【注意】空港内で撮影禁止な場所

空港

轟音と共に飛び立つ巨大な航空機の姿はいつ見ても大迫力で心が躍りますよね。
ひと昔前の空港といえば航空機の離発着を眺めることが最大の楽しみでした(私だけでしょうか?)が、昨今は空港全体の観光地化がメジャーな流れとなってきている感があります。
単なる通過地点として必要な最低限の機能(施設)だけでなく、滞在して楽しむという目的の施設へと変わってきていることは、旅好きな人にとって歓迎すべきことの一つであると感じます。

そんな楽しい観光地で過ごす旅の思い出なら、写真で残したくなるのも自然な流れ。
特に空港などは普段から頻繁に通うことはないという方が多いでしょうから、思わず撮影したくなるような画に遭遇することも多々あるのではないでしょうか。

ところが、空港での撮影には少しだけ注意が必要です。

この記事では、空港で写真や動画の撮影をする場合、ほんの少しだけ気を付けていただきたい点について紹介します。
ちょっとした知識とはいえ、知っておいていただくことで万が一にも楽しい旅の思い出づくりを崩すことがなくなりますので、是非知っておいていただきたいと思います。

空港内での撮影について

基本的にはどこでも撮影OK。でも注意点も

まず最初に安心していただきたいのは、基本的には空港内での写真や動画撮影は自由に行えるということです。
大迫力の航空機の離発着シーンを撮影するのは勿論、空港ビル内に様々なご当地専用記念撮影スポットのようなものが併設されていたりもします。
ただしこれらは一般的に、記念撮影など個人で楽しむ目的の撮影であるという前提がある点には注意が必要です。
家族や友人と一緒に撮る旅の思い出としての写真や動画の撮影であれば全く問題がないということです。

ところで、この「個人で楽しむ目的の撮影」という表現、その示す範囲が少々曖昧です。
特に、「ブログやSNS、インターネット等、大衆への公開を目的とする」場合、もしそれが個人による趣味のものであったとしても、空港によっては「個人で楽しむ目的の撮影」として見なされない場合もあるようです。
とはいえ、今の時代、ブログに載せる写真やyoutubeにアップする動画を旅先で撮影すること自体がそこまで特別な行為ではなくなりつつありますよね。

「個人で楽しむ目的の撮影」と見なされない可能性がある行為とは、

例えば、
〇大量の枚数の写真を継続して撮影する。
〇長時間に渡って大型の機材を用いて動画等の撮影を行う。
〇空港の一般旅客や職員へ対するインタビュー等を行う。

といったような行為が該当するのではないかと考えます。

写真はイメージです



「個人で楽しむ目的の撮影」の範囲を超えるというのは、いわば法人等による正式な取材や撮影に感覚が近いものをイメージすればよいでしょう。
逆に言えば、こういった類の行為がない限りは、個人が運営するブログの掲載用写真やyoutube動画用の撮影を行うことが直ちに禁止行為に該当するということはないです。

いずれにせよ、「禁止行為」とは言っても、あくまでも無断で実施することが禁止されているだけです。
空港ビルを運営する組織に確認したり、正式に申請を行えば、よほどの事情がない限り許可されるはずです。
ある有名なyoutuberが某空港にいらっしゃった際、撮影の規模自体はご本人と友人での記念撮影レベルのものであったものの、きちんと空港運営組織に対して事前に撮影の申請をしてから撮影を行ったという話を聞いたこともあります。

個人のブログ掲載用の写真撮影やyoutube用動画の撮影であっても、事前に空港を運営する組織のHPを確認したり、直接質問(連絡)をしておくのが一番安心ですね。

■空港内での写真や動画撮影は、個人で楽しむ目的の撮影であれば基本的に自由

■個人であっても、ブログやSNS、インターネット等での公開を目的とする撮影は注意が必要
 ※長時間、大型の機材を使用、一般旅客や職員へのインタビューなど、法人の取材や企画撮影に類する行為でない限り、
  「個人で楽しむ目的」と同義で捉えても支障はないと思われる

撮影が禁止されているエリア

空港は特殊な条件を除いて、気兼ねすることなく旅の思い出としての撮影が出来ます。
一方で数は少ないながらも、国内外問わず全ての空港でほぼ例外なく共通して撮影が禁止されている場所や対象があり、これらは特に注意が必要となる部分です。

撮影が禁止されている場所は「保安検査場」です。
より厳密に言うと、「保安検査関連機器類」や「保安検査員」の撮影が禁止です。
撮影禁止の理由は、保安維持の為、です。


保安検査に使用されている機器類を写真や動画などで記録されてしまうと、機器のメーカーや型番から機械を特定しその性能を詳細に調べることもやろうと思えば可能です。
(勿論、それらの情報だけであれば、一般的な方法で細部まで情報を調べるのは簡単ではないとは思いますが。。)
そうなると、保安検査機器も機械ですから、誰も思いつかないような機械の盲点や弱点を突く方法などを模索されてしまう可能性は0ではありません。

同様の理由で、保安検査員さんの撮影もまた色々な面で保安観点上からの危険性があります。

まずは、着用している服。
保安検査職員に限りませんが、空港職員が着用している服はそれだけで外形的な説得力を持っています。
制服を着ている警察官がいたら、よほど疑ってかからない限りは、わざわざ警察手帳を見なくてもパッと外見を見ただけで警察官であると分かりますよね。
それと同じイメージです。
これらの制服を細部まで徹底して似せた服を悪意をもって作成されてしまうというのが危険性として挙げられます。
勿論、空港関係者は基本的に全員が専用のIDを所持しており、着用している服(外見)だけで空港職員であるか否かを判断することも、通行許可のいる箇所の通行を服装(外見)だけで許可するなどといったことも原則としてありません。
しかし、一般のお客さんからしたらこういった服装を着用している人が正規の職員であるか否かを見分けるのは困難であることも事実です。
どのような用途に用いられるかはともかく、悪意を持って偽物を作成されることそれ自体が脅威となりうるというわけです。

更に、保安検査員さんが装着している道具や備品などを詳細に研究されることも、その空港が備える警備力や検査の能力などを図られやすくなります。

このように、挙げていくと様々な理由があります。
こういった撮影禁止エリアの存在は、空港や航空機の運航に特に保安上の注意が求められるものであるということからやむを得ないものです。
保安検査場など普段あまり見られない光景であることから、空港自体が初めての方などはもの珍しさから思わず写真撮影をしたくなるかもしれませんが、保安検査場は撮影禁止であることを忘れないようにしましょう。
これらの規制も引いては私たち皆が安心して空港や航空機を利用する為に必要なことであると理解して、楽しく素敵な旅を形作る為の一環として協力していくのがいいですね。

■空港の保安検査場は撮影禁止エリア
 保安検査機器や保安検査職員を撮影することは禁止されている。
 例え自分や友達を写す目的であっても、その場所での記念撮影はしないよう注意。

海外の空港の場合

海外の空港については、国によって様々なので一概には何も言えません。
注意すべきは、空港内での撮影が全面で禁止されていることがありうる、という点です。
国によりますが、空港内における撮影が一切禁止されているところもあれば、特定対象物の撮影のみが禁止されている場合もあります。
いずれにせよ、何の気なしに撮影してしまうことが大きなトラブルに発展する可能性も0ではありません。
事前に必ずその国の空港における撮影の禁止事項を観光情報やその国の空港のHPなどで確認しておくことをお勧めします。

まとめ

空港での撮影は事前に空港HPで確認するのが安心

国内における空港では、撮影することに基本的に制限はほとんどありません。
保安検査場などの撮影禁止エリア内での撮影や、大量の写真撮影・長時間に渡る撮影など特殊なものでない限り、撮影することで注意されることはほぼないと思います。
ただし、国内の空港は運営する組織が様々な為、各組織ごとに僅かながら認識やルールに違いが存在することがあります。
旅の記念撮影といった程度であれば不要ですが、ブログ用の写真の撮影や、youtube動画用の撮影などを行う場合、念のため事前に各空港のHPを確認しておくことが望ましいでしょう。

楽しい旅の思い出を

旅と写真撮影は切っても切り離せないものです。
特に空港などは、「旅に来た!」という感覚が否応なしに増していく場所ですよね。
空港におけるほんのちょっとした注意点だけをしっかり押さえておいて、素敵な旅を更に充実した楽しいものとして、最高の思い出として残していきましょう。

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