3ターミナル、最寄りの駐車場にこだわらないで空いているところを選ぶ
羽田空港には第1から第3までのターミナルが存在していて、それぞれのターミナルに最寄りの駐車場がありますが、自身が利用する予定のターミナルの近くの駐車場が満車であっても、それ以外で空いている駐車場があればそこに停めてしまうのも良い選択だと思います。
羽田空港の3つのターミナル間は、移動の為の無料シャトルバスで繋がっています。
深夜早朝時間帯以外は、概ね10分弱程度の間隔で運航し、第1ターミナルから第2ターミナルと第3ターミナルまでだいたい10分前後で移動可能です。
他にも、京急線や東京モノレールでの移動も可能ですし、第1と第2に限っては整備された地下歩道もあります。
時間に余裕があるならば、最寄りの駐車場以外で空いている駐車場を選ぶことも大いにアリ!といえます。



周辺民間駐車場やコインパーキングの活用
羽田空港の公式駐車場の他にも、提携先企業などが運営する駐車場が周囲に存在します。
こういった駐車場を利用すると、場合によっては羽田空港の公式駐車場の利用料よりもかなりお得な金額で利用できる場合があります。
料金が安い駐車場は、それだけ空港から少し離れた場所にあることが多いですが、空港と駐車場の間の移動手段としてシャトルバスなどの送迎が付いていることがほとんどです。
また、長期駐車になるほど料金がお得になることも多いので、旅行日数が長い場合は検討してみるのも良いでしょう。
タイムズなどのコインパーキングも空港周辺にありますが、これらの駐車場の場合、車を停めてから空港までの移動手段を確認(確保)する必要があります。
JRや地下鉄などの駅から近ければ問題ないですが、近くに公共交通機関がないようであれば、事前にタクシーを予約するなどの手配を忘れずに行ないましょう。

空港送迎サービスなどの利用も検討
どうしても車両で空港まで移動したいのに、駐車場が予約枠も満車で困った。。
という時は、「空港送迎サービス」の利用を検討してみても良いでしょう。
専用の車両で、指定した場所(自宅など)から空港まで車で移動出来るので、大きな荷物などがあってもストレスなく行動出来ます。
空港送迎サービスは、一部のプレミアムカード(ゴールドやプラチナなど)には特典として付属されているようなケースもあるようですし、付属サービスとまでいかなくとも、利用料金がお得になるような優遇措置がされていることもあります。
旅の荷物を先に郵送してしまえるといったサービスの提供もあるので、うまく活用出来れば、手ぶらで移動が完結してしまう場合も!?

「実は公共交通が楽」なケースも・・
車で空港まで移動する為のポイントを紹介してきました。
駐車場が混雑しやすい羽田空港でも、いくつかのポイントを踏まえてうまく対応や準備をすれば、車での移動もスムーズに行えるでしょう。
ただ、コスト面だけで考えると、トータルとしては公共交通機関を利用するほうが圧倒的にコスパが良いことが多いのが事実です。
最後になって身も蓋もない話ではありますが、持ち運ぶ荷物が少ない場合や、出張などで長期の駐車を予定している場合には、本当に車じゃないと移動が出来ないかのかどうか?を改めて検討してみよいでしょう。
まとめ

この記事では、羽田空港の駐車場の基本的な概要の紹介と、混雑しやすい時期について触れて、そのあと、駐車場が混雑している時の対応策(裏技)についてもいくつか紹介しました。
羽田空港の駐車場は非常に容量が多く沢山の車が駐車出来るようになってはいるものの、それを上回る利用者数によって、かなりの頻度で満車となってしまっているのが現状です。
しかし、飛行機は駐車場の混雑状況で出発時刻を変えてくれるわけではありません。
混雑必至の羽田空港を車でうまく利用する為には、現地の状況をしっかり把握しておくことと、駐車場が全て満車であった際にすぐに代替の方法に切り替えられる為の選択肢を複数用意しておくこと、これらに尽きるといえます。
現地状況の適確な把握と、万が一の代替手段構築をしっかり行うことで、どんな時でも気持ちよく空港を利用出来るように臨みたいものですね。
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