北海道の空港まとめて紹介

日本全国には大小様々な空港が設置されています。
なんとなく、「日本では全ての都道府県に必ず1つ以上の空港が設置されている」というような認識を持っている方もいるのではないでしょうか。
私もなぜか根拠なくそうだと考えていました。

ところが残念ながらそれは正しくありません。
実は、全ての都道府県ごとに1つ以上の空港が設置されている、というのは誤りなのです。
それについては別の記事でまとめていますので是非ご覧ください。

では、そんな日本の中で最も沢山の空港が設置されている都道府県はどこでしょうか。

ずばり沖縄県と北海道です。

この2つは全く同数というわけではなく、沖縄の方が北海道より僅かに多いです。
沖縄は多くの島があるので、航空機での移動の利便性が高く求められるのは理解しやすいところでしょう。
北海道も、全国の都道府県と比較して土地面積が圧倒的に大きい為、こちらも航空機での移動に一定の需要が求められるのは想像しやすいところかと思います。

この記事では北海道に焦点をあてていきます。
北海道に一度も行ったことがないという人でも、北海道がいかに広大な面積かということは聞いたことがあるのではないでしょうか。
北海道はそのあまりに広大な面積ゆえ、道内に複数の空港が設置されているだけでなく、なんとそれら道内の空港間を繋ぐ航空路線まで存在しています。
極端な例ですが、東京都にある空港から同じ東京都内にある別の空港まで飛行機で移動する、などというのはちょっと中々イメージがわきませんね。
それぞれに特色のある道内の空港から北海道の広さを味わっていきましょう。

北海道内に存在する空港

北海道内の空港一覧

北海道内にどれくらいの空港があるのでしょうか?
まずは一覧でまとめてみましょう。
注意この記事では「空港法」の分類に基づき、「ヘリポート」と「非公共用飛行場」は除いています。
  また、現在(2023年9月時点)運用が停止されている空港も除外しています。

■北海道内の「空港」 ※順不同
 新千歳空港・・・北海道の空の玄関口
 札幌丘珠空港・・札幌に一番近い空港
 函館空港・・・・年間500万人が訪れる国際観光都市「函館」への入口
 旭川空港・・・・北海道の真ん中「旭川」の空港
 帯広空港・・・・十勝地方も一緒に!「とかち帯広」空港
 釧路空港・・・・北海道の道鳥「タンチョウ鶴」の生息地に最寄空港
 女満別空港・・・世界遺産「知床」への主要アクセス空港
 稚内空港・・・・日本最北のジェット化空港
 根室中標津空港・・・日本最東端の空港
 紋別空港・・・・ひがし北海道5空港ネットを構成する空港の一つ
 利尻空港・・・・北海道内初の離島空港
 奥尻空港・・・・北海道最西端の空港

こうやって並べてみると圧巻ですね。
冒頭でもお伝えした通り、一つの都道府県内に設置されている空港の数としては沖縄と北海道が群を抜いていますが、それにしても数の多さを痛感させられます。

道内各空港の概要と特徴を紹介

次に、北海道内の各空港の空港をそれぞれ簡単に紹介していきます。
どの空港も数十文字だけでは語りつくせないくらいの魅力や特徴を持っているのですが、数が多いので、この記事では簡単な紹介とさせていただきます。

新千歳空港 [CTS]
新千歳空港 国内線ターミナルビル
(引用:Wikipedia)
新千歳空港 国際線ターミナルビル
(引用:Wikipedia)

北海道の空の玄関として非常に有名な空港です。
北海道内の他の空港は知らないという人も、この新千歳空港はほとんど全ての人が知っているでしょう。
敷地面積や利用客数も北海道内では勿論、日本全国の空港と比較しても上位に入るくらいの大きな空港です。
空港内の施設が非常に充実していて、道内の有名ラーメン店の数々や有名スイーツなど多彩な飲食施設や物販施設に加え、見学して楽しめるアミューズメント施設まであります。
日本では唯一の空港内映画館もありますし、宿泊用のホテルは勿論、なんと天然温泉の入浴施設まで備えているとなれば、まさしく1日滞在していても楽しめる空港といえるでしょう。


日本全国の空港と接続している他、国際線も就航しており、観光もビジネスも十二分に満足出来るはずです。
尚、新千歳空港は法令上24時間運用が可能な空港となっていますが、空港ターミナルビル自体は24時間運営を行っておりません。(※深夜就航便はいくつか設定されていますが、いずれも空港旅客ターミナルビルの閉館時間前の離発着時間帯での就航)

とてもここでは書ききれないくらいに沢山の魅力がつまった空港です。
名実ともに北海道を代表する空港といえるでしょう。

札幌飛行場(札幌丘珠空港) [OKD]
丘珠空港
(引用:Wikipedia 221.20 (talk)より)
丘珠空港 2階出発ロビー
(引用:Wikipedia Asacyanより)

北海道といえば「新千歳空港」というイメージをお持ちの方が多いと思いますが、実は北海道の主要都市である札幌に最も近い空港はこの札幌飛行場(札幌丘珠空港)です。
正式名称は札幌飛行場ですが、札幌丘珠空港が通称です。
市内中心部からの距離が約6㎞と極めて近く、市街中心地からでも30分以内で移動が出来るほど地下鉄やバスなど市街との相互アクセスが抜群です。
反面、滑走路の長さは主要な空港と比較して短く、就航路線における航空機はプロペラ機です。
就航路線も基本的に丘珠空港と道内の各空港を繋ぐいわゆる道内路線ですが、時期限定で道外(名古屋、静岡等)と丘珠空港を繋ぐ道外路線も就航しています。

既存の滑走路を延伸するという動きなどが活発化してきており、更に新しい就航路線も予定されているなど、その立地の利便性等から注目度は非常に高い空港といえるでしょう。
今後の展開に要注目すべき空港です。

函館空港[HKD]
函館空港
(引用:Wikipedia 663highlandより)
函館空港 出発ロビー
(引用:Wikipedia 663highlandより)

北海道の主要都市である函館。
その知名度は極めて高いです。
たとえ一度も北海道に行ったことがない人や北海道の地理に詳しくないという人であっても、函館という地名は大抵の人が知っているでしょう。
2016年に新幹線の新青森駅 – 新函館北斗駅間が開業したことでも話題になりました。
そんな函館の空の玄関が函館空港です。
札幌丘珠空港と同じで函館の市街中心地と空港の距離が約9キロと近く、空港から市街中心部まで移動する場合は20分程度です。
道内路線の他に関東関西や中部の主要空港との定期就航路線があり、国際線も就航しています。

開港から60年という長い歴史を持つ空港です。
新千歳空港と同じという規模ではないものの、観光都市函館の名に相応しく空港内の施設も様々なものが揃っており、ゆっくり見て回るのも楽しいですよ。

旭川空港[AKJ]
旭川空港
(引用:Wikipedia 663highlandより)
旭川空港 出発ロビー

北海道は道央や道北として認識される都市の旭川市。
旭川ラーメンや旭川動物園などで有名な都市ですが、実は北海道内では札幌に次ぐ人口の大都市で、北海道内の主要都市の一つです。
そんな旭川市にもしっかり空港が設置されています。
愛称は「北海道のまん中・旭川空港」。
その名の通り、北海道のほぼ中央に位置しているのが特徴です。
函館空港と同じく空港ビル内も充実しています。
フードコートや様々なお土産屋など基本的な施設は全て揃っており、過ごしやすい空港になっています。
国内線の他に国際線も就航しています。
コロナ禍前は国際線のチャーター便が非常に多く飛来していました。

旭川市の市街中心からは約16キロ。
車での所要時間は30分程度です。
北海道のまん中という愛称は伊達ではなく、ここを拠点にすると美瑛などの北海道でも有名な観光地へのアクセスが良いです。
北海道観光は札幌が定番という人も、たまにはいつもと少し趣向を変えて北海道の別の場所も観光してみたいな、といった際には有力な選択肢となりうるのではないでしょうか。

帯広空港[OBO]
帯広空港
帯広空港 2階出発ロビー
(引用:Wikipedia 663highlandより)

北海道内でも特に高い食料自給率を誇る道東は十勝地方。
なんと、十勝地方の食料自給率は1,000%を超えています。
まさに日本最大の食料基地と称されるのも伊達ではない十勝地方。

その中でも最大の都市が帯広市で、ここにもしっかりと空の玄関として空港が設置されています。
帯広の名物といえる豚丼が食べられる食堂もあり、六花亭やルタオといった北海道の有名なスイーツを揃えた売店も備えられています。
帯広は食の宝庫と称されることもあり、農業だけでなく畜産も非常に盛んです。
全国的に有名な「六花亭」というお菓子メーカーも実は帯広が発祥なんです。
空港では、こういった豊富な食の宝庫から生産される新鮮な乳製品や芳醇なスイーツを堪能することが出来るでしょう。

現在(2023年9月時点)は国際線の定期便は就航しておらず、東京国際空港(羽田)と帯広空港を繋ぐ国内線の定期便のみが就航しています。
帯広の市街中心地からは車でおよそ30分~40分程度の距離です。
十勝地方は全国的にも日照時間に恵まれている地方で、特に秋から冬にかけては「十勝晴れ(とかちばれ)」と呼ばれるような澄み切った青空を見ることが出来ます。
市街地から空港まで少し距離があるとはいえ、その道中は十勝晴れの綺麗な青空の下で広大すぎる北海道を十二分に感じることが出来る美しい景色の連続で、あっという間に空港まで到着してしまうでしょう。

釧路空港[KUH]
釧路空港
(引用:Wikipedia 221.20 (talk)より)
釧路空港 2階ロビー
(引用:Wikipedia 663highlandより)

北海道の東側、いわゆる道東地方と呼ばれる地方でひと際大きな都市が釧路です。
ちなみに先に紹介した帯広市もこの道東地方です。
釧路市は北海道内では人口数が第5位と大規模な都市でしたが、近年、帯広市が人口で上回り、釧路市の順位は相対的に下がってしまいました。
それでも、釧路市は北海道道東における中核・拠点都市であることは変わりありません。
ウイキペディアの紹介文の冒頭だけ引用します。

道東地方を管轄する国や道の出先機関のほか、外国の領事館国際機関の置かれている道東の政治の中心都市である。国内の市町村では面積第7位(香川県の7割相当)。

~Wikipedia「釧路市」より引用~

詳しくはウイキペディアをご覧いただきたいのですが、釧路市は港湾都市ということもあり、様々な公的機関が集中して設置されています。
それともう一つ注目していただきたいのが、「国内の市町村では面積第7位(香川県の7割相当)」という部分。
香川県は「県」ですが、釧路市は「市」です。
北海道の大きさを垣間見ることが出来ると思いませんか。
政治の中心都市というだけあり、釧路にもしっかり空港が設置されています。

市街地から空港まではおよそ20キロの距離なので、道内の他の空港と同じくらいの距離といえるでしょう。
就航路線は東京国際空港(羽田)等の他に、同じ北海道内の新千歳空港と丘珠空港の間も結んでいます。
同じ北海道内でも航空機で移動することが出来るということから、北海道の大きさを改めて感じさせられます。
空港からは、日本最大の湿原である「釧路湿原国立公園」や「阿寒湖温泉」など有名観光地へのアクセスも良好です。
愛称は「たんちょう釧路空港」で、絶滅危惧種であるタンチョウヅルがその由来です。
国の特別天然記念物に指定されているタンチョウヅルを空港で見ることは難しいかもしれませんが(極稀に空港敷地内に飛来することがあるとかないとか。。)、釧路湿原では見ることが出来るかもしれません。
実は私も一度だけ間近で見たことがあるのですが、非常に大きく(鶴は元々大きいイメージがありましたが)その動作ひとつひとつが優雅に感じました。

釧路空港に設置されているタンチョウヅルの模型

釧路について最後に一つ。
釧路市は「日本のロンドン」と称されることがあります。
なぜでしょうか。
答えは、霧が多いから、です。
日本で一番霧の発生日数が多いのが釧路で、世界的に霧の多い都市として有名なロンドンと称されることがあるほどです。
霧は一見するとただ厄介な存在のように感じられがちですが、釧路市は霧とうまく付き合っていると個人的には感じています。
霧によって得られる恩恵という面が確かにあるからです。
釧路空港では「霧」のまだ知らない側面を知ることが出来るかもしれませんよ。

女満別空港[MMB]
女満別空港
女満別空港 1階ロビー
(引用:Wikipedia 663highlandより)

「女満別」←この文字、正しく読むことは出来ますか。
私は最初は全く読めませんでした。

正解は「めまんべつ」です。

正確に比較したわけではありませんが、個人的な感覚として北海道は難読地名が全国と比較しても多い印象があります。
この女満別もその一つといえるでしょう。

女満別も、ここまで紹介してきた「帯広」「釧路」と同じ道東地方の仲間です。
ところが女満別という市町村は現在は存在していないのです。
2006年までは女満別町として存在していたのですが、東藻琴村(ひがしもことむら)という村と合併して「大空町」という新しい名称の町に変わりました。
残念ながら町としてはなくなってしまいましたが、現在も住所としては女満別という表記が残っているようですね。
そんな女満別の名前をしっかり守って?今も運用されているのが女満別空港です。
北見市と網走市のいずれからも40分程度の距離です。
女満別空港は、世界遺産登録された知床半島への観光拠点であるというのが最大の特徴といえるでしょう。

もちろんそれだけでなく、冬季はオホーツクの流氷も鑑賞も出来る他、本州では中々見ることが出来ないような「THE 北海道」といえるような特別な観光地を巡るための主要拠点となっている空港です。
実際、国内だけでなく国際的な観光地としての需要も高く、空港の利用旅客数は年間で100万人に届く勢いです。
北海道内の空港において年間利用旅客数が100万人というのはかなり大きな数字です。

就航路線は東京(羽田空港)等の他、北海道内の新千歳空港や丘珠空港との間も結んでいます。
東京からなら直通便がありますし、東京以外からでも新千歳空港へ行けばそこから女満別空港まですぐに飛ぶことが出来ます。
ターミナルビル内にも売店やレストランがしっかり整備されており、就航路線も道内の他の空港と比較しても同等の水準にあり、快適に利用することが出来ます。
更に、上述した通り観光地としての需要が高い空港ということから、近年では空港へのホテル誘致など環境や施設面での利便性向上が積極的に取り組まれているようです。

稚内空港[WKJ]
稚内空港
稚内空港 展望デッキからの眺め
(引用:Wikipedia Furiko7eより)

広大な北海道でも北端にある稚内市。
高緯度な地域ゆえに気候は比較的に冷涼で、冬季はオホーツク海から流氷が接岸することもあります。
宗谷岬や北防波堤ドームなど人気で有名な観光地の他、北海道ならではの壮大な景色や地形を肌で感じることが出来る土地です。
「日本最北端のマクドナルド」など、名称の頭に「最北端」と付けられた商業施設も存在しており、こういった最北端巡りをするのも楽しいです。

そんな稚内市に設置されている稚内空港は、航空機の定期便が就航している空港としては日本最北端で、稚内市の市街地からは約10キロ程度と市街地からそこまで距離は離れていません。
就航路線は東京国際空港(羽田)と北海道内の新千歳空港の2線。
旅客ターミナルビルは国内線専用となっており、国際線には対応していません。
施設としてはお土産品を販売している売店やレストランなど空港としての基本的な設備がしっかり備えられており、レンタカー会社も複数社が営業しています。
稚内空港の利用旅客数はこの数年はコロナ禍で変動しているとはいえ、概ね年間10万~15万人前後と道内空港と比較しても決して多い数値ではありません。
しかし、稚内空港の就航路線は観光需要を満たす為だけでなく、地域住民の方にとって生活を支える路線としての役割も大きいです。
医療や教育といった公共サービスの維持に必要な路線となっているということですね。
2020年から稚内空港を運営している北海道エアポート(株)は、今後の稚内空港について、観光需要の喚起を進めていくと同時に、地域住民の方の生命線として人が集まる道の駅のような機能を持たせることも検討しているそうです。

根室中標津空港[SHB]
中標津空港
(引用:Wikipedia 221.20 (talk)より)
中標津空港
(引用:Wikipedia ブルーノ・プラスより)

北海道の一番東側にあるのが根室中標津空港です。
空港は中標津町とほぼ隣接しており、市街地までのアクセスは良好です。
女満別空港と同じく知床半島周辺への観光拠点であり、同時に北海道本島最東端の自治体である根室市にとって道内や本州への移動に欠かすことの出来ない交通手段の一つでもあります。
有名な観光資源として、防風保安林が格子状に植林されている「根釧台地の格子状防風林」があり、北海道遺産に登録されている他、「人と自然が織りなす日本の風景百選」にも選定されています。

就航路線は北海道内の新千歳空港と東京国際空港(羽田)です。
北海道の北端や東端へは航空機で移動することが出来るということを考えると、北海道の大きさをこういう時にも感じさせられます。

空港旅客ターミナルビルはお土産品の売店とレストラン、複数社のレンタカー会社と空港としては基本的な構造ですが、旅客ターミナルビルの建物は日本の空港で唯一の木造ということです。

紋別空港[MBE]
紋別空港 外観
紋別空港 1階ロビー
(引用:Wikipedia 221.20 (talk)より)

位置としては北海道本島のちょうど北東に位置するのが紋別空港です。
同じ道東地方にある空港としては女満別空港が一番近く、距離にして約80キロ前後とかなり近いところにあります。
一番近い市街は紋別市で、距離は約7キロと非常に至近です。
紋別市もオホーツク海の流氷接岸は空港の目の前という好立地でありながら、需要予測に反して利用者数が10万人に満たないと予測数値を下回っているようです。
北海道内の他の空港と同様、紋別空港もまた地域住民の方にとってなくてはならない移動手段となっている面もあり、観光需要の喚起と同時に道内路線の就航など利便性向上の施策が待たれるところです。

就航路線は東京国際空港(羽田)のみで、北海道内の新千歳空港や丘珠空港とは路線はありません。
上述した通り、道路を挟んでオホーツク海と隣接している空港で、観光拠点としての立地は優れていると思われます。
旅客ターミナルビルは地上2階建のコンパクトなサイズですが、お土産販売のお店は揃っており、2階も吹き抜けで1階が見下ろせる構造となっているなど開放感のある建物です。

利尻空港[RIS]
利尻空港 外観
(引用:Wikipedia しんかわな より)
利尻空港 1階ロビー
(引用:Wikipedia Senkaku Islands より)

北海道といって「離島」というイメージを最初に持つ人はそう多くはないのではないでしょうか。(もしかしたら私だけかもしれませんが。。)
国土地理院によれば、日本国内の都道府県別の離島数では北海道が長崎県に次いで全国2位なのだそうで、その数なんと1,473。
私と違い、「北海道といえば離島も沢山あるでしょう!」というイメージをすぐに持てる博識な方でも、流石にこれほど沢山の島が北海道にあるということを知っている人となると、そう多くはないように思います。

利尻島は北海道北部は日本海上にある島で、面積は182.11km2。人口は令和5年時点で約4,000人。
島の中央にはその山容の美しさから利尻富士と呼ばれる標高1,721mの利尻山があり、日本百名山の一つとなっています。

利尻富士

それだけでなく島内では色とりどりの花が季節ごとに楽しめる他、岬や沼など壮大な景観を楽しめる場所が多くあり、すぐ隣には礼文島という島もあります。
こちらも奥尻島と同じく観光を楽しめる場所です。

北海道内の離島に設置される空港としてはこの利尻空港が初となります。
就航路線は北海道内の丘珠空港線と、夏季期間のみ新千歳空港便が就航しています。
ジェット化されている為、プロペラ機だけでなく小型のジェット機も就航可能な空港となっています。

奥尻空港[OIR]
奥尻空港 外観
奥尻空港 制限区域側から

最後も離島の空港です。
場所は奥尻島。
北海道の南西部、日本海上にある奥尻島。面積は142.97km2で人口は約2,500人弱の島です。
利尻島と比べて面積が小さいのでなんとなく小さい島のように感じるかもしれませんが、北海道内の1,400近くある離島の中では上位5番目となる大きさの島です。
標高が1,000mを超える山はなくとも、500m前後の山が2つあり、温泉もあり、奇岩や岩礁などの景観を楽しむことも出来るだけでなく、スポーツやものつくり体験などレジャーが活発で、観光誘致に力を入れていることが伝わってきます。

奥尻空港は日本最西端の空港です。
就航路線は、いずれも北海道内で函館空港線と丘珠空港線の2つ。
離島という性質からも、空路は重要な移動・輸送の交通手段となる為、観光需要喚起は言うまでもなく、地元住民の方による利便性も少なからず考慮して運営がされているようです。

最後に

この記事では北海道内に設置されている空港を、本当に簡単に・・ですが紹介しました。
テレビなどで、北海道の大きさを感じさせられるエピソードを目にすることがありますが、この記事のように一つの都道府県としてこれだけ多くの空港が存在しているという事実だけでも北海道の大きさを感じさせられるに十分ではないでしょうか。
北海道本島は離島群ではないものの、そのあまりの広大さゆえに空路の開拓が必須な状態にあるということなのです。
このように道内全域にしっかりと張り巡らされた空の道を有効に活用し、北海道内の旅行を効率的に楽しんでいきたいですね。

※実は、道内の各空港毎に大きさや利用者数などの観点から色々な比較をしたいと考えているのですが、記事が長くなりすぎてしまったので、この記事はあくまでも紹介までとします。
別の記事で、道内空港の比較をしていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

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