【国内】温泉に入れる空港があるって知っていますか!?

旅の楽しさは人それぞれで、その数も数え切れないほど沢山あります。
そんな魅力ばかりの素敵な「旅」ですが、やはり旅の道中や旅から自宅へ帰ってきた時には身体は疲労を感じていることでしょう。
(ちなみに、そういった面があることから、私はいつも「旅は心の休憩時間」と考えています。)
慣れ親しんだ日常の世界を離れて行動することによって心はリフレッシュしますが、それに伴う身体の疲弊はある程度は避けられません。

そんな体の疲労とうまく向き合っていく方法として「温泉」はいかがでしょうか。
温泉に入れば、身体だけではなく心までリフレッシュ出来ることは間違いありません。
旅の目的地に素晴らしい温泉地を設定するがオーソドックスな方法だと思います。
ですが、折角なのでこの記事では少し趣向を変えて、旅において必然となる「移動」の途中(過程)でも気軽に楽しむことが出来る温泉をご紹介していきます。

空港と温泉は実は相性がいい!?


テーマは「空港の温泉」
温泉に入れる空港なんてあるの?という風に思われるかもしれませんが、数は少ないですがしっかり存在しています。
早速見ていきましょう!

旅客ターミナルビル内に温泉施設がある空港

まず最初は、空港旅客ターミナルビル内に温泉施設がそのまま設置されている空港を紹介します。
飛行機に乗る前や乗った後など、ちょっとした空き時間でも利用しやすいのは大きな特徴ですよね。
まだまだ数は少ないものの、しっかり存在していますので、これらの空港を利用する旅を計画する際は要チェックです!

1,新千歳空港

新千歳空港
空港ターミナルビル内

北海道の玄関ともいえる「新千歳空港」。
この新千歳空港には、天然温泉の入浴が可能な【新千歳空港温泉】という施設があります。
そのものずばりな名称ですね。

温泉は天然温泉となっており、内湯だけでなく露天風呂まで備えています。
いわゆる日帰り入浴(一時利用)はもちろん可能で、他にも宿泊設備やアカスリ、ボディケアの他に、お食事処や色々な形式の休憩スペースも備えており、かなり本格的に心身のリフレッシュが可能な施設となっています。
健康センター(健康ランド)をイメージしていただくと近いと思います。
もちろん、空港の旅客ターミナルビル内のパブリックスペース(一般)内の施設なので、航空機を利用しない人であっても立ち寄ることが出来ます。
飛行機が欠航になってしまった場合など、やむを得ず空港内で一晩を過ごす必要が生じた場合にも有力な選択肢となりえるのではないでしょうか。

館内は午前10:00~翌9:00(最終受付 午前7:30)の23時間営業です。
新千歳空港ターミナルビル自体は24時間営業していない為、空港ターミナルビルが営業していない時間帯は温泉施設内で過ごすことになります。
宿泊用の客室も併設されているので、一晩を過ごす場合は予約するのもおススメです。

2,中部国際空港セントレア

中部国際空港セントレア
空港ターミナルビル内

中部地方は名古屋方面への観光で窓口となる中部国際空港セントレア。
ここの空港ターミナルビル内にも温泉施設が併設されています。
名前は【展望風呂「SOLA SPA 風の湯」】です。
厳密には、韓国料理・和食レストラン「お食事処 えびす」、アジアンスパ「SANATIO SPA」、そしてこの温泉施設である、展望風呂「SOLA SPA 風の湯」の3施設がまとまって、「くつろぎ処」という総合リラクゼーション施設として運営されています。
天然温泉ではないものの、入浴しながら航空機の離発着を眺めることが出来ますし、伊勢湾に沈む美しい夕日を見ることも出来るなど、その眺望の良さは大きな特徴といえます。
新千歳空港と同じで食事処やスパが併設されており、温泉を楽しんだ後もじっくり身体の疲れを癒すことが出来るようになっています。

営業時間は、平日10:00~21:00(最終受付20:00)、土日祝9:00~22:00(最終受付21:00)です。
曜日によって終了時間が異なるので、利用する場合は注意が必要です。

旅客ターミナルビルのすぐ近くに温泉施設や足湯のある空港

空港の旅客ターミナルビルの中にすっぽりと設置されているわけではないものの、旅客ターミナルビルに限りなく隣接している場所に温泉施設のある空港も存在しています。
また、全身で疲れる温泉はないものの、足湯を楽しむことが出来る空港もあります。
ここからは、そんな他とは少しだけ違ってちょっとだけ特別・・といえるような空港を紹介していきます。

1,東京国際空港(羽田)

東京国際空港(羽田)
空港ターミナルビル内

東京の空の玄関口である羽田空港。
羽田空港にも実は温泉施設があります。
名称は【泉 天空の湯 羽田空港】
空港の旅客ターミナルビル内にあるわけではありませんが、羽田空港第3ターミナルビルに直結しておりますので、連絡通路を歩いていけば空港利用後でも前でも簡単にアクセスが可能です。
正確には「ヴィラフォンテーヌグランド羽田空港」というホテル内の施設で、宿泊者は勿論、温泉のみでも利用可能です。
入浴設備の種類が多様で、内湯にはジェットバスやサウナに冷水風呂などの他、外湯には露天風呂を備えいるうえに、温泉は天然温泉です。
温泉以外にも、食事処や岩盤浴(3種類)など温泉に併設していると嬉しいと感じられる一通りの設備は全て揃っているといえるでしょう。
そして、それらにまして最大の特徴といえるのが、ホテルの最上階にあるという点です。
露天風呂からの眺望に関していえば他の空港温泉施設を凌駕していると感じる人もいるかもしれません。
空港施設を眼下に眺めることこそ出来ないものの、天気がよければ雄大な富士山やそれを背景に飛行する飛行機を見ることが出来ますし、夜になれば東京のまぶしい夜景を一望することも出来るようです。
ここまで紹介してきた温泉施設の中では、利用料金は比較して高い部類に入りますが、それも充分納得出来るくらいに充実した施設です。

営業時間は24時間ですが、温泉施設については朝10時~午後1時のみ清掃の為利用が出来ないようなので注意が必要です。

2,大分空港

大分空港
空港ターミナルビル内
※引用【Project Kei – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=93358676による】

「日本一のおんせん県おおいた」で有名な大分県。
様々な有名温泉地がありますが、とりわけ有名なのは別府温泉でしょうか。
そんな大分空港のターミナルビル内1階到着ロビーには、無料で入ることの出来る「足湯」が設置されています。
天然温泉で源泉かけ流しというあたりは、流石、おんせん県は伊達ではないといったところ。
泉質も別府温泉譲りのようで、間違いないでしょう。
面白いのは、靴下やストッキングを着用したままでも足湯を楽しめるようにビニールソックスを用意してくれているところですね。
時期限定で「ハーブ湯」や「ゆず湯」などのイベントも開催されているそうです。
総ヒノキの入浴施設は全体に雰囲気抜群。
飛行機を利用する際のちょっとした時間で大分県の温泉の実力を堪能するのも良い思い出になりそうです。

3,鹿児島空港

鹿児島空港
※引用【衛兵隊衛士 – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=25301011による】
ターミナルビル内(足湯)

鹿児島空港の空港内にも足湯を楽しめる場所があります。
その名も【天然温泉足湯 おやっとさぁ】です。
国内線ターミナルビル1階前面通路に設置されており、大分空港の足湯と同じく天然温泉の源泉かけ流しです。
泉源はなんと鹿児島空港駐車場の地下 1,498mというのだから、これだけでもかなりインパクトのある足湯です。
尚、足湯施設の名称になっている「おやっとさぁ」とは、鹿児島弁で「お疲れさま」や「ご苦労さま」という意味なんだとか。
その言葉の通り、「鹿児島らしい」「温かみのある」「人にやさしい」をコンセプトにした施設作りがされており、それは、桜島や霧島をイメージした石製の山とそこから注がれる雰囲気のある浴槽や、車椅子の方がそのまま利用できるようなスロープ(手すり)の設置と昇降式車椅子の準備など、こういったところから窺うことが出来ます。
限定オリジナルタオルも販売しているようなので、鹿児島空港を利用する際には是非立ち寄りたいですね。

4,北九州空港

鹿児島空港
ターミナルビル内(足湯)※営業時
※引用【Wiki591801 – 本人が撮影, CC 表示 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=128982159による】

北九州空港の3階展望ロビー内にも足湯が設置されています。
展望ロビー内に設置されていることから航空機の離発着を眺望として楽しめるなど、その開放感は特徴の一つといえそうです。
泉質は天然鉱石の「光明石」を泉源とする人口温泉です。

残念ながら、コロナウイルスの感染拡大を受けて2020年から臨時休業中のようです。(※2023年現在)
いつの日かまた営業再開してくれると良いですね。

まとめ

この記事では、旅客ターミナルビル内に温泉や足湯が設置されている空港や、すぐ隣に温泉が設置されている空港を紹介しました。
この記事では紹介していませんが、「車で5分以内に温泉がある空港」という条件であれば、実は更にいくつかの空港を候補に挙げることが出来ます。
温泉というと、日常から離れた「旅の醍醐味」であったり、「旅の目的地」というイメージを持つ方もいるかと思います。

非日常感が心地よさに寄与しているとも言えるかもしれませんが、、

でも、このように、実はふらっと立ち寄ることが出来るように温泉が設置されている空港もあるということを知ると、不思議と温泉がもっと身近な存在になるような気がしませんか。
空港というと、「旅」の中では一つの通過点として捉えられることが多いかもしれませんが、今、日本全国にある空港はその土地毎の特性を活かして様々な魅力を持った施設に変貌を遂げてきています。
普段そうそう立ち寄る機会は多くないのが空港だと思いますので、折角の「旅」で立ち寄るからには、空港も観光施設の一つとして捉えて少し調べてみると、思ってもみなかった新しい発見があるかもしれません。

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