グランピング

グランピングとは?初心者向けメリット&施設選び方ガイド

フクノリ

この記事にはPRを含みます。

キャンプって、なんだかワクワクしますよね!
でも、「テントの設営や後片付けは全部自分たちで…」と考えると、正直ちょっとハードルが高いと感じませんか?

そんなあなたに今、心からおすすめしたいのが、面倒な準備は一切不要で、驚くほど快適に自然を楽しめる新しい旅のスタイル、「グランピング」です。

実際にグランピングを体験した多くの人が、その魅力を日常を忘れられる特別感(71.9%)」や「道具いらずで手ぶらで楽しめる手軽さ(62.4%)」と語っています。

(※出典:ITmedia NEWS「グランピング」認知度は8割超」

まさに、キャンプの”おいしいところ”だけを体験できるという意味で、キャンプやアウトドア初心者の人でもキャンプを安心して楽しめるのがその魅力です。

キャンプとなると最低限必要な道具が存在する

この記事では、

  • そもそもグランピングって何?という基本のキ
  • キャンプとの違いや、初心者さんにこそおすすめな理由
  • 「こんなはずじゃなかった…」を防ぐ、失敗しない施設選びの具体的なステップ

など、あなたの「知りたい!」に全部お答えします。
グランピングで検索すると沢山の魅力的な写真が表示されて、否応なしに気持ちが高揚しますよね。
そんな写真からにじみ出ている魅力をしっかり楽しむ為にも、この記事でグランピングのリアルな使い勝手や注意点をしっかりお伝えしていきます。

この記事を読み終える頃には、次の休日に誰を誘って行こうか、きっとワクワクしているはず!!
準備や体力に自信がないあなたも大丈夫です。
一緒に「手ぶらで快適なアウトドア旅」の計画を始めていきましょう!

キャンプならではの楽しみ方を誰でも気軽に味わえる
Contents
  1. はじめに|“グランピングとは?”を調べる理由
  2. グランピングとは?初心者でも一目でわかる定義
  3. データで見る|グランピング人気の理由(メリット分析)
  4. グランピング施設選びの5ステップ
  5. グランピング初めての人が持つ疑問5つと、その解決法(Q&A)
  6. まとめ

はじめに|“グランピングとは?”を調べる理由

テレビやSNSでよく見かける「グランピング」という言葉。

なんだか楽しそうだけど、詳しくは知らない…。

そう!
だからこそ、今こうして調べてきた結果、このページをご覧になっているのではないでしょうか。
実は、あなたと同じように「グランピングって何だろう?」と気になっている人がたくさんいるんです。

グランピングについてお伝えする前に、最初に少しだけ、そのあたりの話に触れさせてください。

グランピングという言葉は意外と理解されていない側面もある

みんな気になっているのに、体験者は意外と少ない?

観光経済新聞が紹介したある調査(※)によると、「グランピング」という言葉を「知っている」または「聞いたことがある」人は、なんと全体の81.6%にものぼります。

でも、実際に体験したことがある人は、そのうちのわずか14.4%

これって、すごく面白い数字だと思いませんか?
多くの人が知っていて、半数以上が「利用してみたい」と思っているのに、なぜかあと一歩が踏み出せない…。

その理由として最も多かったのが、利用料金が高い(50.9%)」というお金の心配でした。
次いで、興味はあるけど、利用のきっかけがない(22.2%)」情報が少なく、施設選びで失敗したくない(16.8%)」といった声が続いています。

「おしゃれだけど、やっぱり高いのかな?」

「行ってみたいけど、どこを選んだら正解なの?」

そんなこんなの不安や疑問が多いのがグランピング界隈の状況ということです。
(※調査は3年以上前のものなので、現在とはやや状況が異なっている可能性はあります)

世の中と同じく、旅もまた時代と共に進化していく

筆者のエピソード:快適すぎて、逆にビックリした

何を隠そう筆者である私も旅は好きですが、キャンプには縁があまりなくて、最初は「なんだかんだでキャンプよりお金かかりそうな気がするし、かなり大変そうだよなあ…」と、ずっと後回しにしていた一人でした。

そんな折、たまたま友人に誘われて初めてグランピングに行く機会があったのですが、そこでの体験によって考え方が180度変わりました!
おしゃれなドームテントの扉を開けると、そこにはふかふかのベッド、暖かい照明、スマホが充電できるコンセントまでばっちり完備。
面倒なテント設営や火起こしは一切なく、到着した瞬間からリラックスモードに。

「え、キャンプ(正確にはグランピング)なのに手ぶらで来てこんなに快適でいいの!?」

これが、私の正直な第一印象でした。
実際に体験してみるまでは、いまいちグランピングの魅力が分からなかったのが本音ですが、実際に過ごしてみると、ホテルのような快適さで手軽にキャンプ気分を楽しめるということの良さが分かりました。
夜、静かな森の中で見上げた満点の星空は今でも忘れられません。
旅先でも美しい星空は見られますが、キャンプというシチュエーションで見る星空は、これまた違った魅力があるんですよね。
ホテルなどの建物の中で過ごすのとはまた違った時間の流れ方でした。
「自然」と「快適な非日常」をスイッチ一つで切り替えられるといえばいいんでしょうか、2つの非日常感をお好みで切り替えられるというのは本当に贅沢でした。
この感動を、ぜひ多くの人にも味わってもらいたいと思います。

グランピングの星空は格別
※画像は筆者ではなく、イメージです
関係ありませんが、筆者は星も大好きです。
※画像は筆者ではなく、イメージです

グランピングとは?初心者でも一目でわかる定義

では早速、グランピングの中身について調べていきましょう。

「グランピング」という言葉の響きはなんとなく聞いたことあるけど、「キャンプと何が違うの?」と聞かれると、意外と説明が難しいですよね。

ここでは難しい説明は一切なし!
「グランピングって、つまりこういうこと!」と、誰かに話したくなるくらいスッキリ理解できるように解説していきます。

名前は「魅力的」な「キャンプ」のいいとこ取り!

「グランピング(Glamping)」とは、「Glamorous(グラマラス=魅力的な、華やかな)」と「Camping(キャンピング)」を組み合わせた言葉です。

名前の意味が分かると感じると思いますが、思った以上にシンプルでストレートな言葉なんですよね。

グランピングをひと言でいうならば、

キャンプの”面倒で大変な部分”はすべておまかせで、”楽しくて気持ちいい部分”だけを簡単に味わえる、究極の「いいとこ取り」アウトドア体験

グランピング施設には、あらかじめテントやコテージが用意されていて、中にはふかふかのベッド、空調、電源まで完備されているのが一般的です。
つまり、キャンプのような大変な準備が一切不要!
まるでホテルのような快適な空間でありながら、キャンプでしか体験できないようなキャンプならではの自然の素晴らしさも満喫できる。
それがグランピングなんです。

豪華な施設でキャンプを楽しめるグランピング

ルーツは王様の休日?意外と奥深いその歴史

「自然の中で快適に過ごす」というスタイル、実は最近ぽっと出てきたものではありません。
そのヒントは、世界中の歴史の中に見つけることができます。

例えば、モンゴルの遊牧民が使う移動式住居「ゲル」。
厳しい自然の中で暮らすための知恵が詰まった丈夫な構造と美しい装飾で知られ、長年にわたり遊牧民の住まいとして愛されてきました
また、アフリカの広大なサバンナで野生動物を観察する際に利用される「サファリロッジ」という住居は、自然に溶け込みながら快適な滞在ができる人気の宿泊施設です。

モンゴルの移動式住居「ゲル」の内部
サファリロッジ

こうした「自然の中で快適に過ごす」という理念が融合し、より手軽で魅力的に進化したのが今のグランピングスタイルなんです。
つまり、「自然とラグジュアリーの出会い」を追求した、「進化したアウトドア体験」とも言えるんですね。
単なる流行りというだけでなく、意外と奥深い歴史も詰まっているのだと思うと、より興味が湧いてきませんか?

サファリロッジやグランピングの融合で更に新しいスタイルも生まれる!?

データで見る|グランピング人気の理由(メリット分析)

第2章でグランピングが「自然と快適さのいいとこ取り」だとお分かりいただけたかと思います。
では、なぜ今、これほど多くの人がグランピングに魅了されているのでしょうか?

ここから、もう少しだけ「データ」という客観的な視点で、その人気の秘密を紐解いてみましょう。
数字は嘘をつきませんし、その数字の向こう側には、これからグランピングを体験する人へとっての「感動」に繋がるヒントが隠されているかもしれません。

魅力の答えは「手軽さ」と「非日常感」にあり

第2章でグランピングが「自然と快適さのいいとこ取り」だとお分かりいただけたかと思います。

では、なぜ今これほど多くの人がグランピングに魅了されているのでしょうか?

ここからは客観的な「最新データ」を元に、その人気の秘密を紐解いていきましょう。数字は嘘をつきません。そして、その数字の向こう側には、あなたの旅を最高にするヒントがきっと隠されていますよ。

魅力の答えは「手軽さ」と「非日常感」にあり

まず、グランピングが選ばれる理由を見てみましょう。

2023年のある調査によると、グランピングに行きたい理由のトップは「手ぶらでアウトドアを楽しめるから(31.0%)」、そして僅差で「非日常感を味わいたいから(30.0%)が入っています。

この2つはグランピングが提供する本質的な価値そのものです。
「準備や後片付けのストレスから解放されたい」という手軽さへのニーズと、「日常を忘れる特別な体験がしたい」という心のニーズ
この両方を完璧に満たしてくれるからこそ、グランピングは多くの人を惹きつけてやまないのだと思います。

毎日毎日仕事や家事に追われている私たちにとって、休日くらいは複雑な準備や後片付けに頭を悩ませたくない、解放されたいと思うのは自然な話でしょう。
(筆者も日々そう感じています。)
グランピングは、そういう日常の気持ちを完全にオフにして「ただ自然を味わう」という最も贅沢な時間だけを手軽に切り取って提供してくれるのです。
だからこそ、忙しい現代人に深く刺さるのでしょう。

同行者は「子連れ家族」が最多。これが“安心”の何よりの証拠

次に、どのような層がグランピングに注目しているのか調べてみました。
ある2025年の調査によると、グランピングに誰と行きたいか?という問いに対し、最も多かった答えが「子供連れの家族(35.7%)」でした。
続いて「恋人・配偶者(33.1%)」、「ペット同伴(15.5%)」という結果です。

出典元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000062299.html

この数字を見て感じたのは、やや逆説的ですが、「これこそグランピングが安全で快適な場所である、何よりの証拠だなあ」ということです。
小さなお子様がいるご家族が、安心して楽しめる。
ベッドや空調、清潔なトイレといった設備が整っている。
そんな要素があるからこそ、お子様連れのご家族の親御さんも心からリラックスできるのだなと。
これはあくまで「希望」に関する参考値ですが、グランピングがファミリー層にとって非常に魅力的な選択肢であることは間違いありません。

小さなお子様連れの家族なら

普通のキャンプをしたくても、
「テントで子どもがぐっすり眠れるかな」
「トイレは清潔かな」
など色々な心配が出て来ることもあるでしょう。
そういう意味では、ベッドや清潔な設備が整ったグランピングは、その不安をすべて解消して安心してキャンプ体験をすることが出来ます。

カップルや夫婦にとって

キャンプは現地に着いてからも何かと準備が必要なので(それも楽しみの一つなんでしょうけど)、ちょっとしたことで揉めてしまったり・・・なんてこともあるかもです。
でもグランピングは事前準備はほぼ完成しているので、そういったことは起こりにくいです。
到着した瞬間から二人の時間を満喫できるのは大きな魅力ですね。
美しい景色の中で一緒に食事の準備をしたり、焚き火を囲んで語り合ったり…。日常とは違うロマンチックな時間を、誰にも邪魔されずに過ごせるのです。

筆者
筆者

ここでは掲載を割愛しましたが、グランピングに興味がある層の調査で、家族やカップルの他に「一人で楽しみたい」という需要が一定数あるというアンケート結果もありました。
グランピングは性別や年代を問わず広く多くの人に楽しまれている、ということが分かります。

「非日常感は絶対必要」が58.0%—特にカップルに根強い人気

せっかくなので、特定のシーンにも目を向けてみましょう。

カップル層を対象とした調査では、「グランピング施設に求める非日常感は絶対必要」と答えた人が58.0%でした。
カップル層全体では95.9%が何らかの非日常感を求めているという結果です。

記念日や大切なデートにグランピングは最適です。
美しい景色、おしゃれな空間、二人だけのプライベートな時間…。
グランピングは、「特別な思い出を作りたい」というカップルの願いを叶えるための最高の舞台装置です。
プロポーズの場としても最適という意見もあるのだとか。。
次のデートで悩んでいる人やプロポーズの場を探している人は是非グランピングも検討してみてはいかがでしょうか!!

筆者
筆者

ちなみに、この調査自体はカップル層を対象としたものですが、特別な時間を過ごしたいという想いは、カップルに限定せず共通で楽しめる考え方だと思います。
属性に囚われず、興味があれば是非どんどん触れていってもらいたいです!

グランピング施設選びの5ステップ

ここまで、グランピングを言葉の概念やデータという観点から見てきました。
ここからは、もう少し実践的な話に入っていきましょう。

興味もあるし、いざグランピングに挑戦!!

・・いやいや、ちょっと待ってください。
実は、一言でグランピングといっても色々なものがあるんです。
選び方を失敗してしまうと、「あれ?っこんなはずでは・・」なんてことになってしまうかもしれないです。

そこでこの章では、グランピング初心者が失敗しないための、自身に最適なグランピング施設の選び方のコツを5つのステップにまとめて考えていきます。
それぞれのステップで知っておきたい平均的な費用相場や口コミ傾向などのデータも交えながら具体的に解説していきますので是非ご参照ください!!

ステップ1:宿泊タイプを決める
(テント?コテージ?ドーム?)

まずはグランピングの宿泊施設のタイプを選びましょう。

グランピング施設には主にテント(ドーム型テント含む)コテージ(ログハウスやバンガロー含む)のタイプがあり、それぞれ雰囲気や設備、料金相場が異なります。
自分が求める快適さやアウトドア感に合ったタイプを選ぶことが大切です。

テント・ドーム型

大自然の中でキャンプ気分を味わいたい人にはテント型がおすすめです。
テントやドーム型のグランピング施設では、頑丈なフレーム構造の大型テント内にベッドや冷暖房、家具・家電が完備され、ウッドデッキやテラスが併設された快適な空間が用意されています。

平均的な宿泊料金は1泊2食付きで1人あたり約25,000円程度で、ホテルより高めですが、手ぶらで豪華なキャンプが楽しめるという意味でも、ホテルなどへの宿泊とは違った意味合いで高い満足度を得られること間違いなしです。
ちなみに、当然ながら、設備のグレードや広さ、場所によって料金は変動します。
例えば北海道のある施設では4名利用時の目安としてテントが1人9,900円~、ドームテントが同12,100円となっているところもありました。

ドーム型やテント型、いずれも内部の設備はかなり充実
ドーム型やテント型はキャンプの雰囲気を残しやすいスタイルといえる
キャンプ気分を維持したまま、快適な設備で宿泊できるのは大きな魅力
コテージ・ログハウス型

家のような快適さを重視するならコテージやログハウス型を検討するのが良いでしょう。
こちらは一棟貸し切りの小さな別荘のようなもので、キッチン・バス・トイレが室内にあり冷暖房やベッドも備わった充実設備が特徴です。
ウッドデッキや専用庭でBBQができる施設も多く、グループやファミリーでプライベートな時間を楽しめます。

料金相場は1泊二食付きで1人あたり約12,000円程度からが相場で、テント型に比べると安めに設定されている傾向があります。
ただ、温泉などの付加設備の有無や、バンガロータイプかログハウスタイプかなどでピンキリとも言えます。
先の北海道の施設ではコテージが1人15,400円(4名利用時)とテントより高めでした。
自分の求めるラグジュアリー度や予算に応じて、最適な宿泊タイプを選ぶのが良いでしょう
大自然の中でキャンプ気分を味わいたい人にはテント型がおすすめです。

コテージやログハウス型は必要な設備は一通り揃うことが多い
グランピングの中では、キャンプよりはラグジュアリーなコテージにイメージが近いかも
キャンプとラグジュアリーが高い次元で融合した形の一つ

ステップ2: 予算とプラン内容を確認する

宿泊タイプが決まったら、予算に合ったプランかどうかをチェックします。

グランピングの平均的な宿泊費用は週末で1人あたり2〜3万円程度といわれていて、これには夕朝食やアウトドア体験が含まれるケースが多いです。
食事やアクティビティがオールインクルーシブ(宿泊料金に含まれる)の施設もあれば、基本料金に必要なオプションを追加していく施設もあります。
予約時には何が料金に含まれているかを確認し、自分に必要なサービスだけを選ぶのが満足度アップのコツです。

また、同じ施設でも平日か週末か、オンシーズンかオフシーズンかで料金は変動します。
繁忙期(土日や長期休暇)は全国的に1泊2万円台後半が平均ですが、例えば梅雨時(5〜7月)や冬季(12〜2月)の平日であれば1人1泊あたり15,000〜20,000円程度で利用できることもあるようです。
予算を抑えたい場合は平日やオフシーズンを狙うと良いでしょう。

繁忙期は料金が高くなる傾向にある
※画像はイメージです
利用するタイミングは慎重に選びたい
※画像はイメージです

他にも、人数が増えるほど1人あたり料金が割安になる施設も多いです。
このあたりは通常の宿泊施設と同様ですね。
グループ旅行でコテージをシェアしたり、素泊まりプランを選んで自炊・食材持ち込みにするなど、プラン内容を工夫することでコストパフォーマンス良く楽しむことが可能です。

ステップ3: 予約サイトの口コミ・評価をチェックする

候補の施設が絞れたら、実際に利用した人の口コミや評価を確認しましょう。

主要な国内予約サイト(楽天トラベル、じゃらんnet、Yahoo!トラベル、なっぷ、一休.com など)には利用者のレビューが掲載されています。
筆者の所感として、グランピング施設の評価は総じて高めで、平均評価点は5点中4点前後というケースが多く見られました。
たとえば透明なドームテントでは「夕日や星空がきれいに見えた」といった声や、コテージタイプでは「設備が清潔で貸切温泉が贅沢だった」という声が多数上がっており、概ね満足度は高い傾向です。

一方で、口コミでよく指摘されるネガティブなポイントも押さえておきましょう。

特に多いのが「虫問題」ですね。
自然豊かなロケーションが多いグランピングという特性上、夏場を中心に虫との遭遇は避けられない問題です。

「グランピングだから多少の虫は覚悟していたが、テント内の天井にカメムシが5匹も…」

という声や、

「夜、明かりに虫が集まって扉の開閉に気を使った」

といった体験談も一定数見られます。

「虫が多かったのは少し残念(でもグランピングなら仕方ない)」
といった曖昧なニュアンスで書かれる内容も加えるならば、口コミの約半数近くで虫への言及があるという印象でした(※筆者調べ)。

このほか、「設備が一部古びていた」「天候により寒かった」といった声も一部では散見されました。

とはいえ、総合的には「景色や食事が素晴らしく良い思い出になった」や、「また利用したい」という高評価が大半です。
口コミを見る際は星の数だけでなく、こうした具体的な良い点・悪い点の傾向を把握しておくことで、自分に合った施設かどうかを判断しやすくなるでしょう。

ステップ4: キャンセルポリシーを確認する

グランピングに限られない話ですが、予約前にキャンセル料の規定は必ず確認するようにしましょう。

グランピング施設は客室数が限られていることもあり、多くの場合宿泊日の1〜2週間前からキャンセル料が発生します。
一般的な傾向として、「1週間前から20〜50%、前日・当日は80〜100%」という、他の宿泊施設と比較するとやや厳しめの設定が多い印象です。

たとえばある施設では、

・14日前〜7日前 :宿泊料金の50%
・3日前〜前日  :宿泊料金の80%
・当日      :宿泊料金の100%

と定められていました。
中には、「7日前から宿泊料金の100%が発生」という宿泊施設もありました。

比較的キャンセルポリシーに余裕がある施設でも、やはり宿泊日の3日前を過ぎると半額以上のキャンセル料が発生するのが傾向として強いですので、しっかり確認しておくようにしましょう。
どうしてもやむを得ず予定を変更する場合も想定して、キャンセル料が無料である期限がいつまでなのか(例: ○日前までキャンセル料なし)、また、その期限以降のキャンセル料率まで把握しておくと安心です。

ちなみに、予約時にクレジットカードを登録しないプラン(前払いしないプラン)でも、キャンセル料は後日請求書で請求されることが多いようです。

キャンセルポリシーには敏感になるべき

ステップ5: 予約のタイミングを計画する(早めの予約 vs. 直前割)

最後に、いつ予約するか?も重要な要素となります。

グランピングは人気が高く、特に週末や連休は予約開始と同時に満室になる人気施設も珍しくありません。
実際、「1週間後の週末に予約しようとしたら関東圏の有名どころはどこも埋まっていた」という報告もよく見られました。
週末に利用する予定なのであれば、数ヶ月前からの予約開始直後を狙うくらいの心構えが必要です。
予約開始日を施設HPや予約サイトで予めチェックしておき、もし可能なのであれば予約開始の数分以内に予約を取ってしまうのが理想でしょう。

逆に、平日やオフシーズンであれば直前でも空きがある場合が多いです。
それを逆手にとって、「思い立ったらグランピングへGO!」というコンセプトで直前割プランを提供している施設などもあるようでした。
そういった施設などの中には、予約サイトで直前予約限定の割引プランがまとめられている場合もあるので、急に休みができた時も、「どうせ予約なんて取れない」などと諦めないで、そういたプランを提供している施設を探してみる価値はありますよ。

とは言っても、直前割が使えるのは運良く空室が出た場合に限られるというものが多いようなので、やはり人気シーズンや週末に関しては基本的に早めの予約が確実であることに変わりありません。
計画的に日程を決めるようにしましょう。

以上の5ステップを踏まえて準備すれば、グランピング初心者でも理想に近い施設を選びやすくなります。タイプ別の相場観や予約のポイント、口コミでの評判をデータに基づいて把握することで、失敗のないグランピング体験をぜひ実現してください。各ステップごとのチェック項目をおさえて、素敵なグランピングの旅を楽しみましょう!

お得な方法は色々ある。
※画像はイメージです。実在する施設との関係は一切なく、その金額や割引を表すものでもありません

グランピング初めての人が持つ疑問5つと、その解決法(Q&A)

ここからは、グランピング初めて!という人が気になってしまうのではないかな?と感じる疑問点の中でも代表的なものを5つにまとめてみました。
それらをQA形式にして、5つの質問に対する回答として「こうすれば大丈夫!」という具体的な解決策としてお伝えしていきます。

Q1. 予算が心配…どうすれば安く、賢く楽しめる?

A. ご安心ください。平日・直前・素泊まり・持ち込み可。この4つが王道の節約術です!

グランピングは施設や利用プランによっては比較的高い場合もありますが、ポイントを押さえれば予算を抑えてお得に楽しむことも出来ます。

時期をずらす:
最も効果的なのが「平日」を狙うこと。
施設によっては週末の半額近くになることも。また、旅行サイトでたまに放出される「直前割」も、お得に泊まれるチャンスです。

  • 平日割/連泊割:週末より5〜20%下がることも。仕事後チェックインOKのアーリーレイト対応プランは“出張ついで”にも便利。
  • 直前割:利用日の3〜5日前に放出される空室が狙い目な場合もあり。価格だけでなく上位グレードが空くことも!?

食事を工夫する:
グランピングの様々なサービスやプランの中でも豪華なBBQセットなどは非常に魅力的ですが、少しでも予算を抑えるなら「素泊まり」プランもおすすめ!
近くのスーパーで好きな食材を買い込む「持ち込みBBQ」なら、満足度はそのままにコストをぐっと圧縮できます。

人数を集める:
他にも、大きなコテージやドーム型テントなどであれば、定員に近い人数で泊まることで一人当たりの料金がぐっと割安に!
友人グループや2家族での旅行にも最適です!

旅は楽しいけれど、予算も大切な要素

Q2. 虫や天候が不安。雨天プラン対応や虫対策は?

A. 「建物(設備タイプ)選び」と「小さな準備」で9割は解決できます。

大自然は魅力的ですが、虫の出現は避けられないですし、天気の気まぐれも心配ですよね。
グランピングならそのどちらもしっかり準備することでカバー出来ます!

建物を選ぶ:
虫がとにかく苦手!という方は、グランピングの施設のタイプの中でも、比較的、気密性の高い傾向がある「ドーム型」か「コテージ型」を選びましょう。
窓には網戸、空調も完備されている施設がほとんどなので、まるで家のように快適です。
ただし、入口照明など、虫が寄ることを完全に防ぐことは出来ません。
入口の照明だけ落としておくことや、出入りは素早く行なうことを心がけるなど、基本的なな対策をしっかり講じましょう。
グランピングの施設として、蚊取りやベープ、などの対策アイテムが備えられていることもあるので、必要に応じてこれらの道具も使用します。

虫だけでなく天候が心配な方には、「屋根付きのBBQスペース」があるような全天候型デッキや、インドアアクティビティ(ボードゲーム・映像機器・サウナ・貸切風呂など)の設備が備わっている場所を選ぶのがおススメです。
こういった施設であれば、当日の天候を気にせずに現地での時間をしっかり楽しめますね。

小さな準備で万全に:
グランピング施設にも虫よけの設備や道具は大抵の場合備えられていますが、それらに加えて、自身の肌に合うものも持参するとより安心出来ます。
長袖・長ズボンも1枚あれば、虫対策だけでなく夕涼みの際の温度調節にも使えますよ。

Q3. 食事やアクティビティは、どのくらい自由が利く?

A. 「全部おまかせ」から「完全オリジナル」まで、自由に選べます!

グランピングのプランは、大きく分けて「手ぶらでOK」と「持込みOK」の2種類。自分の利用スタイルに合わせて使い分けましょう。
アクティビティについては、そのグランピング施設の売りで判断すると良いです。

「持込みの可否」
「BBQグリルの貸出の有無や持込の可否」
「サウナ・お風呂」


まず最初にこの3点をチェックして、自分の目的や用途に合うかどうかを確認しましょう。
更に、グランピング施設が提供している「アクティビティ」の中で、やってみたいものや興味のあるものを1~2個決めておいて、それらのアクティビティが充実している施設かどうかを調べれば安心です。

■よくあるプラン例

  • 手ぶらで豪華に「基本セット」プラン:
    食材から調理器具まで全て用意されているプランです。
    メニューも豪華で、後片付けまで不要な場合も。初めての方や、記念日旅行で贅沢したい方におすすめです。
  • 自分流に楽しむ「持ち込みOK」プラン:
    自分たちで好きな食材を持ち寄って、オリジナルBBQを楽しむスタイル。
    グリルなどの機材だけレンタルできる施設が多いです。

アクティビティは「名物」で選ぶ:
サウナ、カヤック、星空観察会など、施設ごとに「売り」のアクティビティがあります。「これをやりたい!」という体験を軸に施設を選ぶと、満足度が格段に上がりますよ。

※オプションの一例 ※有料/無料はその施設によって異なります

  • 食事系:手ぶらBBQセット/朝食バスケット/ダッチオーブン/ピザ窯/グリル貸出/地元食材セット/持込み可否(※施設による)
  • 水まわり:貸切風呂・温泉/サウナ(テントサウナ含む)/ドラム式乾燥機
  • 体験:焚き火セット/花火スペース/星空ガイド/SUP・カヤック・釣り・自転車/ナイトシアター(プロジェクター)/ドッグラン 等
  • アメニティ:バスタオル・歯ブラシ・パジャマ/キッズチェア・ベビーベッド/ブランケット

Q4. 人気の施設は、予約が難しいのでは…

A. その通りです。「早めの行動」と「キャンセル拾い」の二段構えで臨みましょう!

一般的なホテル等と異なり、グランピングは1施設あたりの客室数(テント数)が少ないため、人気の施設や週末はすぐに埋まってしまいます。
でも、コツさえ掴めば大丈夫。

王道は「早めの予約」:
週末や連休に利用したい場合は、宿泊日の2〜3ヶ月前には探し始めるのが基本です。
施設の公式サイトで予約開始日をチェックし、開始と同時に予約するのが最も確実ですが、グランピングの施設が分からない、という場合は、グランピングの予約専用のWebサイトを利用するのもおススメです!

ここでしか予約出来ないグランピング施設もあります

裏技は「キャンセル拾い」:
希望の日程で予約が埋まっていたとしても諦めるのはまだ少し早いかもしれません。
宿泊日の1週間前や前日になると、キャンセルが出て空室が復活することもあります。
確実に生じるわけではありませんが、キャンセルを狙うなら、グランピング予約サイトの「空室通知(再入荷通知)」機能などに必ず登録しておきましょう。

キャンセル狙いはグランピング施設専用の予約サイトにて

Q5. 本当に快適?寒さや寝心地が少し不安。

A. 「ホテルの客室情報」を見るのと同じ視点で、設備を確認すれば安心です!

「テント」と聞くと、どうしても快適性に不安を感じますよね。
ですが、今のグランピングは「アウトドアホテル」と呼ぶべき進化を遂げています。
見るべきポイントをまとめてみました。
グランピング施設の公式Webサイトのほか、利用者の口コミに情報がある場合も多いです。

寝具:
ベッドのサイズ(セミダブル以上が快適)はもちろん、冬場なら「電気毛布」や「暖房器具」の有無をチェック。
マット厚10cm以上の表記があれば尚良し。
電気毛布や湯たんぽなどの貸出もある施設だと、寒冷地や寒い時期でも安心出来ます。

空調:
「エアコン完備」の表記があれば、夏も冬も安心ですね。
薪ストーブなど、雰囲気のある暖房器具を備えた施設も人気です。
夏は扇風機やサーキュレーターの有無も忘れずにチェックしましょう。

水回り:
「客室内トイレ・シャワー完備」の施設を選べば、快適性はホテルと何ら変わりません。
更に、独立洗面台やドライヤー、連泊向けのランドリーなどもあれば快適性が更にUP!

■他にも。。
Web上だけでは必ずしも調べられないような情報もあるので、全てがマストというわけではありませんが、気にしておくと現地で快適に過ごせるものとしては以下も注目しておきたいです。
電源、通信:コンセントの口数、ベッド脇の充電機器、WiFi速度のレビュー等
安全、プライバシー:鍵の有無、隣の棟との距離、夜間の通路などの照明
子供用の設備:踏み台、補助座席、ベビーベッド、雨天時の屋内遊びスペース等


ここまで読んでくださった方なら、もうグランピング施設の探し方については大丈夫でしょう!
自分にぴったりのグランピング施設を見つけ出す「目」と「知識」は、きっと既に身についていると思います。
あとは、’’いつ行くか’’だけです!

1)平日 or 直前割 or 素泊まりのいずれかで予算はコントロール可能。
2)ドーム/コテージ+屋根付きデッキなら、虫・雨の不安は最小化。
3)やりたいアクティビティを2つ決めておいて、それに強い施設を選ぶ。
4)予約は開始直後キャンセル拾いの二段構え。
5)設備は寝具・空調・水回り・電源の4点だけでも押さえれば快適度が一気にUP。

まとめ

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。

この記事を読んだあなたは、もうグランピングの「初心者」ではありません。
グランピングの魅力、楽しみ方、施設選びのコツ、そのすべてをしっかり知っていただけたと思います!

グランピングって結局なに?

グランピングとは、「手ぶら」+「快適」+「大自然」という、3つの「いいとこ取り」が詰まった新しい旅スタイルです。
もっと分かりやすく言えば、キャンプの“準備や後片付けのない自然ホテル”です。
設備が整っていて安心、だけど自然を全身で感じられる。
まさに理想のアウトドア体験ですね!

グランピングについてこの記事で学んだ3つのポイントを振り返りましょう!
  1. 定義
    グランピング=“豪華(グラマラス)なキャンプ”。本格的な装備も気軽さも両立。
  2. メリット
    • 非日常な空間でワクワクできる
    • OKだから初心者にも安心
    • 冬でも暖かく、雨でも続行できる“天気に強い”設備 他
  3. 選び方ステップ
    定番の“目的”→“設備チェック”→“口コミで裏取り”→“予算&予約プラン”まで。

グランピング市場は今、まさに波に乗っています!

2024年の日本のグランピング市場規模は約1億3890万ドル(約2000億円)、2025〜2030年には年10.5%で成長し、2030年には2億5210万ドル(約3700億円)に到達する見込みという調査結果がありました。
今まさに、グランピング体験がもっと身近になりつつあるという証拠ですね。

最初のアクションは、ワクワクする気持ちから

ここからあなたのグランピングをスタートしませんか。
何も難しく考える必要はありません。最初の一歩は、とても簡単です。

STEP 1:まずは気になる施設で「空室検索」をしてみる
グランピングに特化した専門の予約サイトを開いて、行ってみたいエリアで検索してみてください。
この時点で「予約するぞ!」と意気込む必要はありません。
ただ写真を眺めて、「こんな素敵な場所があるんだ」とワクワクするだけで、まずは大成功ですから。

楽天トラベルやじゃらん、一級.comなどの旅行サイトでも情報を探すことは出来ます。
でも、せっかくグランピングに特化した「リゾートグランピングドットコム」という専門のWebサイトがあるので、グランピングについてはそこで情報収集してもらうのがおススメです!餅は餅屋ということです。

グランピングに特化した専門予約サイトはこちら

STEP 2:最新の「口コミ」を2〜3件チェックする
「ここ、いいかも!」と思える施設が見つかったら、最新の口コミをいくつか覗いてみましょう。
特に「快適さ」や「食事」に関するリアルな声は、何よりの判断材料になります。
リゾートグランピングドットコムを是非覗いてみてください!↓

グランピングへの扉を一歩、開いてみましょう!

グランピングドットコムの画面の向こうには、あなたがまだ知らない「自然と快適が出会う素敵な休日」が待っています。
最初のページは、あなたの笑顔とともに開幕です!

準備はできましたか?
この記事を閉じたら、ぜひその足で、新しい旅への扉を開いてみてください。

あなたがまだ知らない最高の休日が、きっと待っています。

筆者について
フクノリ
フクノリ
初心者ブロガー
運輸・輸送系で働くエッセンシャルワーカーです。 沢山の旅人の方を時に歓迎させていただき、時に送り出させていただく、そんな日々を送っています。 「旅」に触れる日々の中で、もっと沢山の人に旅を好きになってもらいたいという想いからブログを開設しました。 旅の基本的な知識を備えて、楽しい旅が更に何倍も楽しくなるような情報を紹介していきます。
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